スーパーコマクロ〜ン♪ V3K

機体制作メモページ


(またの名を、「テキストばかりでスンマセン」のページっ!(^^;) )


バルサやFRP、スチレンペーパーの機体ならば何でも、
何とか作れるだろうけど...

これは一体...
なんじゃらホイ!
(?_?)


正直に言ってしまうと、コマクロ〜ン♪のキットを始めて手にした時の印象は
この一言でした!
現物をシッカリ手にして飛ばした事はあるものの、
果たして自分でちゃんと作って飛ばせるのか...?
この時点では自信、全くナシ!

それでも、コマクロ〜ン♪チャンはカトちゃんにとって
とっても魅力的なおにゃのこ飛行機だったので、
ハラを決めて制作する事にしたのです!
そして1機、自分の手で完成させてみれば、
最初の印象から思ったよりも簡単に作れたのですが
始めてのEPP機だったのでトンデモな失敗などもチラホラ...(^^;)
今回は特に、その機体制作そのものについて
メモ的なレポートを書いてみる事にしました。
なお、写真を撮りながら制作を進める、
な〜んて余裕はアリマセンでしたので
ほとんどテキストのみにて失礼します



部品のカットは簡単でした。

EPPって、見た目は発泡スチロールみたいなので
シートからカッターで部品を切り出すの、
「...切りにくそ〜...(-_-;)」
と思ったんですが...

イザ!
カッターの刃をサクッと入れてビックリ!
良く切れるカッターの刃を使うととても切りやすいのです!
この切り心地は例えれば...
良く切れる包丁でおサシミを引いているような感じでした!
ブ厚い5oシートからでも簡単に部品が切り出せるので
部品を作るのが楽しくなってきます(^^)♪

厚さ4oくらいまでのシートなら
ハサミで切ってもシートは割れないので
曲線はハサミを使うときれいに切る事が出来ます。
また、部品の下書き線より少し余裕のある大きさにハサミで切り出しておいて
カッターとモノサシを使ってカットすると
作業もしやすく正確にカット出来る様です。

で、
これだけ簡単に切れるとなると
左右で2枚作る部品もチョットした工夫で
きれいに形を揃えるのが簡単になります。

まず、2枚作る部品のうち1枚を普通に切り出します。
切り出した部品を
接着力の弱い薄い両面テープでシートの上に貼り付けます。
(両面テープは部品がシートの上でずれないようにするために
固定するだけなので、胴体を切り出す時でも
5o角で3、4枚もあれば充分です)
両面テープの接着力が強い時はテープをペタペタ指で触りまくって
接着力を落とすと良い具合になってくれます。
後は貼り付けた部品をなぞりながらカッターで切り出せばそれでOK!
素晴らしく簡単に
寸分違わず全く同じ形で切り出す事が出来ます。

さて、切り出しは簡単でしたが
接着の段階では注意が必要です。
実はここで知らない内に失敗してしまって...
カトちゃんのコマクロ〜ン♪は
主翼も胴体もダイナミックにねじれてしまいましたあ!(T_T)ノ

 

切り出した部品は3Mのプラスティック用強力接着剤で接着していくのですが、
この接着剤が実はクセモノでした!
接着する両面に塗って張り合わせて行くのですが
接着剤を塗ってしばらくの間はサラサラ感のあるヌルヌル具合で
とても簡単に位置ズレの修正が出来るのです。
がっ!しかし!
ある程度時間が経つと突然、強烈にネバリ始めて
突然動かせなくなっちゃうんです!
 
これは本当に突然、と言う感じでネバリ始めるのですが、
接着のズレを修正しようとして張り合わせた部品を引っ張っても
なかなかずらせなくなってしまいます!
 
ここでカトちゃんは悪い事に
力ずくでネバリ付く胴体左右の部品を動かして
ズレを修正してしまったのです!
そして角棒とクリップで挟んで寒干しで乾燥に...
「ヤレヤレ、何とか真っ直ぐにする事が出来たぞっ、と...(^^;)」
と思っていたんですが、
何と!
部品のズレを直すために手で強く引っ張った力が
残留応力となって部品に残っていたのです!
棒とクリップで挟んだ「寒干し状態」では
ホレボレするくらい真っ直ぐな胴体だったのに、
挟んでいたクリップと棒を取り外して胴体を良く見ると...
何と!
ダイナミックにねじれているじゃあ〜りませんか!(@_@)
 
このねじれの原因は部品のズレを直すために
接着剤が粘った状態になってから強く引っ張ったためだと思われます。
接着剤が強力にネバリ付いた状態でアチコチを引っ張りまくったために、
柔らかいEPPシートが部分的に引っ張られ、
均一な張り具合では無くなっていたのです。
そのため、
寒干しのクリップと外すと、
支えを失って一気にねじれてしまったのです!(>_<)
 
ここでカトちゃんは
「まあ、フィラメントテープを貼る時にねじり戻しながら貼れば
これぐらいは修正出来るだろう。
どうせフニャフニャな素材だから、ねじれていても何とかなるさ!」
なんて軽い気持ちでいたのですが...
テープを貼ってもねじれは修正出来ませんでした!
コマクロ〜ン♪にしてもサザンクロス2にしても
胴体の断面は3角形を二つ合わせた形になっています。
フニャフニャな素材でも三角断面はやはり強いと言う事を
カトちゃんはこの時、イヤと言うほど実感しました...(-_-;)
 
接着する時には何回か事前に練習して、
部品をずらさないように1発でピッタリ合わせられるようにしておくか
胴体の上下一度に、なんて欲張らずに
(カトちゃんはこれで失敗したのです!)
1辺ずつ確実に接着していく方が良いみたいです。
それでも失敗しちゃったら
接着した所を一度切ってしまって
改めて接着し直すしか無い、でしょうね。(-_-;)
 
同様の失敗をカトちゃん、主翼でもヤッチャッタのです!
胴体と主翼を一気に形にようとして、
胴体を寒干ししている間に主翼を作ったもので...(>_<)
 
主翼の製作は途中までとても順調でした。
鼻歌まじりでプランク材の上にスパーとリブを接着していきます。
プランク材に接着位置を下書きしておいたので
実に簡単、キレイに部品を並べる事が出来ました。
 
駄菓子菓子!
 
「プランク材の上にスパーとリブを接着し終えて充分乾燥!
さあ、接着剤をリブとスパーの接着面全面に塗りました!
後は、プランク材で一気にくるんで!主翼の形の出来上がり〜(^^)ノシ」
 
と、やろうとしたとき、
リブとスパー上面の接着剤が既にネバリ始めていたのです!
そのためプランク材がリブやスパーの上で
正しい位置からズレた状態でねばりついてしまい
それを直すためにあちこち引っ張りまくって
ムリヤリ形を整えたのです!
 
「ヤレヤレ、危なかった〜(^^;)
何とか形にすることが出来た〜、ホッ」
 
とか思いながら、そのまま重りを乗せて一晩乾燥...
そして重りをはずして見てビックリ!
 
今まで見た事もないくらい
ねじれ、波打ちまくった主翼が出来上がっていました!ミ(っ;-∀-)
 
その後、補強のフィラメントテープやカーボンを
必死でネジレを修正しながら貼っていったので
まあ、何とか見られない事は無い程度になってくれましたが...
 
それでもずいぶん低い精度の主翼になってしまいましたあ...(T_T)ノ
 
主翼の上面のプランクは馴れればきれいに出来るのかもしれませんが、
接着剤を上面全体に塗るのは時間がかかってしまい、
イザ!プランクにかかるころには接着剤は強力にネバリ始めてしまいます。
カトちゃん的には上面全面を一気にプランクするよりも、
まずは下面のリブが浮いている部分、
次に前縁、次に前縁からスパー、
最後にスパーから後縁、
と言う具合に何回かに分けて少しずつ接着していく方が良いかな?
と考えています。
それも、プランク材の方をリブ、スパーの上に被せていくのではなく、
平らな板に広げているプランク材の上に、リブ、スパーが付いている方を
順番に乗せていく方がよいのではないかと...

(ここから下が2月9日UP分デス!)
で、
この辺りからカトちゃん、
裕ちゃんとkobさんの掲示板に良くお邪魔して色々な情報を教えて頂いてたんですが、
そこでRC飛行機実験工房のsekiaiさんから、とても重要な情報を教えて頂いたんです!

それは、
動翼をスプレーのり77と梱包用透明テープで補強する、と言う事と
補強用のフィラメントテープは必要幅に裂いて使うという事でした!


これがカトちゃんがV3K制作に使った
接着剤とテープ類です。
左上:NITTO製No.3301
    「超透明梱包用テープ」

厚さ65μと薄く、恐らく市販梱包用テープ中
もっとも軽いと思われます。
(最近入手難ぎみになっています)
左下:スコッチ3M製
    「強力接着剤 プラスチック用」

EPPシートのみならず、PP板製ホーンの制作
動翼への接着まで全てコレを使いました。
中央:スコッチ3M製
    「NORIO」

「スプレーのり77」の少量入りスプレーです。
スプレーのり77は大きな缶で1600円くらい
しますが、こちらは650円程度で買えます。
V3K完成までこの缶の1/4も使っていません
 右:タミヤ製グラステープ
記事中「フィラメントテープ」と呼んでいます。
ガラス繊維の細い糸が入っていて恐ろしく強い
テープです。(指ではまず絶対ちぎれません)
しかし、重量はかなり重いテープです。
この写真、尾輪の解説で使った写真ですが、
向こうに見える水平安定板とエレベータに注目
して下さい。
表面の感じがEPPと違ってますよね!
コレ、EPPの表面にスプレーのり77をスプレー
して、超透明梱包用テープを貼ってます。
EPPは元がポリプロピレンだけに、ほとんどの
接着剤や粘着材は付いてくれません。
梱包用テープだけを貼ってもスグ剥がれちゃう
のです。
しかし、ブチルゴム系の接着剤であるスプレー
のり77(他の物ではダメだそうです)をほんの
少量、軽く全面にスプレーすると、驚くほどシッ
カリと梱包用テープがくっついてくれます。
この補強をウラ、オモテ両面に施すと、5oのE
PP(5oでもフニャフニャです)が2〜3oのソ
フトバルサ程度に強度UPしてくれます。ちな
みにこのテープは長さ1m(面積で5du)で3g
弱、スプレーのりを含め動翼1枚当たり3〜4g
程度の重量増になりますが、この補強だけで
も失速系演技は充分シッカリした操縦性が得ら
れる事を考えれば、決して性能的にマイナスに
はならないと思います。
フィラメントテープはこの写真がわかりやすい
かと思いますので...また流用!(^^;)
ホーンを接着して、更にフィラメントテープで押
さえてますが、右と左で幅が違いますよね!
コレ、手頃な幅に裂いて使ってるのです。
タミヤのテープは幅15oあるのですが、端にチ
ョットだけ切れ目を入れて引っ張ると、ビックリ
するくらい簡単キレイに裂けるのです。
ガラス繊維入りで重いテープなので、(新品25
mで50g程度、中芯も含む重さですが、1mで
2gはあります!)必要な幅に裂きながら節約
しながら使わないと、機体が悲しくなるぐらい重
くなりそうです。
ちなみにこれはエルロンの写真ですが、エルロ
ンもスプレーのりと梱包用テープで補強してま
す。3Mの「強力接着剤プラスチック用」はこの
梱包用テープも接着できるのですが(!)、サ
スガにホーンの接着部分は梱包用テープは剥
がしています。しかし、水平安定板はテープを
貼ったまま接着してみました。今のところ全く剥
がれる気配もありません(凄!)





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