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自然とテクノロジーの融合

1.開発の原点
 吸音材の多用やのエンクロージャーの剛性化は、スピーカーユニットが放つ音エネルギー(気)を無くしているのではないか?しかし、キャビネット内部のエネルギーは速やかに減少させたい。また、響きと言われる音の持つ本来のエネルギー(気)は生かしたい。そこで、なんとか相反するものを調和させ、エンクロージャーを心地よい響きで鳴らせるスピーカーシステムを作れないかと思いました。吸音材を使用せずに内部定在波を低減させ、エンクロージャーの「不要振動低減と響きのコントロール」をし、スピーカーを楽器のように鳴らしたいと思いました。

2.技術
 (1)響きコントロール型エンクロージャー

    特許出願中 特開平10-327487
 最近のスピーカーシステムはエンクロージャーを徹底的に剛性化しスピーカーユニット単体のみの音を放射させる方向です。極力不要な音の放射を押さえたいという考えです。しかし、巨大な内部エネルギーの減衰方法が課題です。本エンクロージャーの最大の特徴はスピーカーユニットのエネルギーをエンクロージャーで受け止め、共振周波数の分散と適度な防振処理により振動を整えて放射させ、不要振動の低減と響きを両立させたことです。


    

エンクロージャー構造概略  
材料は、適度な内部損失を持ち弾性がある木材の青森ヒバ材を使用しました。木目が細かく詰まって美しく、芳香性もあります。

・青森ヒバ材を角棒材(2×3cm)にし、短辺と長辺を交互に接合させて適当な板にしたものを使用してキャビネット内に凹凸を持った構造にし、吸音材を使用せずに内部定在波を減少させてあります。

・同一方向の曲げ率が異なるように角棒を交互に接合しているため、振動が打ち消し合い不要振動を減少させています。
            
 2)木一本方向管理
 角棒材を木が育つ方向(地面から空へ)に管理し、同一方向とすることで純粋な響きになりました。
 木立から吹き抜ける風のようにスーッと音が体を突き抜けます。  
3)K2Aラウンドテクノロジー
K2Audioの技術は、角棒材の短辺と長辺を交互に接合させて板にしたものを使用し、キャビネット内部に凹凸を持たせた構造にあります。

 新技術では、角棒材を中央部になるにしたがって少しずつ薄くしていくことで、強度差により接着させた時に板が自然に緩やかなカーブとなります。この板を上下と側面で使用することで下の写真の様に卵型のエンクロージャとなります。もちろん、内部も卵形構造となっています。
 板厚も中央部になるにしたがって薄くなっていますので、楽器のように豊かで深い響きとなりました。
 


 


 3.ネットワーク
 ネットワークで大切なことは、音の鮮度を保ち位相特性を揃えることです。鮮度でいえばコイルは確実に鮮度を落とします。いくら短いスピーカーケーブルを使用してもコイルで何十メートルも巻いているのでは意味がありません。
 位相特性ですが12dB/oct以上では位相特性上、絶対に元通りの波形になりません。しかし、ウーファーの6dB/octのハイカットは3kHzでのクロスオーバーですと12kHzでやっと15dBの減衰しかならず、あまり意味を持たないと考えます。
 そこで、コイルレスでツィーター部のみ6dB/octのハイパスフィルタで2Way方式を採用しています。

4.塗装
 スピーカーの塗装は大変重要で音質を左右する要素な一つです。それを突き板や、ピニール化粧などを張ったものは論外です。また、ウレタン塗装はエンクロージャーの響きを失わせます。
           OSMO社塗料
・アザミ油やヒマワリ油を使用したOSMO社の天然塗料を使用しています。表面に膜をつくらず内部に浸透しますので余計な振動を作らずまた響きを損なうことがありません。


・青森ヒバの木目の細かい美しい木肌をよりいっそう際だたせゴールデンウッドと言われる美しい色合いとなります。
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