CHANPONZEROの邪魔な?AGPキースリットをカットする

 

一応簡単なAGPスロットに関しての説明など

AGPスロットは動作周波数66MHz(PCIバスの倍)、バス幅32bitで動作していますが、

クロック一回に付き何度データー転送をするかで、1x、2x、4x、8x、と言う規格が有ります。

一回なら 1x で最大転送速度は266MB/s 、8xはその整数倍で2.1GB/sとなります。

只、スピードを上げる為には動作電圧を下げる(電位差を少なくする)方が、安定すると言う事もあって、

  サポート倍率 動作電圧 最大転送速度
AGP 1.0 1x 2x 3.3V 533MB/s
AGP 2.0 1x 2x 4x 1.5V 1GB/s
AGP 3.0 4x 8x 0.8V 2.1GB/s

となりましたが、闇雲に違う規格のボードを刺さらない様に、キースリットという物を設けて違う規格のボードが刺さらないようにしました。

AGP2.0にしか対応しないマザーボードにAGP1.0のボードを挿して電圧不足で動かないならまだしも

逆の場合、過電圧でボードが故障したり(燃えてしまったり・・・・)したら大変ですからね。

ですから、AGP2.0専用の

の様なボードは、CHANPONZEROのAGPスロットには刺さらないようになっています。

AGP3.0はキースリットを新たに設けるスペースの問題やコストの面でそのままAGP2.0のスロットを使用する事になっています。

その為、AGP2.0の動作電圧1.5Vもサポートするという苦しい仕様になっているみたいです。


じゃあ、CHANPONZERO(AGP1.0専用スロット)のキースリットを削るって、マズイんじゃあ・・・・

多分マズイでしょうね〜〜(笑 

少なくてもスリット削ってAGP2.0専用のボードを挿す事は賭になるでしょう。

ですからこれから先の事を真似すると言う方は、ボードやCHANPONZEROが故障しても、燃えても、その為に家が火事になっても

文句を言わない方だけ(そうなっても笑顔で情報をリークして頂ける方だけ)やってみてください。(^^;)

 

そこまでしてキースリットを削ってしまう理由

それはPCIExpress>AGP ブリッジの存在が有るからです。

NVIDIAのGF6600/6600GT、6800の256MB版の一部及び7300GT、7600GS/7600GTのAGP仕様のボードは、

チップ自体ネイティブPCIExpressですから、AGPにする為にはブリッジチップ(通称HSI)を使用するようになっています。

一部上記ボードにはユニバーサルタイプのキースリット物があるのは知られていますが、

同じブリッジを使ったボードなら、AGP2.0/3.0のキースリットでも動いてしまう可能性が有ります。

同じくRadeonシリーズでもネイティブPCIEなボードのAGP版はブリッジチップ次第では動くかも知れません。

その為のキースリット削りな訳です。

上は、ユニバーサルキーのGF6600GT(玄人志向)の写真で、中央部にHSIブリッジが見えます。


んで、実際にキースリットをゴリゴリやってみました。

仕上げは相変わらずの粗野な雰囲気満々ですが、一応改造としては成功している訳で・・・・(苦笑

最初はなんとかキースリットの出っ張り部分だけ削ろうとしましたが、あっさり断念。

ピンを痛めずに加工するにはこのような方法しか思いつきませんでした。

AGPスロットを引き抜く>スリット無しのAGP1.0/2.0なスロット取り付け、より遙かに安全と判断しました。(^_^;)

で、ここまではやりましたが、実際にこの改造に見合ったボードでの実験は

未だやっていません。m(_ _)m