アメリカのカーター元大統領が引退してから、フレンドシップという組織を作った。一言で云うと、民間ベースの世界交流組織。治安が安定している主な国に組織がある。だいたい2週間
ホームスティしながら訪問国の文化に触れるというもの。もちろんその間には、あちこち観光もする。
縁があってσ(-_-)もそれに参加していたので、長男は高校生の時に2週間ほど
アメリカに行ってきた。もちろんこちらもあちこちの人を受け入れる。主としてアメリカ人が多かったが、イギリス人組織の人も何組か受け入れた。#リッスンしていてイギリス英語は米国英語よりすごく分かりやすかった。
で10数年前。テキサスから来たボブさんという70才くらいの夫婦がホームスティすることになった。ボブさんはテキサスで長い間不動産業をやっていたという。σ(-_-)も不動産は少しカジっていたので、アメリカと日本の不動産業務について大いに話が盛り上がった。ボブさんは、日本の平均取引面積のあまりの小ささにビックリしていた。こっちはテキサスの平均取引面積のあまりの大きさにビックリした....
そんなある日、何かをしてあげたら、ボブさんが「サンキューベリーマッチ」と云ったので、なにげなく「どう致しまして」と返事した。するとボブさんが「ユア-ウエルカム」と云った。「はぁ?」と怪訝な顔をすると、「“Dou itasimate”は英語でユア-ウエルカム」だと云う。#ボブさんには、テキサスで日本人の知人がいる。
σ(-_-)はそんな表現を知らなかったので、最初はボブさんがからかっていると思った(だって「おまえ、よく来たな」が、「どう致しまして」の意味だなんて....)。しかしボブさんの説明を受け、ようやく納得。
数年前、ダスティン ホフマン主演の「片靴を無くした天使」(だったかな?)という映画が封切られた。
旅客機が河川敷に墜落。通りがかりのホームレス、ダスティンがなんとか飛行機のドアを開け、多くの人を助けだす。その中には、テレビの美人キャスターもいた。やがて続々と救急隊やら警察が到着する。スネにキズ持つダスティンは早々に退散。とうぜんあとで「ドアを開けて助けてくれた人は誰だ」という話になる。
しかしダスティンが名乗りでなかったために、偽物が登場する。みんなすっかりダマされるが、最後に美人キャスターは“本物はダスティンだ”ということに気づく。そこでキャスターはある部屋で二人っきりのとき、「助けてくれたのはアナタでしょ」とダスティンに迫る。しかしダスティンは「オレみたいなプー太郎が、そんな立派なことをするわけはない」と口を割らない。
それでキャスターもあきらめて部屋を去りかける。ドアを開けて部屋を出る最後の最後に「でも、助けてくれてありがとう....」と一言。するとダスティンが思わず「You are welcome」
こっちも思わず 「おひ、この一言のために2時間見せたんかい」(^-^;
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