淡路阪神大震災以来、日本でもボランティアの輪が広がりをみせた。またそれ
以前にもボランティアを経験した事のある人また、やってみたいという人も少なく
ないが、さすがに「SEXボランティア」の文字を目にしたり耳にした事のある人は
そんなに多くないだろう。SEXボランティアは大きく分けると二つのタイプがある。
ひとつは障害者同士のSEXが円滑に行われるために手助けするタイプ。お互い重度
障害だったりすると着衣の着脱すらままならないため、これらの作業を手助けする
ボランティアだ。着衣の着脱に多大なエネルギーを消耗しては折角のSEXも悦びが半減して
しまう。健常者でも疲労困憊では十分なSEXがしんどいのと同じ事。
そしてもうひとつはSEXの相手をするボランティアである。これを読んでいる人の
中には信じられないという人もいるかも知れないが、現にヨーロッパのある国では
国の制度として存在している。
もちろんこのようなシステムが今の日本社会に受け入られることは不可能に
近いかもしれないが、「障害者の性」を考える上でSEXボランティアに付いて
あらゆる方向から考察しても決して悪い事ではないと思う。
しかし「障害者の性」そのものに付いて一般社会は勿論の事、障害者と関わりを
持っている人たちの間でさへ認識不足が見受けられられる現状では、障害者と
SEXの結びつきに目を反らしていると強く感じるのは僕だけなのだろうか。
僕ひとりが社会に訴えても、大多数の人は興味本位にしか受けとめられないだろ
うから、ここはひとつ多くの医療機関にも取り組んで欲しいものだ。
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