ロザリアンにとって永遠のライバル、切っても切れない存在、
それは
バラゾウムシ
です。
やっと出てきた小さな蕾に、わくわくと胸をときめかしていると・・・
ぎゃ〜〜〜!!
蕾や葉先をチョリチョリに枯らしてしまいます。。(−△−;
もちろん、
私は、花をきれいに咲かせるために薔薇を育てているのよ!
という人は出所の正しい農薬をまけばいいのです。
でも、諸事情や個人的信条によって農薬をまきたくないという人は
ある程度、バラゾウムシの存在を認めなければならないと思っています。
そう決めてしまえば、ゾウムシの被害をみてもヒドク心を乱されずにすむかもしれません(精神論)・・・
←ウソです!
(実態は毎日少なくなっていく蕾を眺めて、ため息をつく。。。)
この部屋はバラゾウムシについて、熱く追求していく部屋です。
「バラゾウムシ」は通称です。
正確には
「クロケシツブチョッキリ」
ちょっと毛深い
「ヒメケブカチョッキリ」
というのもいるそうです。
色は個体差があって、茶色っぽいのや灰色がかったのもいるようです。
チョッキリはオトシブミ科、ゾウムシとは科が違いますが、親戚同志。
触角の形が違うのだそうです。
以下、通称の「バラゾウムシ」を使用していきます。
バラゾウムシの被害と生態
枝先がチョリチョリに・・・
バラの葉を食べる(汁を吸うって感じです)
ここの蕾は全滅・・バイオレット
早咲きのナニワイバラは被害によくあう。
●バラゾウムシはバラの葉を食べるだけでなく、葉先や蕾、茎などに産卵します。卵から孵った幼虫は枯れた葉を食べて育ちます。
(おいしいの?)
枯れた葉や蕾はそのままにしないで、取り除いておきましょう。
穴の開いた蕾(ナニワイバラ)の花びらを剥してみました。一番最後に卵のようなものが・・・
●バラゾウムシが活発に活動するのは、お天気のいい午前中で、
日当たりのいいバラの枝先によくいます。
(山ぶどうさん談)
同じバラがよく被害にあいます。
ではお天気の悪いときは何処にいるのか、探してみました。
バラの葉の付け根に潜んでいるのを見つけました
体長2〜3mm、
ゾウムシ科とチョッキリ科は
触角の形が違うといわれても・・・?
得意技、死んだ振り。(^^;
近づくと枝陰に隠れたり、ポロッと落ちたりします。
落ちたと見せかけて飛んで逃げたりもします。。
バラゾウムシのライフサイクル
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
↑
出現
ラブラブ
元気に活動
ラブラブ
↑
姿が見えなくなる
サナギ・成虫(土の中?)
交尾・蕾等に産卵→幼虫・サナギ(土中)→成虫出現・交尾→サナギ
サナギ成虫で越冬
(物陰・土の中?)
●バラゾウムシがラブラブしているのは春と夏秋頃、2回はありますね。
カブトムシやコガネムシ、甲虫の仲間と考えて、、
卵→幼虫(イモムシ)→サナギ→成虫の完全変態。
個体の寿命はどの位かは不明。。
幼虫、サナギは土の上、地中と考えるとマンションベランダでの発生が少ないのも頷けます。
その点を庭で考えると
、
●まだ、春先バラゾウムシが土の中にいるうちにオルトランや殺虫剤を撒けば、枝に散らばってしまってから殺すよりは減農薬になる。
ということでしょうか。。(推論です)
バラゾウムシの天敵
あるサイトで調べてみるとバラゾウムシの天敵は
●ムシヒキアブ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など
だそうです。
天敵のクモやムシヒキアブですが、、バラゾウムシの出現の時期より見かけるのは遅い気がします。
クモの卵が孵化するのも、もうちょっと遅いですね。
充分餌が出そろってから・・・ということでしょうか。
ムシヒキアブ類は無理としても、クモを増やしたいのなら、
やはり公園や郊外でみつけて庭に連れてくる。。
ですか(^^;
突然ですが・・・
バラゾウムシ
VS
クモ
天敵対決!
以前、葉の上でクモに食べられたと思われるバラゾウムシの死骸を見つけ
実験したことがあるので参考までに。。(^^;
バラゾウムシの死骸にみえませんか??(^^:
第1回天敵対決@円形コロセアム
以前 バラゾウムシvsテントウムシの実験をやってみたのですが
(結果は互いに逃げ回って勝負付かず)
今回は、バラゾウムシvsクモの実験をしてみました。
クモは部屋の中で捕獲。
場所は透明なボールの中。
バラゾウムシは盛んに脱走を試みますが、クモはほとんど動かず。。
ストレスのためか足を自ら切り落とす。。
結局、同じく勝負付かずでした。(−−ゞ
薔薇の葉の上で、クモに食べられたようなバラゾウムシを見ることが
あるのでどうなるか楽しみだったのですが・・・
問題は「家の中で捕まえた蜘蛛」でしょうか。。(2005.6.26)
第2回天敵対決@円形コロセアム
今回の実験では、クモは庭で捕まえたもの。
バラゾウムシは3匹入れました。
クモはやたらと歩き回るばかりで、バラゾウムシに反応はするモノの、
捕獲しようなんて気は少しも見えません。。(−−;
しばらくしてクモは動かなくなりました・・・
ところが!!
バラゾウムシは交尾を始めました。。。。
なんという事!!(@@!
危機感を持ったのでしょうか?
でも、こりゃバラゾウムシの勝ちですね、、、(2008.4.18)
あまり参考にならないですね。スミマセン・・・
肉食性の昆虫はストレスに弱いのかもしれません。
次回は庭での写真を狙ってみます。
ついに見つけました!!
実家のバラでクモにつかまっているバラゾウムシを見つけました。
やはり天敵はクモ!
ですか(^^;
2010.5.1
バラゾウムシについてはこれからも探求していこうと思っています。
今疑問に思っている点
●5月になるとサルスベリに産卵するようになる、というのはどうなの??
(山ぶどうさんに教えてもらったサイトの情報)
etc
何かお気づきの点、情報などありましたらお寄せください。