Hands 和了役

    (43)new平和



 昭和三十一年、日本牌棋院・天野大三氏が提唱した、「雀頭が何であろうと(つまり自風、場風、三元牌であろうと)、また辺張、嵌張、単騎アガリであろうと、完成形が1雀頭・4順子となっていれば平和(ピンフ)」とする考え方。したがって下記の形でも平和となる。

白七筒八筒九筒四索五索六索二萬三萬四萬五萬六萬七萬  ロン白

 これを新平和(しんピンフ)と呼ぶ。
 平和(ピンフ)は時代とともに和了役と点数計算が変遷した結果、その解釈に多くの疑義が生じた。天野氏は、そのような疑義を一挙に解決する主旨で、平和(ピンフ)を新らしい視点から見直したものである。これは当時の麻雀概念から云って、革命的なアプローチであった。しかしあまりにも先進的過ぎて、当時は一顧だにされなかった。

 昭和60年、σ(-_-)はこれを踏まえ、天野式の新平和から雀頭を数牌に限ったnew平和を考案した。したがって下記の形でも平和となる。

 一筒七筒八筒九筒四索五索六索二萬三萬四萬五萬六萬七萬  ロン一筒

 これは現在、同じくσ(-_-)が創案した純麻雀で採用している。自分で考案した役を自分の作ったルールで採用するのだから、これほど早い話はない。(^-^;

 ところが15年ほど前に作られた中国麻将公式ルールで、new平和が「全順子」という名称で採用されていた。これを見たときは、「なぬっ」と非常に驚いた。(笑) といっても、もちろん中国麻将での全順子は、new平和を参考にしたのではない。人間の発想は似たようなモノという、まったくの偶然の一致。

 ※現在、new平和は、辺張、嵌張、単騎アガリ不可。すなわち順搭アガリのみ。

一筒一筒七筒八筒九筒四索五索六索三萬四萬五萬六萬七萬  ロン五萬

 いうまでもなく中国麻将と純麻雀では、得点形態が異なる。そこで中国麻将と同様に、辺張、嵌張、単騎アガリも可とすると、純麻雀では得点が大きくなり過ぎるためである。
英・All sequences

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