ネットワークの接続形態

 IT関連の仕事をしている人なら、よくパソコンを繋ぐ形態としてバス型、リング型、スター型、などなどの言葉を聞くと思います。 このような、ネットワークの接続形態(構成形態)をネットワークトポロジ(network topology)と言います。
 ここではその接続形態について記述して行こうと思います。
≪ 項目 ≫
1.バス型
2.リング型
3.スター型


 1.バス型

 バスラインと言われる1本のケーブルに機器を繋いでいく配置の仕方です。

 図の様な繋ぎ方をして、バスラインの終端にはターミネータ(信号の反射を防ぐ危機)という機器を取り付けておく必要があります。

 通常接続には10BASE5、10BASE2の同軸ケーブルを使用し、T型分岐、F型分岐などを使用してパソコンなどに接続します。


 しかし、この接続形態は通常、オフィスや家庭内では見られません。10BASE5、10BASE2 の同軸ケーブルは非常に硬く曲がらない上にコストが高いのですが、 ケーブルの最大長が非常に長いため、主にビルや施設などのフロア間での通信として使用されたりしてます。
(私も実際に見たことなく、おそらく電気工事関係の人がよく使うケーブルで、人目が付かない床下とかに使われているのではないかと思います。)
 またコリジョン(データの衝突)が発生しやすい為、サーバーとクライアントの配置には不向きともいえます。


 2.リング型

 FDDI(光ファイバ)などを使用してケーブルをリング型にして、そのリングからパソコンに繋げるという接続形態です。
 通常は2本リングにしてあり、どこか故障したりすると、もう1つのリングを使用してデータが途絶えないようにしてあります。

 トークンパッシング方式を使用してデータを送信し、 100Km単位でネットワーク構築することができるのが特徴です。

 しかしこのリング型ですが、トークンパッシング方式の機器が高く、サポートするメーカーも少なかったため、 IBMの環境以外ではあまり普及しなかったようです。

 今ではほとんど使用されていないとの事です。


 3.スター型

 100Base-T、1000Base-T 等のツイストペアケーブルを使用して、スイッチングハブを介してパソコンを接続する形態です。
 要は、一般の家庭やオフィスなどで多く使用されている形態です。
 (私的にはスター型というよりツリー型に近いと思っています。)
 スイッチングハブを中心に各パソコンに接続することによって拡張性や構成の自由度が最も高く、 管理を集中させること(セキュリティ等の設定)ができるので幅広く使われているいますが、 スイッチングハブが故障するとネットワークが使えなくなるという欠点もあります。

 スイッチングハブの技術によりコリジョン(データの衝突)が発生しにくく、 サーバーとクライアントの通信に非常に向いているという特徴もあります。


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