ハズブロ(タカトク) ロードバスター(1/48無限キャリバー海外版)


ストーリー

1999年、宇宙よりの侵略者イデリアに対し、特殊チーム・ドルバック隊は
ムゲンキャリバー(ムゲン・ランドキャリバー)、ボナパルト・タルカス、オベロン・ガゼットの
三機のヴァリアブル・マシーンを主力として局地戦を展開。やがて地球人とイデリア人が
同種族である事を付き止める。地球に残されたイデリア大陸を復活させ
そこに隠された力を手に入れる事がイデリアの総統ゼラーの狙いであったのだ。
ゼラーに利用されていたと気付いたイデリア軍指令イデルは
ゼラーと刺し違え、イデリアと地球人類は和解。平和が訪れたかに見えたのだが…

と言うのが『特装機兵ドルバック』のストーリーなんですが
ここで紹介するのはその主役機無限キャリバーの海外発売版で
名前をロードバスター。
御存知の方も多いと思うのですが、あのトランスフォーマーとして
ラインナップされていたものです。
アニメには登場しませんでしたが、マンガ版(UK版)では結構良い扱いで
レッカーズのカリスマ的攻撃指揮官として活躍していたそうです。
でもガルバトロンとの戦いで死亡…うう。

 

地球にI LOVE YOU!?

タカトク版1/48無限キャリバーと機構的には違いはありませんが
カラーリングは多少異なっていて、ボディが少し橙気味に
そしてもとがグレーだった部分はカーキグリーンに変更されています。
結構こっちのカラーもカッコイイです。

 

星のピアス 虹のバンダナ

トランスフォーマーとなっても、装甲システム(後述)は再現されてます。
写真左が装甲システムを外したノーマル状態。いわゆる初期装備ですね。
左足に折り畳まれた状態のライフルがあるのですが
取り外しは出来ません。なので銃を持たせると被ってしまいますが気にしない方向で。

銃と言えば、抜きの方向からどうも左手持ちが正しいっぽいんですよね、このロードバスター。
(右手持ちだと、抜きが外側を向いてしまう)
主武装左手持ちのロボって珍しいなあ。

右はビークル(ジープ)形態。
ロードバスターはトランスフォーマーなんで、搭乗者フィギュアは付いてないんですが
変形の説明の時に分かり易いので、今回はスケールも近いと言う事で
1/40メタルキット・アスラーダGSXよりサイバーフォーミュラドライバーの
風見ハヤト君にドライバーを務めていただく事にしました。拍手〜っ(ぱちぱち)

 

君宛てのラブレター 海に流した昨日

それではビークル→ロボットへの変形開始。

まず車体の左右にある足を後方に回転、そのまま引き伸ばして腿を出します。
折り畳まれていたつま先を開きます。
かかとはつま先の中に収納されています。

 

砂浜に両手を広げて 君の事抱きしめた

ロードバスター(無限キャリバー)の変形の山場の一つ、コクピットシートの移動。
ジープのシートから、ロボットのコクピットである腹部へ無理なくドライバーが
移動する様が再現されていて、メカファンには涙ものです。

シートはただ回転するだけでなく、スリットを伝って上やら奥やらに
結構こちゃこちゃと移動してこの状態になります。
この過程をきちんとしないと、後で背面装甲が閉まらなくなるので注意。

シートを収納後、今度はフロントガラスを折り畳みます。

 

そして、背面装甲が上方にスライド。
コクピットもフロントガラスも完全に覆い隠します。

なんつうか、もう…とんでもないですな。

 

四季の花は 君のドレス

裏側から見るとこんな風になっています。
ああ、もう大体変形想像つくな〜なんて思ったらまだまだです。
そもそもこの腕の位置、そのままだと左右に開けないし。

どうやるのかなと思ったら、右写真のように腕を回転させながら横に開くのが正解。
…って、パズルじゃないんだからさあ。
子供、絶対に無理矢理開こうして壊すと思うんですが。
子供でなくてもこうした順序がややこしい場所が多くて、私もすでに壊しました。
このロードバスターも補修済み…

 

そして、左右に開いた腕は更に上方にスライド。
そのままだと低いので、肩の位置にまで押し上げます。

フロントのタイヤ部は、フロントと独立して後方に回ります。

 

すまし顔の 地球にI LOVE YOU

第二の山場、股関節のスライド。
先ほどの状態だと間に腕が入るほど開いていた上に
ちょっと下過ぎる足ももちろんスライド収縮するのですが、この移動がトンデモ。
写真で見えるように、この股関節は左右に引くとスプリング機構で
軸ごと横に大きく伸びるようになっていて
こうやって押し広げた状態で、ひょいとジープ状態の固定位置から外してやって
そのまま上へずらし(まさに「ずらし」と言う表現が適当)、
ロボット状態の固定位置に持ってきて挿し込むのです。

外さない取り外し変形とでも言いましょうか
アイディアの割にチープな雰囲気漂う、無限キャリバーの目玉機構です(笑

完全変形派の私としてはかなり嬉しいポイントですが。
やっぱり外す外さないとなると、外さない方が断然燃えるっスよ。

 

波の音は 君のハスキーボイス

あとは、フロントを前方に回して変形完了。

 

やけにセクシー 地球にI LOVE YOU

バルキリーでノリにノってた頃のタカトクの製品だけあって
変形はかなり面白く、そしてマニアックな空気が漂っています。

でもそれだけではありません。
バルキリーで言えばスーパーパックとも言える存在、装甲システムも
デフォルトで付属しているのです。

 

戦い疲れ 夢見る戦士

各種装備を取り付けた状態。
記憶が曖昧なのですが、この状態がコンバットキャリバー…でしたっけ?
なんか量産化されて視線誘導システムが装備されたのは憶えてるんだけど。

正面から見ると肩のリニアキャノンくらいしか変わって見えないかもしれませんが…

 

この通り、背面から見るとすかすかした部分が完全に収まっていい感じ。
タイヤなんかも全部隠れてしまうので、パッと見には
可変ロボとは思われないかも。

 

ちなみに背面のひときわ大きなランドセルは増装ジャンピングユニット。
これを装備する事で、ある程度の空中移動が可能になると言う設定でしたが
ロードバスターの場合はどうなんだろう(トランスフォーマーだしなあ)。

一応この通り、制御用ハンドルを握る事も出来ます。

 

君に贈るララバイ

関節はあまり動かないので、ポーズつけようにも腕を上げるくらいで限界です。
まあロボ、ジープともにプロポーションは悪くないので
素立ちでもあまり気になりませんが。
一応手首は回ったりします。

久しぶりに変形させてみましたが、いや、かなり面白いです。
正直組みが良すぎて破損しやすい個所なんかも多いですが
『リアルロボを玩具で楽しむ』と言うコンセプトでは
トップクラスの出来映えなんじゃないですかね。
ああ、ここがこうやってコクピットになるのか、とか
なるほどこうやって変形していたのか、とか
メカニックな発見が詰まっているというのは
まさに80年代リアル可変ロボブームならではの楽しみを持った
アイテムであると思います。

もう少し安くなったら国内版も買うんだが…

 

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