麻雀四季報という雑誌が創刊された。
創刊されたと云っても雑誌コードがないところを見ると、まだ正規の流通ルートには載っていないようだ。コードの取得は、今後の状況を見てということか。大きさは別冊近代麻雀とおなじA5版。大きさは同じでも、ページ数は64ページ。月刊雑誌としてはちょい薄め。
出版元は麻雀ファン倶楽部。これだけではよく分からないが、編集長は元・月刊プロ麻雀編集長であった西野孝男氏。なるほど。
創刊号の内容は、こんな感じ。
・創刊あいさつ
・麻雀ファン倶楽部設立主旨と事業目的
・麻雀四季報、創刊によせて(各「プロ」団体や雀荘連の関係者)
・雀士クローズアップ 山口まや
・今月のトピックス 江橋崇
・さわやかカップ中止 ファンの気持ち(野間 尽)
・麻雀史ノート 麻雀はゲームのるつぼ
・第21期全国牌将位戦・決勝
・麻雀への恩返し・教室を通して(石渡正譲)
・麻雀の謎を解く(西野孝男)
・ここにもあったバカの壁(野々山晴義)
・全国麻雀情報成績データ
・あなたは誰・隠された武将像
・勝ちたいの意味(矢野未来)
・100円均一の戦術「ドラは切りとばせ」(鎌田史了)
・全雀連・日本麻雀選手権開催のお知らせ
・「ねんりんピック」で麻雀がイベントに
・インターネット麻雀東風荘日記(HN奥さんお風呂)
・麻雀で若さをたもつ。
・麻雀に命を削った男たち・第1回(西野孝男)
設立主旨によると、これまでメディアがあまり力を入れてこなかったアマチュア団体における競技麻雀活動にも焦点をあててゆくらしい。
「今月のトピックス」は江橋先生が今年5月16日、雀荘連関東総会で行ったの講演「麻雀と言葉」の紹介。メインテーマは「麻雀、および麻将の発音について」
この講演の中の、次の部分が目ウロコ。
「松本清司の“支那百題”に学生時代の日記が収録されている。この中に“明治40年9月23日、中国で中国人と麻雀をした”という記述がある。これは夏目漱石の“満韓ところどころ”の見聞記より2年古い=日本人でもっとも古く麻雀を行ったという文章に残った記録」という点。さすがは江橋先生、恐れ入りました。m(. .)m
「さわやかカップ中止 ファンの気持ち」はファンの気持ちとして警察や一部マスコミ報道の勇み足を論じる。しかし
「賞金額だけで麻雀の競技会や大会の優劣が決まるわけではない」
「そこに集まるファンの情熱とひたむきさが、麻雀イコール賭博の図式から脱却する道」
「競技会や大会を運営することが多い私としては、これからも(賞金制度を?)続けてゆく」
「この紙面が挑発的であるのは分かっているが、これが麻雀ファンの本音だから仕方がない」
「185条で逮捕されても、見捨てないでほしいな」
という論説には疑問を感じる。
“賞金額が麻雀会の優劣ではない。集まるファンの情熱とひたむきさが麻雀=賭博という図式から脱却する道”という話は一見もっともらしいが、“賞金額が麻雀会の優劣ではない”と言うなら、そもそも賞金など無くても良いのでは?
ファン、あるいはサポーターとして社会通念としての健全ゲームの育成に意を尽くすのであれば、どうしてプロジャンブラーを表看板にしているプレーヤーの排除、風営法管理からの脱却を目指すという話にならないのかな? “この紙面が挑発的”とか“逮捕されても”はいさましいが、議論の方向性が違うような気がする。
「麻雀史ノート・麻雀はゲームのるつぼ」は、“麻雀賛”や“麻雀競技法”、“麻雀疑問解答・全”などの古書紹介。
「麻雀の謎を解く(西野孝男)」は、暗刻とか符底の符の話。
「ここにもあったバカの壁(野々山晴義)」は、麻雀界に横たわるバカの壁について。
「全国麻雀情報成績データ」は、各地で行われた麻雀会の成績アップのページ。純麻雀会の成績も載せてもらおうかな。(^-^;
「あなたは誰・隠された武将像」は、阿弥陀クジ式息抜きページ。
「勝ちたいの意味(矢野未来)」は、ゲームにおけるモチベーションを論じたコラム。
「100円均一の戦術・ドラは切りとばせ(鎌田史了)」は、ワンポイント戦術論。
「インターネット麻雀東風荘日記(HN奥さんお風呂)」は、東風荘ハマリ記。
「麻雀で若さをたもつ」は、麻雀は老化防止に役立つというありがたいコラム。
「麻雀に命を削った男たち(西野孝男)」の第1回は、云うまでもなく安藤満プロ。
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