Foundation stone 礎石 .

    (7)表筋


 親がドラを切ってイヤに元気な声で立直を宣言してきた。しかし自分はノー聴もおびただしい。こうなったらベタベタベッタリ、ひたすら降りたいだけ。ベタ降りであるから現物を切ってゆけばいい。しかし安全牌が1枚も無いときだってある。こんな時は藁(わら)にもすがって打牌を選ぶことになる。

 もちろん待ちにはシャンポン・カンチャン・字牌のタンキ、思いがけない地獄待ちもある。しかし一般的なのはやはり数牌の両門待ち。となればやはり筋が問題になる。

 この筋が状況によって表筋(おもてすじ)、裏筋(うらすじ)、疝気筋(せんきすじ)、跨(また)ぎ筋、鈍(なまく)ら筋、遠い筋などと呼ばれ、他家に対する安全牌、危険牌を判断するときのすがり所となる。当たるも八卦、当たらぬも八卦、鰯の頭も信心から。信じてすがる人にはきっと幸せが訪れ(ないかも知れない.....(_ _; )

 ということで最初は表筋の話。
 ご存じのように筋にはいちおう147/258/369の3種がある。細かく分ければ14・47/25・58/36・69の6種だ。

 そして表筋というのは、いちおう安全牌の筋。安全度が高い筋として表面に現れているから表筋という、というのは後からのこじつけ。もともと単に「筋」と呼ばれていたものが、あとから裏筋という表現が使われるようになったので、それに対応して表筋と呼ばれるようになったもの。

 4は147の、5は258、6は369の筋の中心牌。そこでこれを筋心牌(きんしんパイ)と呼ぶ。相手の捨て牌にこの筋心牌、たとえば4がある場合、単騎待ちとか双 石並 待ちなどはあるものの、14または47という両門待ちは無いことになる。つまり4捨てに対しては1とか7という牌はかなり安全度が高い牌と考えられる。これは5または6という筋心牌に対する28、39も同様である。

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