バンダイ DXからくりムサシ からくりコジロー
ストーリー
からくり人と呼ばれる機械と人間が生活するジパング国。
ミヤモト村で育ったからくり人ムサシは、ジハング一の剣豪となるべく
木刀を携え修行の旅へ。
旅先の人々、からくり人の剣豪達との出会いがムサシを成長へと導いていく。
主人公ムサシのデザインが個人的にかなり好きだった
『からくり剣豪伝ムサシロード』。
剣豪ものと言う点では当時より今の方が時代には合っているかも。
開始当初は意外と泥臭い部分もあって変にリアルでしたしねえ。
木刀しか持たないムサシが刀が欲しいと言って
死体の刀を拾って川で洗うシーンとか。
アイアンリーガーなんかの陰に隠れてしまった印象もあるけれど
これもただのSD路線とは一味違う部分があったような。
玩具展開はSD路線の黄金パターンで
プラモがメインでここで紹介するDX版はどちらかと言えばマイナーな存在。
プラモデルは胸の丸を剣で突くと頭が飛ぶと言うギミックを有していて
これで対戦遊びが出来ると言うものでした。
DX版はダイキャストフレームに装甲を組み上げていく半完成品。
とは言え組み立ては意外とハードです。
男はいつでも 世界の真ん中で
DX版はムサシとコジローの二種類が発売。
サイズは大体ワタルやリューナイトのDX版程度ですが、横幅がない分いささか小ぶりに見えますね。
しかしご覧の通りプロポーションは抜群。
メッキパーツもセンスが良く、DXらしい存在感作りに一役買っています。
シールだけでこの組み上がりとなのもバンダイSDDX路線のポイント。
プラモデル版はプラクションなんかと違い、組み上げただけではかなり厳しい出来なのも
当時のバンダイSDプラモ路線の…あわわ…なんで
ファンの方には個人的にはこのDX版をお勧めしときます。
一番強くなる日を 夢見て
ムサシのデザインがカッコイイと思うのって私だけですか?
ガンダム系でありながら独特のラインを醸し出しているムサシは
SDの中でも一番のお気に入り。
DX版は結構探してしまいました。
このDX版ならではのギミックとして
『視線の可動』があります。
マゲの部分を回すと、視線を左右に向ける事が出来るのです。
この機構はムサシ、コジロー共通。
心の刃 大空に振りかざし
武器も豊富に付属。
天空丸、天地丸は覚醒前、覚醒後の状態がそれぞれ鞘付きで付属。
巌流島決戦でおなじみの舟の櫂まで付属しています。
冒険の旅の幕を開ける
各武器は体の各部に取り付け可能。
なんと舟の櫂まで!
しかし舟の櫂を取り付けるマウントが標準装備されたからくり人ってなんなんだろう?
ジパング国をさすらう剣豪
こちらはDXからくりコジロー。
言わずと知れたムサシの宿命のライバルです。
瞳の可動はムサシと同様にマゲの部分で行います。
さらにコジロー独自のギミックとして
口元のマスクが外れ、素顔(写真右)を見る事が出来ます。
つばぜり合いの音が 眩しい人生
コジローの武器は物干し竿一本。
ムサシと比べて少し寂しいセット内容。
戦い 昨日よりも 今日 強い
DXと言ってもほぼ組み立て式。
付属している半完成品の内部フレームに、足と頭を作った上で
更にアーマーを取り付けていかねばなりません。
かなりパーツ点数がある上に、当時のバンダイの
形成の甘さが手伝って、たまにプラのピンを削ってやらないと
入らないパーツがあったりするのが泣き所。
内部フレームはムサシ、コジロー共通…
なのですが、面白いのはムサシでは足首関節となっている所が
コジローではヒザ関節として使われている点。
フレームはダイキャスト使用でずしりと重いです。
なので、完成させると流石はDX、と思わせる手応えになります。
BUGEI! 二刀流
装甲を外した状態。
ムサシの動力チューブは軟質パーツで、胴体を挟み込んだ後
背中のパーツで止める方式になっています。
肩の二重アーマーまで再現されたムサシに対して
明らかにパーツが少ないコジロー。
その分組み立てが簡単なのはいいですが
やっぱりちょっと寂しいかな。
明日は輝くぞ
各装甲をフレームに装着して完成させます。
あまり何度も着脱する事を考えられてはいないパーツ構成なので
このフレームはただの可動素体という位置付けなのかもしれません。
内部構造にしてはあまりにシンプルなモールドだし。
でも、かと思えば肩やら足やら
着脱しやすいように考えられているとしか
思えないパーツもあるんで結構謎。
その名 からくり人ムサシ
足の裏にはマグネットが仕込まれていて
鉄板の上なら不安定なポーズも思いのまま。
でも壁とかに貼り付けようものなら
ダイキャストの自重が祟って落下間違いなし。
「仕込まれていて」などと書きましたが
半完成品のこの商品にあって、組み込むのは自分自身。
マグネットと鉄板を組み込む作業まで体験できるキットって
あんまりない気がします。
工場のおばちゃんになった気分。
戦い 激しくあり そっとあり
巌流島決戦風に。
やはり二体いるからには対決させないと。
ハードな組み立て、何の為だか分からない内部フレームと
色々疑問もあるこのDX版ですが
その手応え、プロポーションの良さ、豪華さと言う点では
SDロボの中でもかなり上位の、丁寧な作りのアイテムではあります。
私のようにそのデザインに惚れた人、作品のファンの方であれば
満足出来る仕上がりと言えるのではないでしょうか。
今年(2003年)は宮本武蔵ブームが最高潮と言えそうですが
ついでに再放送してくれないかなあと思ったり。ムサシロード。