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    (225)オリンピック聖火


 アテネオリンピックの関連で、あちこちのTV局でオリンピック特集をやっていた。その中で、聖火にまつわる番組が非常に印象深かった。

 聖火と言えばオリンピック。世界を巡る聖火リレーは、平和と友好の象徴にもなっている。ところがこの聖火 and 聖火リレー、そもそもはナチスドイツが国威発揚のために考案したものだという。

 いまでも語り継がれるベルリンオリンピック。この開催にあたり、ナチスドイツは“歴史的大会にするために、なにか一大イベントが必要”と考えた。そこで浮かんだのが、聖火採取とオリンピック発祥の地からベルリンまでの聖火リレーという。

 そこでオリンピックを盛り上げるため、聖火採取の儀式 and 聖火リレーが大々的に行われた。聖火はヨーロッパの行く先々で歓迎を受け、大いにオリンピックムードを盛り上げた。このこと自体は、素晴らしい。ところが実はこの聖火の移動古代ギリシア帝国がドイツ第3帝国への継承されることを表していたという。

 そしてヨーロッパを巡ってドイツへ到着したリレーのコースは、のちにドイツがヨーロッパを進撃したときのコースと重なるという。(゚0゚) それが今では平和のシンボル。なんとまぁ、おどろきの番組だった。

 とは云うものの、実際には考案したドイツ人にどういう意図があったか分からない。少なくとも、テレビ番組の云う通りとは思わない。“国威発揚(=ナチスドイツの偉大さを誇る)の意図があった”というのはもちろんその通りだろう。しかしそれはあって当然。無ければ逆にオカシイ。

 ドイツがヨーロッパを進撃したときのコースと重なるというリレーのコースにしても、ヨーロッパの主要都市を結んで走るのがあたりまえ。田舎道ばかり選んで走っていったら、かえっておかしい。そして戦争の標的は、相手国の主要都市に決まっている。

 そこで、(ちとうがちすぎの内容では)とも思ったが(なんせイギリス会社の制作番組だし)、番組自体は大変面白かった。

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