初心者の人に向けてチョット一言

このページを見ていらっしゃる初心者の皆さん、
RCやるからには上手い人になりたいですよね...。

その気持ちが強い人には、
練習機を卒業してスグにアクロに挑戦するよりも
始めはゼヒともナービス級パターンから順番に
スタントの練習をする事をお勧めします。

このコーナーはトルクロールを目指す人のために設けたと言っているのに
スタントを勧めるのは変だと思われるかも知れません。
しかしトルクロールにスタントは関係無いと思っている初心者がいるとしたら、
私の経験からそれは間違いだと断言します。

トルクロールはいきなり目の前で出来る物ではありません。
始めは安全な高度で練習するわけですが、
もう一つ大事な事として、
自分のやりやすい、見やすい位置に飛行機を持っていく事
が必要です。

言い換えれば
自分の狙った位置に飛行機を持っていって
垂直姿勢を保って停止させる腕が無ければ

fun fly big 3でトルクロール出来ても
実機RCではなかなか回り始めてくれません。

なぜなら機体がトルクロールに入る垂直姿勢が出ていないからです。
毎回違う位置に機体を立てていたのでは
どう見えている時に機体が垂直なのかを覚えられないのです。

この
「機体を毎回同じ位置に垂直に立てる」
という段階でスタントの練習は非常に役に立ちます。

また、トルクロールの練習には常に墜落の危険が伴いますが、
トルクロールが乱れてリカバリーするときに
機体が背面になっていたらダウンを打って機体を上昇させる事になります。
これが間違いなく出来る様になってからでなければ、
実機RCでトルクロールの練習を始めるのは早すぎます。

(シュミレーターと違って機体が壊れたら終わりですから。)

しかし、シュミレーターで出来ていても、
これを緊張度の点でシュミレーターとは較べ物にならない実機RCで
間違いなく確実にやるのはなかなか難しい事
なのです。

出来るようになるには慣れるしか無いのですが、
背面姿勢での飛行に不安を感じる初心者の人は
いきなり機体を落とすリスクの高いアクロで場数をこなすより、
初めは比較的リスクの低いスタントの練習によって
「背面からはダウンで上昇させるのだ」
という事を指に覚えさせる
事をお勧めします




それともう一つ。
失速系アクロに挑戦するには
単なるスポーツフライトや簡単なスタントでは考えられないほど
スロットルコントロールがシビアに、重要になってきます。

カトちゃんは初心者さんの練習にお付き合いする事が多いのですが、
初心者さんが全くコントロール出来ていないのがスロットルです。
ほとんどの人が全開と最スロー、
そして行き当たりばったりの中スロー
この3つのポジションしかありません

飛行機が欲しいと言うだけのパワーをスロットルで与えてやるコントロール。
上手な人はこれが素晴らしく上手いのです!

カトちゃんはこのことをスタントに熱中しているときに
師匠に教えられました。

そしてスロットルが上手に操作できるようになるための
練習として勧められたのが宙返りです。

中スローから開始して機速を一定に保ちながらきれいな円を描く
簡単な様ですがこれがやってみると実に難しい!
しかし何度も繰り返し練習する内に
「飛行機が欲しがっているだけのパワーを与えてやると言うのはこの感覚か!」
と言うのがつかめて来ました。
そして同時にスロットルが自由に動かせるようになっていたのです。



そしてトルクロール
ラダーとエレベーターが難しいスーパーアクロだというのは
やったことのない人にも察しが付きますが、
もっと難しい、
そして要となる舵が実はスロットルなのです!

またトルクロールが失敗に終わってリカバリーするときに
スロットルを反射的に操作できなければ
機体を失うリスクが非常に高くなる
のです。

トルクロールをやってみたいと思っている初心者さん、
プロポを持ったあなたの右指は滑らかに自由に動いてくれますか?

トルクロールを失敗した瞬間、
適切な舵とスロットルワークで上空にリカバリーしなければ
当然機体は降下してしまいますが
不適切な舵が残ったまま降下させてしまうと
機首が進行方向を向いていない危険な完全失速状態のままでの落下に入りやすく
(このとき機体はスパイラルダイブに入ります)

全く舵の効かない失速状態のままで墜落させる可能性が高くなります。

これでは満足に練習らしい練習もできません。
(カトちゃんはこれを何回も見ているのです...)

そして
機体を失ってしまったら練習はそこで終わりです。
練習できない間は上達のしようがありません...(T_T)





と、まあカトちゃんの経験から色々と書き綴りましたが、

ズバリ結論を言ってしまえば
トルクロールをマスターするには先ず、リカバリーできる腕が必要です!

短期間でトルクロールをマスターできる人は
トルクロールを始める前に積み重ねていた
技術や腕前が土台になっているからこそ短期間でマスターできるのです。

カトちゃんはトルクロールを始めてからそれをイヤというほど感じました。
F.AIRという常識はずれに丈夫な機体に出会っていなければ、
未だにトルクロールを楽しく練習できる、と言うレベルには絶対になっていなかったでしょう!


トルクロールでなくても一般にアクロと呼ばれる演目は、
失敗すると機体が予測していなかった姿勢になる事が多く、
それ故にリカバリーに失敗して機体を失うリスクが高いのです。

しかし、スタントは離着陸が出来るようになればスグにでも練習を始める事ができます。
パターンが決まっているので舵を打つ順番も決まってしまいますが、
それ故に低いリスクで数多くフライトさせて練習を重ねる事ができます。
そして毎回のフライトが自然に、パターンをきっちり描くという目的を持って努力する物になります。
目的を持って努力するフライトは
無目的、単なる遊びのフライトとは較べ物にならないほど指を鍛えてくれます。

カトちゃんが
初心者さんにスタントの練習をオススメする本当の理由

はここにあります。

本気でトルクロールに挑戦してみようと思っている初心者さん、
先ずはスタントから始めてみませんか。
それは決して回り道ではありませんよ。



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