タカトクトイス&バンダイ バルキリーVF−1J&VF−1S


ストーリー

異星文明より落下したオーバーテクノロジーにより、統合地球軍はそれに対抗し得る兵器を開発、
同時に墜落してきた宇宙戦艦を改修し、巨大戦闘艦『マクロス』を建造した。
しかしその発艦を待たずして異星人ゼントラーディーがマクロスのドックを攻撃。
戦闘に巻きこまれた民間のパイロット一条輝は軍の開発した新型戦闘機『バルキリー』を駆り
ゼントラーディーの戦闘ポッド『リガード』を破壊するが、中から現れた異星人が
巨人であることに驚愕する。バルキリーは巨人との格闘を想定した可変戦闘機だったのだ。

板野サーカスと呼ばれた板野一郎氏を中心として作画されたアクロバティックな戦闘描写と
『歌』が鍵となって戦争が終結する様など、ガンダム以来の斬新な作品であったマクロス。
タイトルのマクロスが主役メカではなく戦艦だったのも当時としては結構衝撃。
個人的にはガンダムよりこっちのブームに巻き込まれた感が大きいなあ。

私の彼はパイロット!

言わずと知れた伝説の可変玩具、バルキリーVF−1JとVF−1S。
バンダイから再版が行われたこともあって今更私が紹介する必要はないかなーとは思ったのですが
これまで出ているバルキリーや可変玩具との比較の為にも駆け足でやっていきましょう。
ちなみにこの写真のJ型(一条機)が再版版、S型(ロイ・フォッカー機)がタカトク版です。
再版版は見た目には分かり難いような細かな改修が行われており、マーキング類の多くが
シールを使用せずとも印刷されています。

 

雄雄しく立った若者は……

三段変形の一形態、ガウォークバルキリーです。見た目だけだとただの変形途中って
感じですが、作品中では地面を滑るようにして戦う姿や、空中で変形して
急制動をかける様子など、演出の勝利でバッチリ社会権を獲得。後の超時空シリーズや
モスピーダ、パチもの玩具などにも同様の形態が多く登場することになるほどの影響を残しました。
難点は足首が前後にスウィングしないことでして、この為に
ガウォーク時に劇中のような完全な鳥足に出来ません。
つま先の前後が連動して開くギミックの為と思われますが、惜しいです。
この玩具唯一の欠点と言ってもいいかな?

 

僕はもう、追いかけはしない……

ファイター形態です。良くまとまってます。
タカトク版はS型のキャノピーカバーがスカル小隊のマークが入りっぱなしなのですが
バンダイの最近の再版版ではキャノピーがノーマルとキャノピーカバー版に
差し替えも可能になっております。そういや形成色も違いますね。
何故かバンダイ版はどれも白っぽい色合いとなっております。
タカトク版の灰色っぽいのも良いと思うのですけどね。

 

リメンバー!大空舞う白金の翼

とまあここまでだとつまらないのでおまけとしてバンダイ・ハイコンプリートモデル版バルキリー
(この写真のはかなり焼けちゃってますけどね)とパンプレストのプライズもの、完全変形バルキリー。
どちらもタカトク版より良く出来てます。ハイコンはプロポーション的にも
ギミック的にも当時ものの中ではずば抜けてます。股関節が左右に開くのが大きく作用しています。
ガウォーク時も足首動くしね。プライズ版は10cm程度ながらに完全変形する
凄い奴。首の交換でS、J、A型に変更できる上、スーパー、ストライク、
果てはマックス機やミリア機、量産機まで発売される始末。
バトロイド時の関節の保持は問題ですが、見ての通りプロポーションなんて
「やまとのバルキリー顔負けじゃない?」と思ってしまいました。
こっそりスーパーとストライクで外れ易いパーツの金型改修されてるところなんかも
ポイント高いです。

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