水冷による冷却
前項”ペルチェについて”でも述べましたが、80W級ペルチェの一番能率の良い10A〜辺りを印加しますと、アルファの6035型(これは空冷ソケット7用クーラーではかなりの実力)に6センチ12V-0.22A級のかなり煩いファンを取り付けても能力不足と言う結果に終わりました。アイドリング時はそこそこ冷えていても、負荷が掛かった状態では、みるみるCPU温度は上昇を続け、最終的には熱暴走を起こします。
最後は、2FANの6×12センチのクーラーの取りつけも考えましたが、V200MのCPU周りの空間の制約もあり、又ある程度の予測も付いた事も有り、実践に至りませんでした。
そこで、考え付く先は”水冷”と言う事になりました。
水冷の利点は、
1、空気よりも遥かに熱容量の有る水を使う事に拠る安定した冷却が可能
2、空冷ファン除去に拠る静音化、駆体内の温度低下にも貢献する。
でしょう。
欠点としては、
1、装置自体が大掛かりで扱いづらい。
2、水漏れや水温、結露等温度管理に常に気を遣わなければならない。
3、いかにも、如何わしいイメージが有る ^^;
ですかね。
まあ、欠点3は気にしないのですが、2の方は、一時空冷ペルチェで常用していた時期があり温度管理はかなり面倒でした。その上水冷ですので常用と言うより、オーバークロック一発限定、と言うスタンスで改造を進めていく事にしました。
水冷ヘッドの作成
まあ、これは常用する事を全く考えていない訳ですから、出来るだけ簡単に冷える事のみを考えました。互換機の冷却系サイトにも有りましたが、一番簡単な方法はヒートシンクにアクリル板を貼り付けて、ヘッド化と言う事みたいです。
で早速切り貼り、接着等製作延べ3時間程度、接着の乾燥時間として24時間くらいで作ってしまいました。
製作自体は、ALFHAクーラーにまずアクリル板を接着剤で貼り付け箱状にする。乾いた頃を見計らい水漏れ対策としてバスコークを接着面にさらに上塗り、バスコークが乾く時間を利用して、上面のホースを取り付ける加工をする。予め上部にはホースに見合った穴を空けておき隙間はまたバスコークで埋めました。ホースは仕上りを気にしなければ、直付けで良いですし、実験用なので耐久性も考慮していません。
それにペルチェとバッファ板を取りつけると、それだけで使用可能になりますし、一時期使用していましたがあまりに結露が醜いので、と言うか実験中にマザーに水滴が落ちるので ^_^;、断熱処理をしました。
写真でヘッドの左側が少し抉れているのは、NV4下駄のコンデンサが当り、冷却面が少しずれてしまったので緊急的にカッターでギリギリのところまで切り落とした為です。
1号機を作った上での反省点は、
1、6センチ角のヒートシンクにアクリル、断熱処理をしたおかげで外寸が大きくなり装着に苦慮した事。
2、固定を全く考えていなかったので、不安定な装着になった。
3、見るからにボロい出来あがりになった。^^;
と言う事でしょうか。
2号機を作る機会が有れば、もう少し小さいヒートシンクで固定金具も上手く埋め込みたいと思いますが、作るかどうかは、不明。