G8YDP型のクリスタルをソケット化する場合の注意点

原発乗っ取り改造は、もともと付いている14.318MHzのクリスタルを周波数の高い(低い場合も有る)クリスタルに交換する改造ですから、クリスタルを周波数の高い物に直接半田で付けても出来ますが、一般的にはソケット化をして色々な周波数を試す、又は楽しむ?のが一般的です。

G8YDPのマザーボードは他の多くのPC-9821マザーとは違い、クリスタルが表面実装されていますので、標準のクリスタルを取り外す時に注意が必要です。外した下の写真を見てもお分かりでしょうが、パターンと呼ばれる部分が表面に貼り付いていますが、クリスタルを取り外す時に無理をすると、パターンごと剥がれてしまいます。こうなると修理が大変になります。

無理をせずゆっくりと、且つ熱し過ぎない様に・・・結構難しいです。僕は鏝を2つ使い両方の半田が解けた頃合を見計らい、鏝先を使いクリスタルを挟む様にしてゆっくりとずらして取り外しています。この作業が上手く行けば半分は成功したような物です。(^_^;)

この部分に、ソケットを取りつけますが、下の様なソケット部品をそのまま取りつけても、ピン先が長く細いので、不安定な取り付けとなりパターンごと剥がれてしまう危険性が大です。またクリスタルのピンのピッチがソケットピン3つ分ですが、そのままの間隔で取りつけてもパターンの内側ギリギリになってしまうので、これも不安定です。(下の写真参照)

そこで考えた方法は、

黒いプラスチック部分をそのまま補強に使い、邪魔なセンター部分のピンを1本引き抜く。ピンの細い部分を切り落とし、クリスタルの刺さるもう1つ外側のピンとを半田で接続する。これでパターンとソケットが半田で接着される部分がぐんと増えます。高さもかなり低く押さえられるのでかなり安定した取付けが可能となります。

実際にパターン部に取り付ける時は、予めソケットに何かのピンを刺して、向きを合わせる様にすると上手くいくと思います。手も熱くなりませんし・・

下の写真は取りつけ後の写真です。ソケットにはコンデンサの足を刺してコンデンサ本体を持ちながら向きを合わせました。