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なぜ廃棄物が問題になるの?


無駄づかいの時代の象徴
廃棄物は、大量生産・大量消費・大量廃棄の象徴的存在です。これまでの社会への反省から廃棄物排出量の抑制が重要な課題となっていますが、目に見えるな成果は得られていません。
不法投棄が等の不適正処理
小規模なものから大規模なものまで、廃棄物の不法投棄や不適正処理が発生し、より身近な問題として認識されるようになってきました。このため廃棄物処理に対する嫌悪感は一層高まり、廃棄物問題への対応が求められるようになってきています。
廃棄物処理による環境負荷
焼却炉からのダイオキシン類や二酸化炭素等、廃棄物処理による環境負荷が社会問題化したため廃棄物問題がより一層注目を浴びています。
廃棄物処理に必要なコスト
廃棄物処理には施設整備、施設維持管理、手間(人件費)などが必要となり、多大なコストを必要とします。最近の環境問題への対応、リサイクルの実施などから処理コストは増大していますが、このコストは税負担、製品製造コストという形で負担しています。
最終処分場が無くなっている
アメリカやヨーロッパではごみを直接埋立しているケースが多いようです。日本では狭小な国土と不信感の高まりから廃棄物最終処分場の新たな整備は難しい状況です。できるだけ埋立処分量を減らし、既存の処分場の延命化を図ることが、廃棄物を持続的に処理する上で最も重要な考え方となっています。


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そもそも廃棄物ってなに?


 そもそも廃棄物って何だろ?真剣に考えたことのある人は少ないと思いますが、突き詰めていくととても難しい問題です。廃棄物の処理を取り締まる法律として「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(略して廃棄物処理法)があります。この中で廃棄物は、 固形状または液状の不要物とされています。不要物とは、自らが利用し不要となったもの、あるいは他人に有償で売却できないため不要となったものを言います。



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産廃(さんぱい)、一廃(いっぱい)ってなに?


 「産廃不法投棄!」よくニュースで耳にするショッキングな見出しですね。でも産廃って何か知ってます?廃棄物処理法で以下のように定義付けられています。

一般廃棄物 産業廃棄物以外の廃棄物
産業廃棄物 事業活動に伴い排出された廃棄物のうち、以下のもの
燃えがら、汚でい、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残渣、ゴムくず、金属くず、ガラスおよび陶磁器 くず、鉱さい、建設廃材、動物のふん尿、動物の死体、ばいじん類、動物系固有不要物、これらの産業廃棄物を処分するために処理したものでこれらのどれにも 該当しないもの

産廃=危険な廃棄物では無いことがわかります。例えば、事務所からでたプラスチックやビンも産廃です。どうです?誤解していませんでした?



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廃棄物は誰が処理しているの?


あなたの勤めている会社、あなたの家から出た廃棄物は誰が処理しているか知ってますか?一度調べてみてください。産廃・一廃でそれぞれ処理の仕組みが違いますので、それぞれ紹介します。

産業廃棄物
あなたの勤める会社の産業廃棄物はどこで処理されれていましたか?ほとんどの場合、都道府県知事から許可を受けた産業廃棄物処理業者に有料で処理してもらっていると思います。では、その廃棄物が不法投棄された場合、誰に責任があるか知ってますか?それは不法投棄をした人と、あなたの会社です。あなたの会社が適正な料金を支払わなかったこと、確認を怠ったことなどが不法投棄の原因となるからです。
廃棄物処理法では、産廃を処理する責任は産廃を出したあなたの会社に課せられています。だから処理業者に廃棄物を渡して処理料金を払うだけではダメ!最終的に処理されるまで責任を負わなければなりません。具体的には書面で委託契約を交わすこと、許可を有していることを確認すること、マニフェスト伝票を切り処理されたことを確認することなどの委託基準をキッチリ守らなければ処理責任を果たしたことになりません。これらを守らず、不法投棄等がなわれた場合は、撤去に必要な莫大な費用を負担させられることがあります。
一般廃棄物
あなたの家の廃棄物は誰が処理していましたか?市町村(一部事務組合・広域連合の場合もあります)が処理していると思います。廃棄物処理法では一般廃棄物の処理の責任は市町村が負うことになっています。市町村が実際に処理を行っていないものでも、市町村長から委託・許可を受けた業者が処理を行っています。


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