バンダイ キャッ党忍伝てやんでえ 江戸前セット1 ヤッ太郎


ストーリー

アニマロイドと呼ばれる動物型アンドロイドが暮らす都市、エドロポリス。
幕府の転覆を狙うカラカラ一族に対抗すべく、ワンコー守はヤッ太郎、プルルン、スカシーの
三人の忍者による秘密忍者隊『ニャンキー』を結成した。
ニャンキーは普段は街のピザ屋『ピザキャット』に勤務しているが、一度命令が下れば
ニャンキーに変身し出動する。

始まった当初は「なんだこりゃ?」と首を傾げてしまったものの
設定や物語云々よりキャラクターの暴走を楽しむ作品だと
分かれば結構面白い『キャッ党忍伝てやんでえ』。
なによりアニマロイドと呼ばれる登場人物のデザインが秀逸でした。
この鼻より低い目の位置がたまらない。

 

おっとどっこい過去 おっとどっこい未来

そんな『てやんでえ』関連のアイテムは『メガアップ』シリーズと『江戸前セット』シリーズの
2種類が発売。どちらも組み立て式なのですが、ここで紹介するのは
『江戸前セット』。
江戸前セットはいろプラ式で組み立てるだけで写真のように仕上がるのに対し
メガアップ版はほぼ単色で塗装無しには辛いです。
さらにメガアップ版は関節の可動がかなりオミットされていて
その名の通りメガアップ(装甲取り付け)のみに絞ったキットとなっています。

なので、購入するなら江戸前セット版がお勧め、なのですが
正直出回りが少ない上に、相場が高めなんですよね…
私も入手には時間がかかってしまいました。

 

しっぽの生えたメタル忍者だよ

キットそのものの出来は良いです。
てやんでえ最大の特徴である鈴木典孝キャラの愛らしさが
損なわれず立体化されているのは見事。
結構捉え難いデザインかと思ったのですが、いろプラの複雑な
パーツ割りながらこの通り、劇中イメージと遜色のない完成度です。

実際メガアップ後よりもこっちの状態がメインだよな〜

 

きっと待ってたハロー ザッツ必殺ヒーロー

武器として妖刀マタマタと巨大手裏剣がセット。
マタマタは一本の鞘に二刀が納まるようになっていて
左写真の用に前後から挿し込めば刀身まできちんと収納出来ます。

 

エドロポリスはヒステリー

DXムサシロードなんかもそうなのですが、この頃のバンダイは
SDロボの頭部になにかしらギミックを仕込むのが好きなようでして
てやんでえの場合は、後頭部のレバーを動かすと
口が開閉する機構が内蔵されています。

でもこのギミック、口の下が下がるのではなく
口の上が上がるんですよね。
ちょっと不思議な開閉ですが、キャラのデザインを考えると
こちらの方がイメージを崩さず表情を変えられると言う事なのかもしれません。

 

熊さん八っさん横丁の皆さんに 正義をお届けします

こちらはセットになっているサポートメカ『トリツックン』。
これと合体する事でニャンキーはメガアップ状態となり
飛行も可能となります。

なんか実にタツノコメカっぽいデザイン(てやんでえは一応タツノコアニメ)。

 

陰謀マニアの黒幕倒すんだ

トリツックンからアーマーが分離。ヤッ太郎に装着します。
ようはセイントクロスの台座のような役割なのですが
BOXには「クロスを越えた面白さ!」なんて
強気のコメントまで書かれています。

 

いざ行けロボキャット

装甲を取り付ける際にはマタマタの鞘は取り外します。
また、トリツックンのパーツだけでは不完全でして、
写真にあるフェイスマスクとロケット付きランドセルを別に用意する事になります。
このくらいならトリツックンのどこかに取り付けておけるようにして欲しかったかな。

マスクはその軟質素材を活かして顔にの隙間に填め込むのですが
眼の部分がシールの為、めくれあがってしまいがちなのが難点。
あまりメガアップを繰り返すとシールが破れてしまうかも。

 

ここは一つ 負けちゃなるまいぞ

しっぽを横に向けて、ランドセルを取り付けます。
更にその上から変形させたトリツックン本体を取り付けます。

 

Don’t mind デジタル職人気質

以上でメガアップが完了。メガアップヤッ太郎の完成です。
なんかSDの武者ガンダムみたいになって、てやんでえキャラの面影すらありません。
当時はSDガンダムブームでしたからね〜
ノーマル状態から比較するとかなりのボリュームになっています。

 

明日も よぉ! 日本晴れ

しかし江戸前セットのプレイバリューはメガアップに留まりません。
別売りのお助け隊四人と組み合わせる事で6つの合体戦法(特殊装備)と
2つの超合体戦法を作り出す事が出来るのです!
中でもニャンキー用パワーローダー『ガンバローダー』は必見。

でもそれはまたお助け隊の項目で〜

この江戸前セット、キャラのプロポーションは言う事なし。
メガアップ後のデザインは好みが分かれそうですがプレイバリューはまあまあと
ファンにとっては満足のアイテムと言えそうですが
一つ大きな問題があります。

それはこの時期のバンダイのスナップフィットモデルには全て言える事なのですが
『パーツの噛み合いが非常に悪い』!
ここまで8個くらい同時期のスナップフィットモデルを作ってみましたが
まともに組めたのは2つほど。
残りはピンを削ったり切り取って接着しなくては
組み立てる事が出来ませんでした。この江戸前セットも例外ではありません。
どうもスナップフィットと言う事で、ピンの太さがかなりタイトに
設定されているものの、形成が甘く太くなりすぎている事が原因のようです。
組み立ての時は
『まず軽くパーツを合わせてみる→ピンが太いようなら削る』と
慎重に組んでいかないと、途中まで填め込んだものの最後まで入らず
また抜く事も出来ないなんて事になりかねません。

90年初期のスナップフィットモデルをお持ちの方は御注意を。

 

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