ネットワークの通信方式について


 ネットワークではデータ通信をするとき、手順などが決まっています。 大きく分けると2種類の通信の仕方があります。ここではその通信方式について記述していこうと思います。


≪ 項目 ≫
1.はじめに
2.コネクション型
3.コネクションレス型
4.その他


 1.はじめに

 上記でデータ通信方式は大きく2種類と書きました。それがコネクション型とコネクションレス型です。 ただし、この2つはアプリケーションやOS(いわゆるソフト側)で制御(または選択)できるもので、ハード(物理層)が変更されても手順が変わることはありません。
 ハードよって送信の仕方については、「ネットワークのデータ送信の仕方について」を参照してください。


 2.コネクション型

 送信元が送信先に対して、送っていいかどうかを確認してからデータを送信する方式です。



 通常プログラムでは、送信相手にコネクションというものを接続してからデータを送信します。 送信先は要望を受けたら、送信元に対して応答をしないといけません。 応答がない場合や、受信できる状態ではない場合は、データ送信を行いません。
 接続処理や確認処理があるため、データ通信の信頼性は非常に高いのが特徴です。 メール(SMTP)やインターネット(HTTP)など、確実にデータ通信したい場合に良く使われる方式です。
 TCPプロトコルがこの方式に乗って通信を行っています。


 3.コネクションレス型

 コネクションレス型とは、コネクション型とは違って送信先が居るかどうかも、また送信して良いかどうかも確認せず、一方的にデータを送りつける送信方法です。



 送信相手の応答を待たないとかコネクションを接続しないで良いとか、いろいろと確認処理がないため処理が非常に軽くなる反面、 通信できたどうか確認ができないため、データ通信としては信頼性が低いという特徴があります。 主にテレビ会議など、通信するデータ量が大きく処理が非常に重たいアプリケーションなどに、よく使われる方式です。
 UDPプロトコルがこの方式に乗って通信を行っています。


 4.その他

 通信方法とはちょっと違うと思いますが、通信相手の数によって種類を分類できます。 単語だけでも知ってもらおうと思い、ここに記載することにしました。



 1対1の通信をユニキャストと言います。図では緑の線での通信の事を言います。
 1対複数の通信をマルチキャストと言います。テレビ会議など複数のコンピュータと通信するものがこれに当たります。図ではオレンジの線での通信の事を言います。
 繋がっているネットワーク上のコンピュータと通信する事を、ブロードキャストと言います。図では赤の線の事を言います。


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