タカラ デュアルモデル・スコープドッグレッドショルダーカスタム
ストーリー
すでに百年もの間戦争が続くアウストラル銀河、キリコ・キュービィはもとレッドショルダーと呼ばれた
特殊部隊の隊員であり、戦争が日常となってしまった男だった。
だが、とある特殊任務で実験体の女性プロトワン(フィアナ)と出会ったことがきっかけで
キリコの荒みきった心に人間的な感情が蘇ってくる。
しかし、そんな運命もまた、全銀河に張り巡らされた謀略の中心でもあったのだ。
主人公機(と言っていいのか)スコープドッグは決して特別なものではなく
軍で多く使われている量産機と言うスタンスからしてまずこれまでのアニメと違っていた
『装甲騎兵ボトムズ』。壊れればあっさりと乗り捨ててしまうし、そこらのジャンクから使えるパーツで
一機組み上げる事も出来る。傭兵としてどこかの部隊に参加すれば同型機がまた与えられる。
あくまでロボットも道具と言う世界観がハードさを醸し出し、今でも
ファンの多い作品です。
メカ描写も細かく、私もメインカメラが回るOPに魅了されてしまいました。
ローラーダッシュでスケートのように地上を滑る
アーマードトルーパーによる戦闘シーンもスピーディーです。
キリコの飲むウドのコーヒーは苦い
『デュアルモデル』というのはもともとこの『装甲騎兵ボトムズ』の前番組
『太陽の牙ダグラム』で発売された装甲着脱玩具から引き継いだ名称でして
最初はそうしたフレームと装甲の二重の再現と言う意味で使われていたものでした。
が、ボトムズ以降は単にリアル系玩具の代名詞として使われていたようです。
最近、『メダロット』において本来の意味でのデュアルモデルが発売された感もありますね。
ボトムズのデュアルモデルでもっとも豪華なアイテムがこの
『1/24スコープドッグ・レッドショルダーカスタム』です。
他にもスコープドッグでは『1/24スコープドッグ』が発売されていますが
レッドショルダーカスタムは豊富な武装とオプションパーツで
通常状態の他に三パターンに装備を組み替える事が出来る、スコープドッグの
決定版的玩具です。上の写真はRSC装備。他にパラシュートザック、ラウンドムーバー装備に
換装する事が出来ます。
盗まれた過去を探し続けて
ラウンドムーバー装備です。当時バーニアが全方向についた
ラウンドムーバーで宇宙空間を移動する様には心惹かれました。
炎の匂い染みついて、むせる
パラシュートザックを装着。三種もバックパックがついてくるのは
豪華でいいですね。下に下げたライフル用のマガジン×3は
取り外せる上手持ちのライフルのものと交換する事が出来ます。
RSC装備の各ミサイルも一つ一つ取り外す事が出来るのが驚き。
玩具の楽しさとスケールモデルの精密性の両立と言う
デュアルモデルの姿勢がよく現れているのではないでしょうか。
地獄を見れば、心が渇く
本体の各機構です。まずデュアルモデル版の売りである降着姿勢の再現。
これは本編中かなリ印象的なギミックであったにも関わらず
結局プラモデル版では再現されずに終わりました。それ故個人的に当時は
「買うならデュアルモデル版!」という気になっていたので商業的には成功?
他にアームパンチが伸縮。火薬による瞬発力を利用したパンチが薬莢を
排出しながら打ち出される様もかっこ良かったですね。
他にもちろんスコープの移動、回転も再現。バイザーも開いて
パイロットの有視界戦闘もばっちりです。
ザ・ラストレッドショルダー
装備品各種。実際は全ミサイルが取り出せたり弾倉が外れたり色々するのですが
大変なのでパス。ランナーパーツも割と多いので、箱から出してもすぐには遊べません(笑)
ボトムズのデュアルモデルは再版、プレイステーション版ゲームの特典と
何度か発売されているので入手は簡単かと。しかし最初の再版時の
価格設定は高すぎって気もするなあ。確かにいい商品ではあるのだけど
一万オーバーはやりすぎかと。