コマンド ファイル操作関連

≪ コマンド ≫
ls・・・ファイル名を表示
cd・・・カレントの移動
pwd・・・カレントの表示
mkdir・・・ディレクトリィ作成
cp・・・ファイルのコピー
mv・・・ファイルの移動、ファイル名の変更
rmdir・・・ディレクトリィの削除
rm・・・ファイルの削除
chmod・・・権限(Permission)を変更
chown・・・ファイル、ディレクトリの所有者を変更
ln・・・ファイルに別名をつける(シンボリックリンクを付ける)

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 ● ls

機能:ファイル名を表示する。
書式: ls [ option ] [ file Or Directory ]
説明:  指定した option に従って、指定した Directory 内にあるファイルの一覧を表示します。
 また、file を指定した場合(正規表現による指定も可)は、そのディレクトリィ内にその file 名が存在するなら一覧を表示します。
( [ option ] [ file Or Directory ] に指定がない場合は、カレントの情報を表示します。)

 ◆ 主なoption
  -a 通常ファイルと一緒にドットファイル( ファイル名が”.”から始まる隠しファイル)も表示する。
  -l 最終更新日、所有者、Permission の詳しい情報も表示する。
  -R サブディレクトリィ内のファイルも表示する。

 ◆ 補足
   普通に”ll”と実行すると、”ls -l”と同じ動作します。

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 ● cd

機能:カレントディレクトリィを移動する。
書式: cd [ Directory ]
説明:  指定した Directory (絶対パスまたは相対パスで指定します。)にカレントを移動します。
 cd .. とすると1つ上のカレントに移動します。

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 ● pwd

機能:現在のカレントディレクトリィの絶対パスを表示する。
書式: pwd
説明: カレントの位置を確認する為のコマンドです。絶対パスで表示されます。

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 ● mkdir

機能:ディレクトリィを作成する。
書式: mkdir [ Directory名 ] ・・・  (Directory名は複数指定が可)
説明:  新規にディレクトリィを作成します。絶対パスで指定した場合は絶対パスの通りに作成し、相対パスで指定した場合は、現在のカレントディレクトリィの中に作成します。
 ディレクトリィ名を複数指定した場合は、新規にディレクトリィを複数作成します。

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 ● cp

機能:ファイルをコピーする。
書式: cp [ option ] [ コピー元のファイル名 Or ディレクトリ名  ] ・・・ [ コピー先のファイル名 Or ディレクトリ名 ]
 (コピー元のファイルは複数指定可。一番最後の指定したディレクトリィ名がコピー先となる。)
説明:  ファイルのコピーをします。コピー元、コピー先のファイル名、ディレクトリィ名は絶対パス、相対パスどちらとも可能です。 ただし、ディレクトリィを丸ごとコピーする場合は option に”-R”を指定してください。
 コピー先をディレクトリィ名で指定した場合は、ファイル名はそのままで指定したディレクトリィ内にコピーします。
 注意する点としては、コピー元のファイルが複数の場合は、必ずコピー先はディレクトリィ名で指定してください。  コピー元のファイル、ディレクトリィは正規表現で複数指定する事も可能です。

 ◆ 主なoption
  -f 同一ファイルなどによる上書きの確認が必要な場合でも、ユーザーの確認なしに上書きをする。
  -R ディレクトリィを丸ごとコピーする。
  -p 日付、所有者、権限(Permission)などのファイル情報をできる限りそのままコピーする。

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 ● mv

機能:ファイル移動する。またはファイル名を変更する。
書式: cp [ option ] [ 移動対象のファイル名 Or ディレクトリ名  ] ・・・ [ 移動先のファイル名 Or ディレクトリ名 ]
 (移動対象のファイルは複数指定可。一番最後の指定したディレクトリィ名が移動先となる。)
説明:  ファイルの移動をします。移動対象、移動先のファイル名、ディレクトリィ名は絶対パス、相対パスどちらとも可能です。
 注意する点としては、移動対象のファイルが複数の場合は、必ず移動先はディレクトリィ名で指定してください。  移動対象のファイル、ディレクトリィは正規表現で複数指定する事も可能です。

 ◆ 主なoption
  -f 同一ファイルなどによる上書きの確認が必要な場合でも、ユーザーの確認なしに上書きをする。

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 ● rmdir

機能:ディレクトリィを削除する。
書式: rmdir [ Directory名 ] ・・・  (Directory名は複数指定が可)
説明:  ディレクトリィを削除しますが、ディレクトリィ直下にファイルが残っていると削除できません。 ファイルごとディレクトリィを削除する場合は”rm”コマンドの方を使用します。

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 ● rm

機能:ファイルを削除する。
書式: rm [ option ] [ 削除対象のファイル名 Or ディレクトリ名  ] ・・・
 (削除対象のファイルは複数指定可。)
説明:  ファイルまたはディレクトリィを削除します。ディレクトリィを削除する際は option で”-r”を指定します。その際、対象のディレクトリィ直下にあるファイルも削除されます。 削除対象のファイル名は正規表現による複数指定も可能です。

 ◆ 主なoption
  -R ディレクトリィ及びその直下にあるファイルを削除する。
  -f 同一ファイルなどによる上書きの確認が必要な場合でも、ユーザーの確認なしに上書きをする。

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 ● chmod

機能:ファイルの権限(Permission)を変更する。
書式: chmod [ option ] [ 属性 ] [ 対象ファイル名 ]・・・
 (削除ファイルは複数指定可。)
説明:  対象ファイルの権限(Permission)を変更します。変更できる権限を持つのは root またはそのファイルの所有者が変更できます。

 ◆ 主なoption
  -R ディレクトリィ及びその直下にあるファイルを権限をまとめて変更する。

 ◆ 補足 (属性について)
   属性とは、”ls -l”を実行するとファイル名の最初に以下の様に表示されます。

 # ls -l
 -rwxr-xr-x File.txt lab-kage lab-kage    1000  Oct 31 12:00 states

 この下線部の箇所がそのファイルの属性です。
 属性は、”所有者”、”グループ”、”その他”という対象に分かれ、それぞれの対象に
” r (読み込み)”、” w (書き込み)”、” x (実行)”と権限が付与できます。
 下線部の見方は以下の様に見ます。

-r w xr - xr - x
ディレクトリィ所有者グループその他




 上の様に4つに分かれます。最初の部分には、表示しているのがディレクトリィであったら” d ”と付きます。

 属性を指定する時(書式での  [ 属性 ]  の部分)、オペレーターを使用する方法と8進数を使用する方法がありますので、これも補足しておきます。

  ◎ [ オペレーターを使用する方法 ]
   対象、設定方法、権限 の順で並べます。

対象:u (所有者)g (グループ)o (その他)a (全て)
設定方法:+ (追加)- (削除)= (新たに設定)
権限:r (読込)w (書込み)x (実行)

 例として、最初に”-rwx------”という権限があったとすると、”g+rx”と指定して”chmod”を実行した場合、 対象が”グループ”に対して”読込”と”実行”を”追加”する事になります。よって権限は”-rwxr-x---”と設定されます。

 << 使用例 >>
 chmod g+rx File.txt

  ◎ [ 8進数を使用する方法 ]
   0 〜 7 (所有者)+ 0 〜 7 (グループ)+ 0 〜 7 (その他)で指定します。
 0 〜 7 は以下の様に設定されます。

0 : ---1 : --x2 : -w-
3 : -wx4 : r--5 : r-x
6 : rw-7 : rwx

 例として”755”と設定した場合、権限は”-rwxr-xr-x”と設定されます。

 << 使用例 >>
 chmod 755 File.txt

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 ● chown

機能:ファイルの所有者を変更する。
書式: chown [ option ] [ ユーザー名 ] [ 対象ファイル名 ]・・・
 (対象ファイルは複数指定可。)
説明:  対象ファイルの所有者を変更します。変更できる権限を持つのは root またはそのファイルの所有者が変更できます。

 ◆ 主なoption
  -R ディレクトリィ及びその直下にあるファイルの所有者を変更する。
 ◆ 補足 
  所有者の情報だけではなくグループも変更できます。
 [ ユーザー名 ] の箇所を  [ ユーザー名.グループ名 ] で指定します。

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 ● ln

機能:ファイルに別名をつける。
書式: ln [ option ] [ 参照元ファイル名 ] [ 別のファイル名 ]
説明:  ファイルに別名を付けます。(リンクを張ります)あるファイルを他のファイル名で参照できるようになります。 別のディレクトリィから直接あるファイルを参照したい時など便利です。
 optionに”-s”を省略するとハードリンクになります。

 ◆ 主なoption
  -s シンボリックリンクで別名を付ける。
 ◆ 補足 
   ハードリンクとシンボリックリンクの違いは、参照元ファイルを削除してしまった時、ハードリンクの場合は削除しても実体がそのまま残ってしまいます。 それに対してシンボリックリンクの場合は、削除されたと通知が来ます。 またハードリンクの場合は、同一パーティション内でしか使用できません。

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