「島の日記」

2000年3月

「南大東島みなみだいとうじま

那覇空港から琉球エアーコミューターで北大東島を経由して約1時間50分。
(那覇⇒南大東島直行便なら約1時間10分で行けるが南北大東島への便数が少なく曜日
によって直行便が無い日がある。)


最初に行った「ふるさと文化センター」は島の南西側の在所という集落にあり昔の生活用
具や“ダイトウオオコウモリ”の標本などが並べられた資料館。八丈島出身者による開拓と
いう歴史から八丈島と沖縄が混在する独自の文化遺産を見ることができる。敷地内に置か
れたサトウキビ運搬用の小型機関車「シュガートレイン」の実物を見て当時を偲ぶ。
 
---------  ふるさと文化センター  --------------------  ふるさと文化センター  ------


近くにあるのが「塩屋プール」。波打ち際の岩場をくりぬいて造った人工的なプールで隆起
珊瑚礁という特異な地形で砂浜が無いこの島ならではのもの。3月ということで入りはしな
かったが魚もいてなかなか気持ちよさそうだった。


次に島の中央にある「大東神社」。大きな木々に囲まれた場所にある神社で八丈島らしさ
が強く残っている。夜にはダイトウオオコウモリなどが観察できる自然豊かな神社。9月には
奉納相撲などの催しが行われる。
 
--------------  大東神社  -----------------------------  大東神社  -------------


少し西に行った海にあるのが「西港」で、連絡船が着岸しクレーンで人や荷物を吊り上げる
シーンを見ることができる場所だが残念ながら何も見れず。また西港を見下ろす道路脇に
はコンクリート製の3本の柱でできた「上陸記念碑」が立っている。
 
-------------  上陸記念碑  ---------------------------  のどかな道  ------------


少し北に向かい「星野洞」へ。全長約375mと島最大級の鍾乳洞で、受付のおばさんに入
場料を支払い鍵を開けてもらう。入口からコンクリート製のトンネルを下っていった先が鍾乳
洞でセンサー式の照明でライトが点くようになっている。鍵を閉める為に見学者が見終わっ
て出てくるまでおばさんが入口で待っている。
 
---------------  星野洞  -------------------------------  星野洞  --------------


星野洞から東へ向かうと「大池のオヒルギ群落」。この大池は沖縄県で最大の池で数々の
水鳥や植物が見られる。その中のひとつがマングローブを作るオヒルギという常緑高木の
群落で通常は汽水で育つがここでは淡水で育っている。ただ大池全体をじっくり観察できる
場所は少ない。
 
----------------  大池  ---------------------------------  大池  --------------


島の東海岸の岩礁地帯は「南大東海岸植物群落」といって島固有の珍しい植物が群生し
ていて国の天然記念物にも指定される程だが植物に詳しくないのでただ景色がいい位にし
か感じなかった。この東海岸にも塩屋プールと同じような「海軍棒プール」というものがある。
海軍棒というのは名前の通りその昔海軍が島の測量用に立てた棒のことでプールを見下
ろすように立っている。
 
---------------  東海岸  -----------------------------  海軍棒プール  ----------


島の南側まで来ると「日の丸山展望台」がある。林に囲まれた展望台で結構高い位置に
あるので島を一望できる。ここから見ると一面のサトウキビ畑が広がり本当に自然の豊かな
島だと実感できる。
 
-------------  展望台から  ----------------------------  一面の畑  -------------


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*南大東島では春には岸辺からザトウクジラを見れることもあるということで期待して眺めて
いたが惜しくも出会えず。また大東犬という足が短いという特徴を持つ犬も見たかったが犬
はいてもあまり足の短さを感じられず大東犬なのかどうか判別できなかった。
*大東島の名前は天気予報で聞く位でまだまだ一般に知られていないらしく釣り人やダイバ
ーが少しいる程度でほとんど観光客もいないので今回島を一周しても観光客に一人も出会
わなかった。
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≪END≫





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