先日(08.03.30)、久しぶりで二十二麻雀をゲームした。どれくらい久しぶりかと云うと約40年ぶり。
二十二麻雀は第二次大戦前に主流であったが、現在は日本麻雀連盟という団体で行われているだけ。一般ではまったく(と云っていいほど)プレーされていない。σ(-_-)も学生時代は二十二式ブーも含めてどっぷり漬かっていたが、いまでは点数計算も瞬時に出てこない。ルールはごくシンプルで、アガリ役も一翻役しかないといっていい(後掲)。
例図 ツモ
をツモったとしても、一翻縛りではないのでアガリはOK。しかし得点は符底20符にツモ2符で22符。この22符が最低のアガリ点(連底)なので二十二麻雀(アルシーアルマージャン、訛って“アルシャールマージャン)と通称する。
この手を でツモアガった場合、2符は切り捨てされて20符(端数は四捨六入)。そこで得点は20×4で80点(子の場合)となる。そこで最低のアガリは24(にしん=子供20点、親40点の支払い)と俗称される。
しかしこのまま最低のアガリでは、ちと寂しい。そこでをツモ切りしたとする。そして仮に下家が を切ってくれれば、それでロン(二十二麻雀は、自分の切った牌以外はロンできる。また仮に下家が を切ってもロンせず、続いて対門が を切った場合でも、対門の でロンできる)。すると得点は一挙に320点(親なら480点)と4倍増する。役満でも2千点(親は3千点)の麻雀で、80点が320点(親なら120点が480点)となるのは かなりのインパクト。
それはそれで二十二麻雀の一つの特徴であったが、数年前 日雀のルールが四捨六入式からシングル切り上げに変った。四捨六入式は、累乗計算した後に1位を10位に切り上げる。しかしシングル切り上げは、最初の連底の段階で1位を10位に切り上げる。そこで22符のアガリも26符のアガリもすべて30符に切り上げされる。
そこで例図を子供のツモアガリは120点(子供30点、親60点の支払い)となる。細かい改訂のようであるが、これはけっこう大きい。翻牌を一つ鳴いて32符一翻の手をアガったとすれば、これまでなら240点(子の場合)。しかしシングル切り上げなら320点(親なら360点が480点)で約50%弱の増収となる。
また40年ぶりにゲームして改めて感じたのは、サンシキの存在。サンシキは、ピンフでもタンヤオでも、あるいはチャンタにでも絡むことができる。しかし二十二麻雀にはサンシキが無い。ついでにイーペーコーも無い。イーペーコーは仕方がないとしても、これでは全体役と絡む部分役がない。
二十二麻雀にもイッツーはある。しかしイッツーはタンヤオともチャンタとも絡まない。また大抵は嵌張 辺張が絡むので、ピンフとも絡まない。役同士が絡まないということは、どうしても手作りが単調になりがち。そういう意味で、他約と絡みやすいサンシキやイーペーコーの有用性を改めて感じた。その反面、裏ドラ カンドラ 赤ドラなどのドラだらけの麻雀とはひと味もふた味も違う麻雀は、それなりに面白かった。
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