「島の日記」


「本島/那覇なは

「国際通り」は端から端まで歩いても2〜30分程度の距離で歩道もそれほど広くはないとこ
ろに地元の人や観光客が闊歩していつも人があふれている。「牧志第一公設市場」とその
周囲に広がる商店街(まちぐわぁー)。一歩足を踏み入れると東南アジアの雰囲気を感じさ
せてくれて歩き回っても飽きることがない。公設市場の1階にはチラガー(豚の顔の皮)、テ
ビチ(豚足)、イラブー(ウミヘビ)など沖縄らしい食材を見ることができ試食もさせてもらえる。
 
------------  公設市場入口  --------------------  市場の2階にある食堂  --------


平和通りに入りちょっと歩くとやちむんの街「壺屋つぼやがある。にぎやかな市場から数分
のところにある静かなこの街は多くの工房や直売店が並ぶ沖縄きっての焼物の街。まずは
「那覇市立壺屋焼物博物館」へ。普通の茶碗や徳利のほかシーサーや厨子甕など数多く
の壺屋焼の製品が展示され壺屋焼の歴史や製法を知ることができるし、発掘された昔の窯
の跡も見れて興味深い。県指定文化財の「南窯ふぇーぬかまへ。首里王府よりの御拝領窯
という看板が掲げられた登り窯。喫茶店を隣接していて店内に展示された陶器を眺めながら
お茶を飲んで一休みできる。
 
----------------------------------  南 窯  ----------------------------------


国際通りから県庁まで行き、松山通りを歩く。途中左側に続く白い塀が「福州園ふくしゅうえ
古来親交の深かった中国福州市との友好記念で造られた庭園。広大な敷地の真ん中に池
があり、池を取り囲むように中国様式の塔や建物が配置してある。植物も豊かで広く静かな
のでのんびりとリラックスできる場所。通りをさらに直進し左折すると那覇市唯一のビーチで
ある「波の上ビーチ」に到着。離島に比べれば海の透明度は少し劣るがそれでも綺麗だし
街に近いので気軽に行けてシャワーやトイレも完備している。ビーチの近くには毎年大勢の
初詣客が訪れる神社「波上宮なみのうえぐうや美味しいステーキハウスが集まる地区がある。
 
---------------  福州園  ----------------------------  波の上ビーチ  ----------

路線バスの首里・識名線(系統番号@)に乗って「識名園しきなえんへ。バス停識名園前で降
りてすぐの世界遺産にも指定された琉球王家の別邸。外国の使節の接待用にも使用された
ということで福州園と同じく池を中心に歩いて廻れる造りになっていて、池に浮かぶ石橋が掛
けられた小島には中国風の六角形の東屋もある。自然に包まれた庭園を歩いて廻るととて
も落ち着く。バス停に戻り再び首里・識名線に乗り込み首里方面へ向かい首里城公園前。
 
---------------  波上宮  ------------------------------  識名園  -------------


バス停から歩いて2、3分のところにある「沖縄県立博物館」。まず1階のロビーにある首里
城正殿の模型が目を引く。ここは2階建て博物館で歴史(石器時代から沖縄戦、戦後の歴史
)、自然(ジュゴンの骨格標本など貴重な動植物)、民・風俗(シーサーやサバニ、民具など)、
美術工芸(紅型や絵画、陶器など)とテーマごとに展示室があり、沖縄各地から蒐集された
貴重な資料を数多く公開している。4万点以上もの資料があるということでそんなにゆっくり
もしていなかったが見学に約1時間かかった。入館料も210円と安い。県立博物館を出て
道路を挟んで目の前にあるのが「龍潭りゅうたんという池。昔中国の使節(冊封使)を接待す
る時に船を浮かべて宴を催したらしい。池の先には首里城の姿を見ることができる。
 
-----------  沖縄県立博物館  --------------------------    ----------------


バス停まで戻り角を左折して5分くらい坂道を登れば左手に「首里城公園」が広がる。まず
あるのが「首里杜館すいむいかんで、ここは地下に駐車場があるレストセンターで中にはレ
ストランや土産物店などが入っていて、案内所ではパンフレットももらえる。首里杜館を過ぎ
るとすぐ見えるのが“守禮之邦”と書かれた額が掲げられた「守礼門しゅれいもんで、門の前
では琉装の女性が観光客と一緒に記念撮影を撮ったりして賑わっている。少し歩くと木の櫓
と石壁が一体となった「歓会門かんかいもん。中国風の門であまり見たことがない珍しい形。
 
---------------  守礼門  -----------------------------  歓会門  ---------------

次にあるのが石の壁の上に木の櫓が乗ったような形の「瑞泉門ずいせんもんで、歓会門と似
ているがこちらは櫓と石垣が一体化してない。そばには飲料水として利用された“龍樋りゅう
がある。その次の門も同じ形式の「漏刻門ろうこくもん。昔は設置されていた水時計で時を知
らせていたらしい。次が「広福門こうふくもんで、この門までは無料で来れるがここに入場券の
券売所が設置されていてここから先は有料。そして三つの石段がある「奉神門ほうしんもん
抜けた先に正殿が現れる。
 
---------------  瑞泉門  -----------------------------  漏刻門  ---------------
 
---------------  広福門  -----------------------------  奉神門  ---------------

奉神門と正殿との間にあるのが「御庭うなーで朱色と白色の巨大な横断歩道のような模様
が目に飛び込んでくる。かつてはここで冊封使さっぽうしを歓迎する式典などが行われた。正殿
に向かって右手にある平屋の建物が「番所ばんどころで、ここから中に入って内部を見学で
きる。昔の役人に扮した案内係も立っている。その横の二階建ての建物が「南殿なんでん
昔の絵画や漆器などの美術品を展示している。続いて首里城の中心である「正殿せいでん
色鮮やかな装飾が施された外装にも圧倒されるが内部も豪華な造りになっている。また3階
建ての正殿からかつての国王と同じ目線で御庭を見下ろすと気持ちいい。
 
----------------  南殿  -------------------------------  正殿  ---------------

正殿に向かって左側に建つのが「北殿ほくでん。首里城のパネル写真などが展示され売店
にもなっている。北殿を出ると「右掖門うえきもんがあり、ここをくぐって緩やかに続く石畳の
下り坂を歩いていくと「久慶門きゅうけいもんに。ここが首里城見学コースの最後の門で、首
里城観光終了。
 
---------------    -----------------------------  久慶門  ---------------


首里城近くの有料駐車場を通り抜けて坂道をしばらくくだって行くと道路に出る。その道路を
渡るとすぐに「金城町の石畳道きんじょうちょうのいしだたみみちに入る。両側を石垣に挟まれた
石畳の道を歩き出したらすぐに朝ドラ“ちゅらさん”で那覇での古波蔵家として使用された家
がある。高く伸びる木が目印。さらに途中で左折すると天然記念物に指定された樹齢200〜
300年の「大アカギ」も見ることができる。300mくらいある石畳の坂の途中には無料の休憩
所になっている「首里金城村屋しゅりかなぐしくむらやーという一軒家もある。
 
---------------  石畳  -------------------------------  金城村屋  -------------

≪END≫





トップへ
トップへ
戻る
戻る
前へ
前へ