「島の日記」

2000年3月

「北大東島きただいとうじま

南大東島から北大東島までは琉球エアーコミューターで約15分。
2つの島の間はわずか8qしか離れていないので飛び立ったかと思うとあっという間に到着。
この島も空港を見るかぎりは観光客の姿は無く、島の人たちばかり。


まずは宿「ハマユウ荘うふあがり島」に荷物を置く。結構立派なリゾートホテル風の建物。
宿から「長幕(岸壁及び岸錐の国指定天然記念物特殊植物群落)」を眺めてみる。島の内陸部の
集落や畑を幕で囲むように続いている小高い丘のことで、八丈島の方言で“ながはぐ”と呼
ぶらしい。宿の展望台からはその形がはっきり分かる。
 
----------------  長幕  ---------------------------------  風景  ---------------


次に宿のすぐそばにある「北大東民族資料館」に向かう。まだ建てられてからまもない立
派な設備で北大東島の歴史や自然について詳しく学ぶことができる。


さらに島の西側にある「燐鉱石貯蔵庫跡」を見に行く。かつてこの島の主産業だった燐鉱
石の採掘事業時代の石造りの建造物の名残でトロッコのレール跡などが今でも残っている。
今ではほとんど廃墟となっていて足元の瓦礫を踏み外さないよう注意して見て廻る。瓦礫
の間から生える雑草がすぐそばの「西港」からの潮風に揺れてもの悲しい風景を醸し出す。
 
-------------  貯蔵庫跡  --------------------------------  西港  --------------


西側の海に沿って南に移動して脇道に入るとちょっとした公園があり「開拓記念碑」が建て
てある。北大東島の開拓100周年の記念碑で、すぐ横にある崖を降りて行った先がその昔
開拓民が上陸したという「上陸地跡」になる。断崖絶壁で上陸はかなり困難だったろう。
何人か釣りをしていたが釣れていないようだった。
 
-------------  開拓記念碑  ---------------------------  上陸地跡  -------------


島の東側まで進むと北大東空港の裏手に「沖縄海」がある。南大東島にある「塩屋プール」
や「海軍棒プール」と同じように周囲を断崖に囲まれた北大東島では海水浴を楽しめる貴重
な場所である。引き潮の時だけ泳げるそうで透明度はかなり高い。

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*北大東島も南大東島と同様ホエールウォッチング、フィッシング、ダイビング等が楽しめて
ダイトウオオコウモリやダイトウビロウ等島固有の動植物も多く見られる豊かな自然が残る。
*2つの島とも特にこれという見所はないし沖縄でありながら沖縄らしさはあまり見られないが
手付かずの自然を充分満喫できるところ。
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≪END≫





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