(重要文化財)鎌倉時代作
五輪塔は仏塔の一種で、主に供養塔・墓塔として使われる。古代インドで発祥し、舎利(お骨)を入れる容器であったという。それぞれの形は、古代インドの五大思想を現している。即ち下から方形は「地」、円形は「水」、三角形(または笠形、屋根形)は「火」、半月形は「風」、宝珠形は「空」を現し、古代インドにおいて宇宙の構成要素・元素と考えられた五大を具現化している。
日本では平安時代末期から高野聖などにより急速に広まったという。この五輪塔もそうした背景を考えると特定の人を、あるいは戦陣で散った人々を供養する目的で、誰かが建立したのであろう。
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(重要文化財)鎌倉時代作
正和三年(1314)に妙空僧正の建立と伝えられている。
十三重石塔も仏塔の一種で日本では十三重塔、五重塔、三重塔、多宝塔が代表的なものである。建築材料は木材(桧が中心)を使用して建立されることが多い。十三重塔で有名なものとして、奈良県桜井市の談山神社の十三重塔がある。
談山神社十三重塔画像を見る
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(重要文化財) 鎌倉時代作
応長二年(1312)塔頭湯屋坊の住僧盛現が眼病に苦しみ、不動明王に七日間の断食修法をされ、成満日には不思議にも眼病平癒された。そして報恩のために自ら不動明王を彫刻安置し、入滅の時「我が後生の凡俗にて眼病に苦しむものあらば、必ず岩船寺の不動明王を祈念せよ、七日間に祈願成就する」と遺言され、今日に至るまで霊験にあやかろうと多くの参拝がある
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