USB 2.0/1.1 (Universal Serial Bus) NEC 編
まだ書きかけですので、お知らせ無く書き換える事が有ります。
負荷と転送速度を確認する為に、
EHCI無効/有効/デバイスを繋いだ3つの場合のHDBENCH Ver3.40b6 のメモリーの項目の数値
とその時(データー転送時)のタスクマネージャ/CPU使用率を計測、
及びWinBench99 VER2.0 のDisk Inspection Testの結果を比較してみましょう。
D720101GJ
本来は旧チップのD720100チップから検証を始めたい所ですが、複合カード以外(と言うか単独のUSBボード)は、所有していないので、
”何も影響を受けない”単独のボードが有るこのチップから。
写真は玄人志向 USB2.0N-LP
このチップは多くのメーカーからドライバが出ていて、その挙動は興味深いところもあるので、比較してみる事にしましょう。
Microsoft のEHCIドライバ
Windows2000用のドライバは、各メーカーでもWindowsUpdateにて入手するように勧められていますが、
環境によっては(PC-9821とか・・・)、ドライバの入手に失敗する事が多いようです。
この場合、「Windows Update カタログ」に行き、ハードウェアデバイスのドライバの更新>その他のハードウェア から、
製造元名「Microsoft Corporation」、オペレーティングシステム「Windows2000***」と入力すると入手出来ます。
現在入手出来るドライバでの検証 (Ver5.1.2600.0)
HDBENCH Ver3.40b6 |
READ |
WRITE |
READ/WRITE |
EHCI無効 |
7872 |
4091 |
8174 |
EHCI有効 |
7872 |
4091 |
8075 |
HDDを繋いだ場合 |
5164 |
2550 |
5100 |
単にEHCI有効・無効を切り替えただけでは殆ど変化は有りませんが、(まあ、このドライバだけに限りませんがね)
外付けのUSB2.0なHDDを繋いだ途端、メモリーアクセスは約4割方落ち込みます。
ちょっと負荷が大きいように思います。
WinBench99の結果からしても速度自体はかなり出ている様ですが、CPUの使用率も大きいみたいです。
タスクマネージャからみたテータ転送時のCPU使用率も平均で20パーセント強、ピーク時で38パーセントという結果でした。
やはりいくらスピードが出てもちょっとパワーを使い過ぎだと思います。
OrangeWareのEHCIドライバ
多くのサードパーティーメーカーからダウンロード出来るドライバとして、代表的な物(と言うかこればっかりなのですが)
このOrangeWare Corp ドライバーが挙げられます。
このドライバの挙動を試してみました。
Ver2.0.3.4からVer2.1.3.1に変えた時に、
USBコントローラの項目に含まれていた”NEC PCI to USB Enhanced Host Controller”と”USB 2.0 Root Hub Controller”が、
新たにUniversai Serial Bus controllerと言う項目が出来てこの中に含まれるようになりました。
左側の「USB 大容量記憶装置デバイス」は繋いだHDDそのものですから、ここでは気にしないで下さい。(^^
単にDriverのVerの違いと言う事かな。
もしかしたら、まだD720101GJチップの発表される以前のVerなのかも知れません。
以後2004 11/15の日付のVer2.3での結果
HDBENCH Ver3.40b6 |
READ |
WRITE |
READ/WRITE |
EHCI無効 |
7872 |
4138 |
8189 |
EHCI有効 |
7875 |
4091 |
8174 |
HDDを繋いだ場合 |
5217 |
2597 |
5195 |
HDDを繋いだ時には、上記Microsoftドライバと同程度、約4割程度の落ち込みになります。
VIAの 6202よりは落ち込みは有りますが、6212/6214程は酷くないという結果です。
WinBenchの結果を見てもHDBENCH同様18MB/s程度の速度で収まっています。
しかし、CPUの使用率は大したことは無い、と言う結果になりました。
転送時CPUの使用率は2〜24パーセントの辺りをうろうろして、平均10パーセント位、ピークで28パーセントと言う所でしょう。
メモリーのベンチはそれなりに低下している事から、帯域はそれなりに占有しているように思えるのですが、
CPUの使用率は大したこと無いのは(VIAの物と比べて)転送速度が出ない>CPUのパワーをそれ程食わない・・・と解釈して良いのでしょうか??
I-O DATAのIOEHCIドライバ
写真はI/O DATA USB2-PCI4
これはI/O DATAオリジナルのドライバの様ですが、Readmeを読んでみると、
USB2.0のハブをボードに繋ぎ、その先に1.1モードのデバイスを繋ぐと認識されないとか、
ビデオ機器等のアイソクロナス転送時はUSB2.0はサポート外・・・・等使用制限があるようです。
このWindows2000用のドライバも、USB(Universal Serial Bus)コントローラの項目に
”I-O DATA PCI to USB Enhanced Host Controller ”と言う項目が現れます。
また、”USB 2.0 Root Hub Device”と言う物は表記されません。
アイオーのWindows2000用ドライバもVerに拠って少し違うようで、
DL出来る物だけでも【旧バージョン】で落とせるVer2.11/2.12/2.13はそのドライバの中身を見てもIoehci.sysしか組み込まれないのが、
Ver3.00では他にIohshub.sysが組み込まれるようになり
USB2-PCI4の付属のDISKには、まんまOrangeWare製のドライバのみが入っていると言う状況です。(usb2pci4_100)
それでは早速ベンチを採ってみましょう。
HDBENCH Ver3.40b6 |
READ |
WRITE |
READ/WRITE |
EHCI無効 |
7871 |
4090 |
8183 |
EHCI有効 |
7832 |
4095 |
8174 |
HDDを繋いだ場合(Ver2.13) |
7833 |
4033 |
8081 |
HDDを繋いだ場合(Ver3.00) |
7831 |
4033 |
8083 |
アイオーのioehciドライバの場合どのVerでも、外付けのHDDを繋いでも殆どメモリーの項目が落ちません。(ほぼ誤差の範囲と言っても良いでしょう)
その点ではかなり評価出来るようです。
この結果も、Verに拠る違いが発見出来なかったので、Ver2.13の方の結果だけを載せます。
Transfer RateはOrangeWare製ドライバより少し良い結果(MS製から比較すると見劣りしますが)、
HDBENCHの方はほぼ同等、逆にCPU使用率の方は少し高いかも・・という感じです。
CPU使用率は6〜16パーセント位を推移し、平均で10パーセント強、ピークは20パーセントと言う事になりました。
このドライバは、使用制限が気にならない環境(必要ない環境)なら、そこそこ使える物かも知れません。
#追記、現行品のUSB2-PCI4にはそのままIoehci ドライバを入れる事は出来ませんので
(付属のDISKにはMS製の物しか入っていないし、ドライバの更新でもIoehciは選べない)、
何かしらの手段を取らなければいけません。(どうすれば良いかは、ちょっとここでは書けないので・・・・m(_ _)m)
それ以前のボードは大丈夫みたいですし、1394US2G-PCIでも大丈夫でした。
またUSB2.0なハブを持っていないので、実際の所HUB機能に関しては未検証です。
BUFFALO(Melco/メルコ)のMEHCIドライバ
写真はBuffalo IFC-USB2P5
ドライバは、付属のドライバDISK内のsetup.exeを叩くと自動的に入るようですが、
こちらのドライバもアイオー製同様、USBハブの先に繋いだUSB2.0デバイスはUSB1.1として機能するとの事。
デバイスマネージャ上の認識は
”MELCO INC. USB 2.0 Enhanced Host Controller”と認識されます。(USB 2.0 Root Hub・・・の表記無し)
HDBENCH Ver3.40b6 |
READ |
WRITE |
READ/WRITE |
EHCI無効 |
7875 |
4139 |
8264 |
EHCI有効 |
7875 |
4136 |
8177 |
HDDを繋いだ場合 |
7875 |
4137 |
8087 |
こちらもアイオードライバと同じく、デバイスを繋いでも殆ど数値が変わりません。
シーケンシャルのスピードもアイオーよりは多少良い感じですし、CPUの使用率も平均で10パーセント位、ピークで38パーセントでした。
なかなか出来の良いドライバかも知れませんねぇ・・・・・。(使用制限を除けばですが)
#追記 BuffaloのHPに有る製品Q&Aに有りましたが、既にMicrosoft製のドライバが入った状態で、
このドライバを入れた時には”USB 2.0 Root Hub Device”は記述された状態になるようです。
微妙にEHCIドライバの記述も違っている様で・・・・・
しかしこの場合、マイクロソフト製のドライバと同じ挙動というかベンチ結果になる事を確認していますので
このドライバを入れる意味が無いのかも知れません。
RatocのEHCIドライバ
これはRatocのサイトから落とせる物ですが、他のボードにもinfの書き換えをしなくても入れる事は可能なようですが、
これはライセンスの許諾条件に反する事でしょう。
このドライバは実験機の環境下でUSB2.0のデバイスを認識出来ないみたいです。
コネクタを挿しても、挿したままPCを起動しても反応が無い事が確認出来ています。(因みにUSB1.1のデバイスはちゃんと動く:マウスとか・・・)
いろいろ情報を頂いた限りでは、どうもUSBボード(と言うかPD720101チップ自体が)ブリッジの先に有る場合、この様な症状になるみたいです。
ただRatocのPCIFU2と言うIEEE1394との複合ボードはしっかりHiNTのブリッジが乗っているので、他に原因が有るかも知れませんが・・・・
未だに謎な状態です。(^_^;)