KM Q&A 難問奇問 

         (10)錯和と連荘
 (月刊近代麻雀・昭和61年4月号No.2)


 この間 友達とやったとき、親でオーラスを迎えました。このまま終局したいと思っていましたら、南家がチョンボしました。罰符を貰って終了かと思いましたら、「“親チョンボは親流れ、子チョンボは連荘”というルールなので、1本場となる」と云われました。

 「どうして子チョンボは連荘なのか」と聞きましたら、「子のチョンボは親に責任がないからだ」と云われました。しかし自分はトップめだったので、(流れて終ってくれた方がいいのに)と思ったりしました。チョンボがあったとき、どういうルールがホントなんでしょうか。(静岡・川○ 勝)


 (流れて終ってくれた方がいい連荘にならなくてもいい)と云うのは、川○さんがトップめだったからですよね。もし


 ルールですから「どういうルールがホント」ということはないのですが、たしかに“親チョンボは親流れ、子チョンボは連荘”というルールはありますね。ただこのルールでは、オーラスでダントツの親であれば わざとチョンボしてチョンボ料を支払い、ゲームを終了させることができます。

 そこで中には、この質問とは逆に「親のチョンボは連荘、子のチョンボは親流れ」というルールもあります。このルールなら、いくらダントツの親でもチョンボで終了させることはできません。しかし逆に子がダントツであれば、その子はやはりチョンボ料を払って終了させることができることになってしまいます。

 そこで現在広く採用されているのは、「親とか子に関係なく、チョンボの局は、積み場ナシで再ゲーム」というルールです。これならチョンボでゲームが終了してしまうことはないので、順当で良いルールと思います。

 #「積み場ナシで再ゲーム」ということを、「チョンボの局はノーゲーム(あるいはノーカウント)として、その局をやり直す」と表現することがあります。しかしあまり適切な表現とは思えません。

 それは一般に「ノーゲーム」とはそのゲーム自体を無かったことにすること、「ノーカウント」はその局を無かったことにする意味だからです。言葉の綾の問題になってしまいますが、そのゲームやその局を無かったことにするというなら、存在しないゲームや局のチョンボ料の精算があるのもおかしいということになってしまうからです。

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