UL94V 2 PCI RISER DELL製
このライザーカードの正式な型番等は解りません。一応ライザに刻印されている番号をそのまま”UL94V”と呼びました。
V200Mに普通に挿すと増設PCIボードが外側に出ますが、工夫次第で内向きでも使用できるようになります。
これは、オークションで入手しました。DELL製のライザーはよくオークションで出品されますが、このライザーは他のとは違い根元部分の形状がPCIのピン配列に準拠しています。写真上一番右側のコネクタ部は上部PCIの個別配線用(A17,B18のバスマスタ、及びB16のCLK)に有るようです。
配線は、コネクタ部と下段PCIスロットは殆どコピースロットと呼べるほどです。一部未配線が有りますが、普段使われることの殆ど無い信号線(A1.A3,A4,B2)の様です。予約ピンも下段部分には全て配線されていますし、INT#A〜D配列もそのままです。
只気になる点が有りまして、コネクタ部からPCIスロットまでの配線長が、約4センチとかなり長い事(多分本来使われるDELL駆体の形状に合わせた結果だと思います)です。
写真の解説にも有りますが、全てのAD線には33オームの抵抗(バッファ?)を介して配線されていたり、コンデンサやら色々なチップが表面に付いていますが、実際に装着してみた限りではその配線が原因と思われる不具合は無い様でした。(パターン追いが大変で、面倒だったので何も考えずサクッっと挿してみました。)
上段と下段のINT#の関係ですが、抜かないでスロットに挿した場合のINT#とPIRQ#は
下段 | INT#A(PIRQ#0) | INT#B(PIRQ#1) | INT#C(PIRQ#2) | INT#D(PIRQ#3) |
上段 | INT#A(PIRQ)#3 | INT#B(PIRQ#0) | INT#C(PIRQ#1) | INT#D(PIRQ#2) |
となりますので、抜かないでスロットを2つに割る理屈には組替え(同じINT#にする)事が必要になると思われますが、今回は上記順列をそのままにして、INT#A(PIRQ#3)のUSBデバイスとのシェアリングで試す、と言うか実験してみる事にしました。
今回は、実質配線は4本で済ませました。バスマスタ線とCLKの乗っ取り、上段IDSELの配線です。上記写真のCLKラインのノイズ対策ははっきり言って”思い付き”です。才能の有る人の思いつきは閃きと呼びますが、僕の場合は、思いつきで終ってしまう事が殆どですかねえ。(-_-;)
上段IDSELはINT#A-PIRQ#3がデバイス番号15のUSBなので、デバイス番号11としてA28(AD22)との接続です。(デバイス番号19でも可?)
PCIIRQR上では、
PC-9821 PCI Interrupt routing options Version 1.12 Copyright(C) 2000 まりも PCI BIOS Version 2.10, Max bus number(BIOS)=0, Configuration mechanism #1 PCI host bridge is Intel 82437VX 430VX Cache/DRAM Controller. Bus Dev Func Class Vendor IRQ INT# B/M P/E I/O MEM [0]:[ 0] PCI--HOST Intel -- --- Yes No No Yes _________________________ [0]:[ 6] 98C-Bus B NEC -- --- Yes No Yes Yes _________________________ [0]:[ 7] 98 VIDEO NEC -- --- No No Yes Yes _________________________ [0]:[11] SCSI H/A ARTOP 3 INT#A Yes Yes Yes Yes _________________________ 6000h 6008h 6010h 600Ch C000h [0]:[13]:[0] SCSI H/A SYMBIOS 5 INT#A Yes Yes Yes Yes _________________________ C100h 21000000h 21001000h [0]:[14]:[0] VGA-VIDEO 3Dfx ** INT#A No No Yes Yes _________________________ 24000000h 26000000h 2000h [0]:[15] USB NEC 3 INT#A Yes Yes No Yes _________________________ 21002000h
となっています。(増設PCIには相変わらずUIDE-66が刺さっています。)
まあ、変則的と言えば、そうですが・・・一応動いています。^_^;当然USBとのシェアリングですので、USB側に何か不具合が出る可能性も有りますので、INT#A-PIRQ#0になる様に改造して、デバイス番号は12か16に設定し直した方がより良い方法だと思われます。