縛りは、タバコみたいなもの。短期的に見れば、多少の効果もある。しかし長期的に見れば、まことに身体によろしくない。
もともと中国麻雀に縛りなんぞなかった。1雀頭4メンツさえ完成すれば、たとえ点数は低くてもアガリとなった。それが日本麻雀で縛りというルールが出来た。縛りがあれば、それだけ手作りの工夫が要る。そこでは短期的に見れば技量の向上に役立つ面がある。しかし長期的に見れば、技量の向上を阻害する。
手作りは、いわば表面的なテクニック。少し長くゲームしてれば、自然に身に付く。また麻雀でトータル的に良い成績を収めるのに、そんな表面的なテクニックはさほど重要なものではない。
そこで縛りが短期で表面的テクニックを向上させる効果があるとしても、長期的にはゲームの柔軟性を阻害する要素が強いと思っている。とはいうものの、日本麻雀では寝付いているルールでもあり、どうしようもない状況であるのも確か。
10年ほど前に中国公式ルールが出来たとき、8点縛りと聞いて、へぇ〜と思った。日本麻雀では仕方がない状況であるが、中国麻将までそうなってしまったの?、という感じ。これではせっかくの中国麻将の良さが半減。ましてや8点縛りは二翻縛りくらいのキツさがある。フリーハンドにはほど遠い。まことに残念な話。
そいでいま縛りが無いのは、日本では純麻雀と二十二麻雀だけ。と思っていたら、この前、ネットで「ピーチ牌」というサンマ雀荘のルールが縛りナシだった。(おお、縛りナシか。じゃあローソクとムチだけで、縄はいらない....)じゃなくて、大変結構な話。
まぁ話としてはそいだけだけど、ついでにそのページを詳しく見ていたら、お客さんで四槓子をアガった人がいた。なんとこれは珍しい。
或るHPの東風荘の記録によれば、半年間に65,000回の役満貫が発生して、そのうち四槓子は20回だったとか。すると発生率は0.03%となる。しかし65,000回は役満発生数であってゲーム数ではない。そこでゲーム数から行くと、どれくらい小さな数字になるのか見当も付かない。それくらい可能性の低い四槓子がリアルで完成したとは驚きの一言。
※ただしそのHPに掲示してあるのは単騎マチ状態の写真。放銃だったからアガリ牌が写っていないのか、アガらなくても4つ槓すればOKというルールだったのかよく分からない。
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