パーティションについて

 Turbo Linuxをインストール際、パーティションの設定をしないといけません。 Windowsとは違って、ドライブという概念が無いので若干戸惑うかも知れませんが、各ディレクトリィの使用する領域を決定すると考えれば良いと思います。
 自動パーティション設定を使用すれば、インストーラーが自動で容量を割り振ってくれますが、TFDiskでは自分で割り振らなければいけません。
 以下に各パーティションの役割と、どれだけ容量があれば割り当てれば良いか参考程度にまとめておきました。


◆ 割り振る事ができるパーティション(マウントポイント)について

パーティション 推奨容量 役割
 /swap 128MB 〜 256MB  スワップ領域です。 メインメモリーの容量に入りきれなかったデータが、一時的にこの領域に保存されます。 必ず作成しないといけない領域です。
 スワップパーティションはパーティションタイプより選択します。
 /
(ルートパーティション)
1GB 〜 4GB  基本的にはファイルシステムがルートパーティショの下に置かれます。 /var、/usr 等、あえて容量を割り振らなかった場合は、ここの領域にインストールされる事になります。 /var、/usr 等に容量を決定しないなら、ある程度大きめに割り振っておくと良いです。 (ディレクトリィ上では、/var、/usr は出てきます。)
 必ず作成しないといけない領域です。
 /boot 64MB  Linuxを起動する際に読み込まれるKernelイメージ等がここに置かれます。
 古いBIOS及びLILOの制限によるもので、最近のマシンであれは、このパーティションは作成しなくても問題ないでしょう。
 /usr 1.5GB 〜 4GB  システム管理に必要なコマンドやユーザーが使用するコマンド等が、ここにインストールされます。 またパッケージ形式のソフトウェアは”/usr”にインストールされます。
 Turbo Linuxでは、ソースからコンパイルしてインストールするソフトウェアは”/usr/local”の直下にインストールする事を推奨していますので、ある程度容量を大きく割り振っておくと良いです。
 /var 500MB 〜 1GB  システムや各種サービスのログや、メールやプリンタのスプール(一時ファイル)が使用します。
 またFTPのAnonymousユーザーを使用する時などもこのパーティションを使用するときがあります。
 /tmp 10MB 〜 100MB 各種アプリケーションが、一時ファイルとしてデータを置くのに使用されています。 アプリケーションによってはこの容量が小さいと実行できない時がありますので100MBぐらい割り振っておけば大丈夫でしょう。
 /home 出来るだけ大きく
(最後に決定しましょう)
 rootユーザー以外のユーザーのデータ(設定ファイルなど)がここに置かれます。 各ユーザーの個人的なデータや、qmail等のメールデータ、FTPユーザーのデータもここに置かれますので1人300MB 〜 500MB ぐらいと考えて良いでしょう。 ユーザーは後から追加可能なので、出来るだけ大きめに割り振っておくと良いでしょう。
 /opt  追加パッケージがここ置かれます。あまり使用しないと思われますので、割り振る必要は無いでしょう。


◆ ファイルシステム(パーティションタイプ)ついて

パーティションタイプとは、基本的にファイルシステムの事を指します。(Windowsで言うならFAT32、NFTS みたいなものです。) Linuxの標準は”ext2”が標準のファイルシステムになりますが、このサイトではジャーナリング機能を持った”ext3”を推奨します。
  ジャーナリング機能とは↓

http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/fs03/fs03a.html


◆ 補足

 Linux も Windows と同じで、ハードディスクは最大4つまでしか分割できません。 上記のパーティションも4つまでしか作成できないのですが、4つ以上を割り振りたい場合は、パーティションの1つを”DOS拡張領域”にしてください。 この”DOS拡張領域”の下に、更にパーティションを割り振る事が可能になります。


TOPページに戻る