EDGE vs F.Air


さて、新発売になりましたEDGE F.air、
(と言っても第一ロットは予約完売!(@_@) だそうですが)

「EDGE F.Air...?  F.Air
どないチャウねん?」


と思ってらっしゃる方、多いんじゃないでしょうか。
カトちゃんの所には幸い、
F.Air3号も未だ元気にしていますので、
二つ並べてくらべっこしてみました。
(いや、それで何か秘密がわかるってもんじゃありませんが、
単なるスケベ心と思って下さい(^^;) )

それとスタント、スポーツフライト的に飛ばしてみての
飛びの違いのインプレです
(イヤ、失速系でどうのこうの言える腕がありませんもので...m(_ _)m )

先ずは二つ並べてくらべっこです〜(^^)

カトちゃんの機体はF.AirもEDGEも
主翼脱着式にしてますので、
胴体周りは主翼をはずして並べて
くらべっこしてみました。
主翼前縁の位置を合わせて
並べています。
実は2機ともRCメカ、エンジンは
スロットルサーボ以外全く同じ、
(スロットルサーボも重量的には
大差ない物です)
リンケージパーツまで全く同じ物を
使っていますが、エンジンの取り付け
位置はこれだけ差が付きました。
F.Airもこれ以上後ろ重にすると
フワフワで飛ばしにくい所まで重心を
下げていますが、EDGEはバッテリー
を機首(タンクの下)に積んだ上に、
少し長目になった機首のギリギリまで
前にエンジンを積んで限度いっぱいの
後ろ重です。
主翼を脱着にしたための重量増加も
ありますが、EDGEには600mAhの
バッテリーの方が良いかもしれません。
水平尾翼は共通形状、カラーリングが
違うだけみたいです。
EDGEの胴体後部、
水平尾翼より上の面積はF.Airより
少しだけ増えている様です。
このようなきめ細かい変更は
TRY&ERRORの積み重ねによる
ものでしょうか、
EDGEのナイフエッジ系演技の
やりやすさ
はF.Airを大きく上回って
います。
ちなみにカトちゃんは2機ともエレベータ
が50°以上動くように自分で切り込み
を大きくしています。
それとエレベータ、ラダーのサーボには
フタバのS9001を使っていますが、
値段がコアレスサーボとしては安い上に
トルク、動作スピードも充分。 更に
墜落したときのギア欠けしにくさと言い、
(あまり強くないトルクに加え、コアレスな
のでトルク負けしたときの動きが滑らか
なため、ギアの歯に無理がかかりにくく
歯欠けしにくいのではないでしょうか?)
ギアが欠けたときの修理部品代の安さ
(実売価格で1SET180円也!)と言い
墜落しまくって酷使されるF.Airシリーズ
にピッタリのサーボだと思います。(^^;)
お陰で最近はサーボにガタがあるなと
思ったら、即、ギアをセットで交換しちゃ
ってます。F.Airシリーズはこの辺の整備
製も抜群に良いんですよ〜(^^)
さて、主翼を外した胴体、主翼の上の
幅をチェックして下さい。
F.Airは幅がしっかりしていますので
主翼脱着に改造しても、何の不安も感じ
ません。
で、
こちらEDGEですが、主翼取り付け位置
が上がっているため、胴体の幅がとても
頼りないんです。
「主翼脱着にして大丈夫かな?」
と思いましたが、カトちゃん式ネジ4本で
止める方法なら大丈夫でした。
実は既に主翼大破の強度試験済み!
胴体は主翼の後ろで折れました...(^^;)
飛ばしている時より持ち運びの時に
折っちゃいそうでチト注意が必要です。
主翼を付けて比べてみます。
こちらF.Air...
よく見て改めて発見!
F.Airには上半角が付いているんです。
こちらはEDGE
主翼の上半角は無し、
しかし飛ばして見るとエルロン方向の
落ち着きは、EDGEの方が断然良し!
なんだか不思議ですけど、この張り付き
と安定の良さは本当に特筆物なんです!
左がEDGE、右F.Airです。
やはりEDGEの最大の特徴
主翼の前縁が真っ直ぐという事でしょう。
外観的にも見慣れない異様な雰囲気、
切れ味が良さそうな印象を受けます。
飛ばしての印象は正にその通り、
ロールさせるときの入りの良さには
「スパッ!」という鋭さがあり、 ポイント
ロール系演技をやると独特な雰囲気の
鋭いポイントロールが決まります。
対してF.Airのロールは凡庸とも言える
素直なフィーリング、比べると面白みには
欠けますが、指に馴染む素直さです。
翼端を比べるとEDGEのエルロンの方が
幅が狭くなっています。
しかし、これでエルロンの切れ味はEDGE
の方が良いんです。
上半角と言い、エルロンの幅と言い、
「何で?」と言いたくなりますが、
やはり飛行機の性能は
総合的なバランスで決まる、という事
なんでしょう。
でも、このEDGE...
単純に見てもカッコイイのです!
あ、それとEDGEの裏面は青のストライプ
なので、視認性も良いですよ〜!


さて、ここからは
飛ばしくらべてのインプレです。
(チト、興奮してるので長いですよ〜(^^;) )

まず、カトちゃんがこの2機の内、どちらかを使って
スタントの大会に出る事になったとしましょう。
どちらを選ぶかと言うと、間違いなくF.Airを取ります。
設計者のトルクローラー小野氏も
「総合的にはF.Airをお勧めします。」
とHPでコメントしている通り、
全体的にバランス良くまとまっている印象で、
何でも出来そうなポテンシャルの高さや
しっかり重心や舵角等を調整したときの飛びの良さは
その辺の50クラススタント機では味わえない、
噛めば噛むほど味が出るような楽しさがあります。

対してEDGEはもの凄く独特なフィーリングなのです。
垂直上昇で高速ロールさせるときの軸の通りの良さ、
ロールに入れるときの挙動の鋭さ、
そしてそれとは相反するロール方向の張り付きと安定の良さ...
失速しかけてもエレベータ以上にエルロンの方が安定している...
とにかくエルロン方向に関してはジャイロでも入っているのかと思うぐらい
もの凄い安定感です。
しかし、全体には一種異様なフィーリングがあり、
中スロー以上で引っ張っているときのやや切れの鋭すぎる挙動など
素直な操縦性の点ではF.Airに及ばない印象を受ます。

それとEDGEについて独特と言えば
もの凄く浮きたがる、浮いていたがる機体なのです。
今日などは強風の時に離陸させると、
ほんの50p(!)前に出ただけでふわっと浮き上がってしまいました!
そして着陸の時もF.Airならば絶対に跳ねない、
降りたら二度と浮き上がって来ないスピードで接地させても、
少しでもラフな接地だとポーン!フワリ、と浮いてしまいます。
ここで、普通ならエルロン方向の安定が崩れて
翼端からボテ落ちしてしまうんですが、
このEDGEはそんな時でもエルロン方向が安定しています...(^^;)
(カトちゃんのEDGEとF.Airは主車輪の位置も同じです。
着陸で跳ねないようにするには
主車輪を重心に近づける方法もありますので、
着陸で跳ねて困ると感じる方は脚を曲げる事でも調整出来ます。)

しかし、実は今日ある事を経験しちゃいまして...
アア、ナルホド!と納得しちゃいました!
Hokusei ModelのHPでも歌ってありますよね、
「ホバリングと正面コブラの入門機です」って

このエルロン方向の安定の良さと、
やたら浮きたがる独特のフィーリングのおかげで
ホバリングとコブラに入れるとき、
実にコントロールがラクチンなんです!

追い風でスピードを落としてジワーっとエレベーターUPを引きながら
スロットルを閉じてガマンしていると...
フッとオシリが沈んできれいに頭が浮いているんです!
後はすかさずスロットルをジワリと合わせてやると...
カトちゃん、コブラが出来ちゃいました!

頭がドーンと上を向いたままで左に取られながら、
前にズコ〜ンと進んで行くんです!
池田師匠に確認したら、
「正面コブラは左に取られるので右ラダーを当てて直進させる」
との事なので
これはもう間違いなくコブラです!
F.Airだとこのコブラに入る瞬間、エルロンやエレベータが忙しいので
スロットルをきれいに合わせる余裕が持てないんです。
お陰で「コブラらしい物」はやった事があっても
「これはコブラです!」
と言い切れる物はまだ未経験だったんですよ。
EDGEはエルロンが思いっきりサボれて頭も浮いていたがるので
スロットルをきれいに合わせる余裕が持てたんです!
で、コブラに入ってからもエルロン方向の安定が良いおかげで
右ラダーを当てて真っ直ぐに走らせる事も出来ました!


どうやらこのEDGEという機体は本当に
的をコブラとホバリングに絞った設計をされている機体の様で、
いかにもHokusei Modelらしい、
ハッキリしたコンセプトで設計されている故に
独特なフィーリングの機体になっているようです。

それとEDGEについてもう一つ特筆しておきたいんですが、
ロール方向が安定しているのでナイフエッジ系演技が凄く楽です!

ナイフエッジの浮きそのものはF.Air3号の方が良いんですが、
(カトちゃんの3号はベラボウに浮きます!)
ナイフエッジループの引き起こしはラダーとスロットルを入れるタイミングが合うと
ロール方向はピッタリ安定したままで引き起こしが出来ますし、
ナイフエッジ水平旋回もエルロンはノータッチのままで、
一周回って帰って来ちゃいました

ナイフエッジのミキシングはちゃんと取っておいた上でやったんですが、
このEDGE F.Air
F.Airではエルロンを打って修正しながらでないと出来ない演技が
エルロンをサボってやれちゃう、
カトちゃんみたいなヘタッピには
本当に有り難い機体に仕上がっています。
失速系演技をやるつもりは無くても、
ナイフエッジ系演技を練習したいという人にもオススメですよ!

カトちゃんの愛機 に戻る