Rule 規則 

    (20)上海租界ルール


 麻雀が世界的にブームになったのは1920年代。そのきっかけになったのが、当時、上海租界で麻雀を楽しんでいた英米人であった。彼らは上海で麻雀を楽しむとともに、本国へも紹介した。そしてアメリカ、イギリスでブームを巻き起こし、麻雀が世界的ゲームとして普及することとなった。

 そのなかで太平洋航路を股に掛けて活躍したアメリカ人商社マン、JOSEPH P.BUBCOCK(ジョセフ・P・バブコック)の「Mahjongg,The Fascinating chinese Game(SHANGHAI/1920刊)」は、当時、上海租界で行われていた麻雀ルールを知る上で非常に貴重な資料である。その抄訳が「麻雀101話(村石利夫・s52/9光風社)」に掲載されている。そこでその抄訳の抄訳(^-^;をup することにした。※近代麻雀(s49年4月号〜s50年3月号)に村石氏により全文訳が掲載されている。

1.チーポンした牌はプレーヤーの左側に副露していた。
1.サイド計算があった。
1.二千点持ち。
1.満貫は900点(当時は常に3人払いなので300点オール)。持ち点の4割であるから、現在の点数に換算すると12000点くらい。
1.地和は親の第1打牌による栄和。
1.まだカンという表現がなく、すべてポンと言っていた。
1.1222では1でアガっても単騎にならず、3でアガっても辺張にならなかった。1333でも同様。
1.小四喜は、自風が暗刻でないと役満にならなかった。
1.アガリ役
 10符役  搶槓、海底撈月、嶺上開花、平和。
 一 翻   対々和、三暗刻、混一色。
 三 翻   清一色、字一色。
 100点all 人和(注釈が無いので判然としないが、たぶん現在の牌底放銃)。
 150点all 地和、七対子。
 満 貫   天和、四喜和 九連宝灯 国士無双 大三元 四暗刻(単騎ツモのみ) 混老頭(採用していなかったところもある)

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