History 歴史 

    (50)現在の韓国麻雀事情


あさみ 投稿日:2009/12/22(The)

 今年の11月25日から29日にかけて、麻雀博物館員の梶本琢程さんが韓国の麻雀事情を取材された。その成果についてメールをいただいたが、非常に興味深い内容だった。そこでHPへの掲載を希望したところ、心よく了承をいただいた。以下はメールから韓国関連のところだけをまとめたものである。※詳しいことは いずれ近代麻雀か何かのメデァにレポートされると思う。

 現在 韓国には2つの麻雀グループがあるとのこと。一つは「韓国麻雀連盟(以下、韓麻連と)」(先般 来日されたしたローエンさんとリアリティさんのグループ)、もう一つは「麻雀100」というグループ。どちらも会員数は100名を超えている。もともと1つのグループであったが、ルールの違いで分かれてしまったらしい。ルールの違いといっても両者とも得点の計算法はまったく同じ(日本の一般リーチ麻雀と同じ)。異なるのは採用役だけ。
 韓麻連は日本の一般ルールとほぼ同じ役を採用。ただし食いタンはない。「麻雀100」は、日本麻雀役に中麻公式役、それに中国や日本の古役なども採用しているらしい。もちろん中麻役には翻がないので、適当な翻数として計算している(たとえば五門斉などは一翻)。中国や日本の古役については、どんな役を採用しているのか詳細は不明。当然「麻雀100」の方が採用役が多いことになる。いずれにしてもそれだけの違いなので、今のところ互いの交流もあるとか。
 どちらのグループも元々はボードゲームの愛好家の集まる場所、いわゆるゲームセンターのようなところで 麻雀をメインでやっているという感じ。日本のような「雀荘」ではなく、ゲームセンターなので年齢制限がない。そこで中学生も高校生もいる。女性も思ったより多かったという。全自動卓も6〜7台 揃えられている。もちろん賭け麻雀は原則禁止。成績は全てPC管理され、その成績アップをモチベーションになっている。このあたりは日本のノーレート雀荘と同じシステム。
 麻雀のレベルは、とても高い。全体的に摸打がとても早く、たぶんヨーロッパ人の倍。日本のフリー雀荘でもここまで早い人は少ない、というレベル。梶本さんもビックリしたという。入会者は最初 慣れるまでは初心者グループで打ち、うまくなると自然に一般グループに混じるという感じ。
 韓国の高校では第二外国語で日本語か中国語の選択があるようで、そこで勉強した人ならある程度日本語が分かる。そこで今回の取材では、コミニュケーションについて不自由することはなかったという。う〜ん、これだけ土台が整っていれば、近いうちの日韓交流大会の開催も夢ではないかも。

あさみ 投稿日:2010/01/02(Sat)
 先般、梶本さんのメールをもとに、昨今の韓国麻雀事情2をupしました。しかし細部の事情については、多少 事実と異なる点ももあったようだ。そのあたりの事情について韓国麻雀連盟のローエンさんからメールをいただいたので、そのまま紹介します(翻訳 ロボカイさん)

ロボカイ :2009/12/31(Tur)

韓国麻雀連盟の新しいメンバー、ロボカイです。今回はローエンさんの記述を翻訳してメールしました。ボードチギ、麻雀100、シンチョンマージャン(新川雀荘)、韓国麻雀連盟に関しての記述です。

-----------------------------------------------------------
 おはようございます、浅見さん。
 各々のグループに対して少し誤解があるようなのでメールしました。

 韓国でリーチ麻雀が最初に組織的に行われたのは、ボードチギにおいてでした。ボードチギは一般的なボードゲームカフェー(注1)で、ボードゲームを楽しむ人たちが結成した同好会です(今は活動が止まっています)。その後にボードチギで麻雀を楽しんだ人たちが、シンチョンマージャン麻雀100倍楽しみ(以下、麻雀100)というグループでゲームするようになりました。
注1:ボードゲームカフェーは韓国で流行ったゲームする所で、カタン(Catan)やボナンザ(Bonanza)、モノポリー(Monopoly)などのボードゲームを楽しむ所。

 麻雀100(http://cafe.daum.net/majak100)もインターネットのボードゲーム同好会で、同好会の一部の人たちが中心になって結成したグループです。一時は一番規模が大きかったのですが、今はシンチョンマージャンと同じくらいです。2005年からはリーチ麻雀のルールに中国公式ルールにある役と、グループの人たちの創作役(東北新幹線の変形版で“南北総一”)を採用しています。また毎半荘あたり 特定な役がミッションになるとか、跳満以上で和了ったら○○★点を与えるなどの方法で、オンラインのカジュアルゲームなどで採用している方式を一部採用してアミューズメントを強化した面があります。毎月 何回の地味なイベントがあるのも特徴です。麻雀100はレインさん以外、多数の運営スタッフで構成されています。

 シンチョンマージャン新川雀荘という意味です(http://cafe.naver.com/majak)。日本の麻雀荘の水準には足りないと思います。麻雀100より1年遅く始まったグループです。当時 ボードゲームカフェーだったルビクスのなじみだった私と、店のマスター ヴァサギさんが中心として結成したグループです。結成当時は麻雀100との交流h全然ありませんでしたが、麻雀100の一部グループがルビクスで麻雀を始めたので交流が始まりました。いろんな理由で現在、麻雀100はイスウソムンクラブで、シンチョンマージャンルビクスだけを使用しています。シンチョンマージャンの運営スタッフはヴァサギさん、海苔巻きさん、リアル君などがいます。

 韓国麻雀連盟(http://kml.or.kr)は私を中心にした麻雀100シンチョンマージャンメンバーが主軸になって結成した連合グループです。初期には麻雀100のメンバー2人と“シンチョンマージャンのメンバー2人で運営しました。しかし最近は運営メンバーが全部 シンチョンマージャンで活動するメンバーなので、シンチョンマージャンと同じだと多くの人が誤解しています。

 韓国麻雀連盟は麻雀100シンチョンマージャンと一緒に他のグループが共に楽しむ大会や交流の場を作るために発足しました。3回の交流戦と1回のリーチ麻雀チャンピオンシップなどを通じて麻雀100シンチョンマージャンのメンバー皆が集まって大会をするようになりました。

 また新生の麻雀グループや小規模麻雀グループも知識的とシステム的(記録システムなど)な支援をしています。最近はヨーロッパ麻雀連盟と浅見さん、梶本さんなどと連係を通じて国際交流で韓国の雀士も世界との疎通ができるように色んな動きをしています。
つまり韓国麻雀連盟は各々の韓国のローカル麻雀グループや同好会を一所にまとめる役目といっしょに、国際麻雀での交流のために動いている団体です.

 韓国麻雀連盟で開催する大会と行事は麻雀100シンチョンマージャン以外小規模グループも皆 参加できる大会を基本にしています。そこで今年4月の大会もシンチョンマージャンだけではなく、韓国で知られたすべての雀士と共にする大会になります。

ローエングリン

-------------------------------------------------------------------

最近、麻雀100のレインさんがソウル大学入口駅の周りに雀荘を開店する計画があると聞きました。しかし詳しいことは まだ分かりません。

ロボカイ

以前へ  以降へ  目次へ