Mahjan talk 雀話

    (161)レッド ドラゴン


 この前、テレビで「レッド ドラゴン」という洋画をやってた。

     

 衝撃の映画、「羊たちの沈黙」の関連映画というので見た。レッド ドラゴンという伝説の怪獣のパワーを持つと信じる精神異常者が、幸せな家族をみな殺し。その犯人を主人公の刑事が追いつめるというストーリー。

 捜査の過程で、刑事が犯行現場の家を検証するシーンがあった。どうやら犯人は犯行前、何日も家の様子をうかがっていたらしい。家から少し離れたとこにある大きな木がある。犯人はこの木に登り、枝の途中にでも腰を掛けていたかもしれない。

 刑事も木に登ってみる。途中の二股になっているところまで登ってふと横を見ると、幹に「」という模様がナイフで彫り込まれている。(おう、これこそレッド ドラゴンがここにいた証拠!って、瞬間 意味が分からなかった。少し考えて、(えっ、そういう意味なのか...)

 釈然としないまま見ていると、刑事がその意味を説明するシーンがでてきた。「(という形)はレッド ドラゴンを意味する。だから犯人は....」 やっぱりそういうつもりだったのか....

 三元牌を英語ではレッド ドラゴンと呼ぶ。とうぜんレッド ドラゴン。じっさい普及品のアメリカ牌の中には、そのままドラゴンが彫り込まれている牌もある。

  

 それにしても刑事は「」という刻印を見た瞬間にレッド ドラゴンを連想した。ほ〜う、欧米人は「」という形をみただけでレッド ドラゴンを連想できるほど麻雀を知っているのか...

 麻雀に関係したシーンはそれだけのことで、別にという彫り込みや麻雀がストーリーに関係することはなかった。しかしどう考えたって「」と彫り込む方が自然と思うが....

 

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