IEEE1394aボード (the Institute Electrical and Electronics Engineers 1394) 別称 FireWire
IEEE1394aボードはWindows2000sp4の環境では、全てOS起動時に自動的に認識されそのまま使用出来ます。
TSB12LV23(LINKコントローラ)+TSB41LV03(PHYチップ) HIT'S COMMUNICATIONS
いきなりのレア物ですが、チップ構成的にはアルファデータ製AD-DV394 やBUFFALO のIFC-ILPに似ています。
デバイスマネージャ上では、Texas Instruments OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller と認識されます。
写真を見ても比較的初期のボードの様で、電源供給の4pinコネクタも省略されていますしコネクタは外部3個のみです。
赤基板は比較的好きな方なのですがネ
ベンチ的には、まずまずと言うか普通にファイルを閲覧したりコピーする作業では十分な気がします。
と言うか、後述するUSB2.0に比べても十分な気がしますが・・・・・
HDBENCH時のCPU使用率は2〜8パーセントですので、良い感じかも知れません。
TSB12LV26(LINKコントローラ)+TSB41LV04A(PHYチップ) Logitec LHA-1394
こちらも同じTexas物のボードですが、チップの型番が上記のものより少し大きいのでもう少し後に作られた物であると推測出来ます。
外側に3コネクタ、内側にも1つ、計4つのコネクタがあり、情報を仕入れてみると同時使用もOKの様です。
デバイスマネージャ上では、Texas Instruments OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller と認識されます。
補助電源用のコネクタも実装されています。
上記HIT'S物と比べてもコンデンサの空きランドが無い所などは、意味もなく安心感が有るというか・・・・(笑
まあ、ベンチ的にはほぼ同じ結果になったので画像は省略 (^^;)
TSB43AB23 SYSTEMTALKS SGC-52UFL/52UFG/52UFG2
これは現行品のボードにも使われているので、現在このメーカーの最新チップと呼んで良いのかも知れません。
今までの2チップ構成ではなくボード上には上の型番のチップ1つしか乗っていません。
写真はSGC-52UFL Rev2
ボードの構成は正にコンボカードなので、1つのデバイス部分を語るのは無理があるかな?
で、ベンチ (^^;)
まあ、外周側のトップスピードの出る部分が”封印”されている様子はどれも同じですから、変換物の限界と言っても良いのかな?
Transfer Rateの曲線は下記VIA物と同じですから、IEEE1394としては優秀なのでしょう。
データードライブとしてはそう不満が無い程度の速さは確保していると思います。
NEC D72872GC (0207PU619) RATOC REX-PCIFW2
NEC物はそう沢山出回っている様には見えないのですが、これ以外のNECチップのIEEE物も全てRATOC製のみの所持になっています。
(REX-PCIFS3 / 4 とか)
デバイスマネージャ上では、NEC OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller と認識されます。
ロープロ対応のボードという事でコネクタ数は2。
ドロップアウトレギュレータ(LM1086)やスイッチングレギュレータ(LM2574)等、電源周りに配慮した構成に見えますが、どうなのでしょうか
ピーク時の速度は数値的にはTexas物より少し劣る感じですが、体感的には変わらないでしょう。
VIA Technology VT6306 アイオーデータ 1394-PCI3 / DV6
こちらはアイオーデータ製の現行品です。
VT6306は現在の時点では一番多く採用されているチップかと思います。
デバイスマネージャ上ではVIA OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller と認識されます。
基板上のレイアウトは素人目に見てかなり洗練されている様に見えますが、電源供給用の4pinコネクタは有りません。
電源供給コネクタは無くても事足りる場合が殆どかも知れませんが、無いよりは有った方が良いのかなあ、と思ってしまうのは
正しく素人の考えなのでしょうか?
Readの方もスピードアップした感じですが、Writeの方はかなりの数値アップしているのが判ります。
SOUND BLASTER AUDIGY2のIEEE1394
音源ボードとIEEE1394が一枚のボードになった物ですが、基板を見ても専用チップが有る訳では無いので、
多機能音源チップの一部分としてのIEEE機能というとらえ方で良いのかも知れません。
デバイスマネージャ上では、OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller と認識されます。
複合カードなのでかなり賑やかな見映えですが、一応内部コネクタ(9pinタイプ)も付いています。
Transfer Rateの曲線は上記VT6306と同じ風に見えますが、Disk CPU Utilizationの数値は今までの中では少し高いかも?
しかしHDBENCH時のCPU使用率は今までのボードと同じく2〜8パーセントくらいで推移していましたので、誤差と言えるかも知れません。
ALi M5271 A1 (AGERE FW802C 物理層チップ) AREA SD-CB5271B-4E6I
これは、ALi M5271チップでUSB2.0とIEEE1394との多機能コンボカードで、IEEE1394の物理層チップのみ別になっています。
しかし、1チップの制約なのか、IEEE1394部は内部1コネクタと外部1コネクタが排他使用になっている等、不便な部分も有るようです。
また、補助電源コネクタはパターンすら無いので、もともとそう言う物は使わない設計なのでしょう。
で、CHANPONZERO上での認識が怪しくて、・・・と言うか、USB2.0のドライバの導入等問題なく、デバイスマネージャ上でも
問題が無さそうなのですが、外付けHDDを繋いだ時点でもディスクドライブとしてCAC-35FU2として認識出来ない、
辛うじて認識されても(何回か再起動を繰り返したりして)ベンチ途中で、I/Oエラーやドライブ自体が見えなくなってしまうとかの現象が起こり
まともに動作確認出来ない状態です。
(デバイスマネージャ上ではIEEE1394の部分は、 OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller と認識されます。)
外付けHDDとの相性みたいな物かも知れませんが・・・・・
#以前RvII26のPCI*3に挿して動作確認を取った事も有るので、ボード自体の故障とは考えられないと思われます。
ボードの故障も考え、別のボードを買ってみました。(緑基板の方が最初に買った方です。)
agere FW323-06 (1394A LINK/PHY) 玄人志向 CHANPON 4G
このボードはMOSCHIPと言うブリッジに、IEEE1394はAGEREと言う余り聞かないメーカーのチップが採用されています。
3デバイスの複合ボードにしてはコンパクトで狭いPC-9821の駆体に納めるには、良いかも知れません。
元々はLYCOM社のUB-212と言うボードの様です。
ブリッジボードなので、他のボードと比べると多少の性能低下が有るかも知れませんが、
こんなチップの1394ボードは見つかりそうもないので気にせずにベンチ拾得・・・と。(^^;)
デバイスマネージャ上では、OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller と認識されます。
う〜ん、DiskTransfer Rateの数値は上記VIA VT6306位良い感じですが、何故かHDBENCHではR/W共に22Kくらいしか出ません。
WinBench99のCPU使用率は”0”となっていてそれはあり得ないのですが、2回共に同じ結果ですから計測自体の問題なのかなと思われます。
・・・・とどうしても納得いかなくて再度取り直すと
になりました。(汗
う〜ん、違いと言えばボードの補助電源コネクタを使用した位ですが、
補助電源でベンチの数値が変わるなんて、あり得ないよなぁ・・・・・:-)
結局の所、正常動作する物はUSB2.0に比べても、読み書きのスピードやCPUの使用率などの観点から、
なかなか優秀なI/Fと思われます。
個別に言及しませんでしたが、ファイル転送時(HDBENCHのDisk計測時)でも、
タスクマネージャのCPU使用率っは10パーセント以下に収まっていて、
搭載チップに拠る差は見受けられませんでした。
最初に書きましたが、Windows2000SP4の環境では特別なドライバを必要としない点は評価出来ると思います。
問題点としては、ホットプラグに失敗する事が有る事
Audigy2はドライバを入れて最初に繋いだ時点でブルーバックで落ちる事が有ったし、
その他ボードでもケーブルを挿し直さないとデバイス自体が認識しない事が僅かながら有りました。
HDDを繋いだままOSを立ち上げれば認識率はほぼ100パーセントなのですが、
そうなるとIEEE1394の利点の1つが無くなる訳ですが・・・・・