Hands 和了役

    (83)ドラゴン シリーズ



 一気通貫の正式名称というか フルネームは清一一気通貫清竜(チンイーイーチトンカンチンロン)。長たらしいので日本では一気通貫 あるいはさらに略して一通、中国では清竜(チンロン)と略称する(三色一通は混一一気通貫混竜(ホンイーイーチトンカンホンロン)、中国では混竜(ホンロン)とか花龍(ホワロン)と略称する)。一通という即物的な略し方より清竜とか花龍という略称の方が優雅な気がするが、こんな略し方の違いにも国民性が現れているのかも。
 てな余談はさておいて、竜は英語でドラゴンなのでアメリカ麻雀では一通がらみの役にはドラゴンという名称が付いている。そんなドラゴン役をいくつか紹介。といってもこのドラゴン役、なんか一通にテキトーな字牌をくっけて“ドラゴン○○”と呼称しているだけの気がせんでもない....

(1)フォーヘッズ ドラゴン【 Four Heads Dragon (4つ頭の竜)
 一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東南北西西
 一通+風牌各1枚、そのうち1種が2枚(雀頭)

(2)ドラゴンズ ヘッド【 Dragon's Head (竜の頭)
 一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒中中中發白
 一通+任意の三元牌1種が刻子、残り2種が各1枚[Mahjong Play]
 別名 Wriggly Dragon(のたうつ龍)
     Three Head Dragon(3つ頭の竜)

(3)ドラゴンズ ボディ【 Dragon's Body(竜の胴体)
 一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒西西西東東
 一通+任意の風牌の刻子と雀頭[Mahjong Play]
 別名 Gurdian Dragon

(4)ドラゴンズ テイル【 Dragon's Tail (竜の尾)
 一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬發發發南南
 一通+發 の刻子、任意の風牌の雀頭、残りが一気通貫。[Mahjong Play]
 發 のピッと撥ねた字画がシッポ....
(5)ドラゴンズ ティース【 Dragon's Teeth(竜の歯)
 一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬白白白西西
 一通+白板の刻子、任意の風牌の雀頭。[Mahjong Play]
 白 は真っ白な歯のつもり?

(6)ドラゴンズ タン【 Dragon's Tongue(竜の舌)
一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬中中中北北
 一通+中 の刻子、任意の風牌の雀頭。[Mahjong Play]
  中 は真っ赤な竜の舌?

(7)ドラゴン フラッシュ【 Dragon Flash(竜の輝き?)
 一索二索三索四索五索六索七索八索九索中中中發發
 一通+任意の三元牌の刻子と任意の字牌の雀頭
 別名 Dragon color sequence
  なんだか、単なるホンイツ一通のような...

(8)ドラゴンズ ブレス【 Dragon's Breath(竜の息吹)
一索一索二索二索四索四索七索七索九索九索發發白中
 同種牌による5対子に三元牌各1枚、うち1枚が雀頭。[Mahjong Play]
 一通との組み合わせネタが尽きた竜のため息...

(9)ドラゴネット【 Dragonette(小さな竜) 】
二筒二筒四筒四筒九筒九筒東南西北白白發中
同種牌による3対子に字牌各1枚(うち1種が雀頭)。[Mahjong Play]
 公式中麻の七星不靠(チーシンプーカオ)の親戚...

(10)ドラゴン フライ【 Dragon Fly (竜の飛翔? トンボ?)
 五萬五萬一筒一筒一筒南南南七索七索七索白發中
 任意の3刻子に三元牌各1枚。[Mahjong Play]
 なんじゃこりゃ...まるで云ったもん勝ち(^-^;.
 

Cr 投稿日:2008/12/01(Mon)

 あさみさん、ご無沙汰しております。Crです。

 ドラゴンシリーズですが、一通もさることながら、英語では白 が white dragon、發 が green dragon、中 が red dragon ですよね。その辺の事情も絡んでいるんじゃないでしょうか。

 「一通+三元牌の刻子+風牌の雀頭」のパターンで、三元牌が白 なら「歯」、發 なら「尾」、 中 なら「舌」ということですよね。

 ならばドラゴン・フラッシュの「一通+三元牌の刻子+字牌の雀頭」というのはおかしくないでしょうか。つまり雀頭が風牌ならば上記3つの役のどれかに必ず該当します。ので、ドラゴン・フラッシュの雀頭は、字牌は字牌でも三元牌に限るということなのではないでしょうか。

そうしますと「一通はドラゴンだ。刻子と雀頭も三元牌だからドラゴンだ。全部ドラゴンだ。ポーカーで言えばフラッシュだ」ということで「ドラゴン・フラッシュ」という名前になっているのではないかと愚考いたしますです。

ドラゴンズ・ブレス、ドラゴネット(「小さな龍」の意)、ドラゴン・フライも三元牌がポイントで、一通とは無関係の役のように思います。


あさみ 投稿日:2008/12/01(Mon)
やあ Crさん、超久しぶり(^-^)/
久しぶりにCrさんのコメントを見て嬉しくなりました。

>英語では白 が white dragon、發

それもあるかも知れませんね。ただ同じシリーズのドラゴンズボディは三元牌とは関係ありません。そこでこの場合は、やはり一通 ≒ ドラゴンという意識が強いのではないかと思います。

>ならばドラゴン・フラッシュの「一通+三元牌の刻子+字牌の雀頭」というのはおかしくないでしょうか。

 ううう、超するどいツッコミ。
 今回、各ドラゴン役には一応 出典を書いてあります。→ [Mahjong Play]
 しかし(1)フォーヘッズ ドラゴン(7)ドラゴン フラッシュについては記載してありません。つまりこの二つは出典が異なります。異なっても書いておけばいいのですが、両方ともいま手許にないので発行会社が分かりません。(ノд`)
(1)フォーヘッズ ドラゴンは約40年前の雑誌の記事
(7)ドラゴン フラッシュは、10年ほど前にマニラで発行された入門書。
で そのマニラの入門書には、[ドラゴン・フラッシュ 一通+三元牌の刻子+任意の字牌の雀頭」と記載してあったので(^-^;。

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