タカラ ミクロロボットV(ファイブ)


ストーリー

ミクロロボットVはミクロマンの基地のコンピューター<マスターピース>が己の身を
守る為に設計した、ポジトロン大脳を持つロボットである。
普段は作業用ロボとして基地内の整備等にあたっているが、非常警戒の時は
武器になって任務にあたる。
そんなある日マスターピースが非常警戒指令を発した。アクロイヤーが基地内に侵入してきたのである。
ミクロマンの基地は大混乱に陥った。ところが武器となっていたミクロロボットが自動的に動き出し
合体したのである。
そしてアクロイヤーを事もなくやっつけたのである(原文まま)

 

ミクロロボットV

ニューミクロマン期で多くの人が真っ先に思い出すのはコレではないかと思われる
フラッグアイテムの1つ、ミクロロボットV。
写真を見てもらえば分かる通り、プロポーションがずば抜けて良いです。
手足の絞り方や拳の大きさなど、むしろ今っぽいディフォルメにも思えます。

五体のミクロロボットが合体、ミクロロボットVになります。
さらに分離時のミクロロボットは単体でも変形、
ミクロマン用の武器になるなどプレイバリューもなかなかです。

五体のセット箱の他、各ミクロロボットが単体でも発売。
M1〜3、R9〜11のミクロロボットと違い単体でのカラーバリエーションはなし。
ただ、セット箱の方は色をカーキ系に統一し
マーキングを変更したリアルタイプ版あり。
この辺はいかにもガンプラブーム直撃と言った感じです。

ニューミクロマン期はガンプラやダグラムブームにかなり強い影響を受けていて
ボックスやカタログにジオラマや塗装、改造例がガンガン掲載されていて
時代を感じさせます。

 

R4・ミクロパイソン

それではミクロロボットVを構成する各ミクロロボットを紹介。
ナンバーはMからRに変更されたものの通しナンバーはリセットされず
ミクロロボット1〜3を引き継ぐ形で4より始まっています。

ミクロロボットV関係のミクロロボットは名称は全て武器名で統一。
R4はミクロパイソンです。
背中のウイングと、変形の都合で穴が開いちゃってる腹が特徴。

 

パイソンミサイルへの変形

単体でミクロマン用の砲台に変形します。
ウイングを支点に胴体そのものが天地逆転。
そのまま海老反るような形で足を折り畳みます。
足の裏に付属のミサイルを取り付けて変形完了です。

ミサイルはもちろん発射可能。

 

R5・ミクロランダル

R5はミクロランダル。
合体や変形の都合もあって、各ミクロロボットの中でも
屈指のギミックの凄い奴。

 

ランダルウイングへの変形

ランダルのみ砲台や武器ではなく飛行ユニットに変形。

まず腕を背中に回し、上半身を左右に分割(!)します。
ウイング後部がレールになっているのでそのまま前部ウイングごと
大きく開きます。顔は後方に倒します。
足を前にスライドさせるようにして取り外します。

ウイングとライフルをミクロマンに装備させます。
足はミクロマンに履かせるようにして装着。ミサイルを取り付けて変形完了です。

ただこの足履きなんですが、ミクロマンの造形って結構いい加減なので
足裏のジョイントが合わないものも多かったり(苦笑
当時品だろうが再版だろうがブカブカですぐ脱げてしまうものが結構いました。

 

R6・ミクロバズーカ

変形機構のお陰で足がハの字に開ける為、
見た目かなりカッコイイR6ミクロバズーカ。
(Vのミクロロボットはどれもなかなかのプロポーションではあるのですが)

ロケットパンチの機構を持つ唯一のメンバーです。
でもミクロマンサイズと言う事もあってこのパンチがどっかへ行っちゃうと
見つけ難いことこの上なしなので取り扱いには充分注意してください。
ミサイルには予備がありますが、パンチには予備がありませんので。

 

バズーカミサイルへの変形

銃を外し、拳を抜きます。
上半身を前方に屈折、足も大きく左右に開きいわゆるガニ股状にします。
機体の前後を逆転、かかとから固定具を展開します。

 

バスーカミサイル

腕を前方に回し、一方の手にミサイルを、もう一方の手に
銃を差し込んで変形完了。
ミクロロボットVでは変形に銃パーツを使用するものが多いので、
購入時に欠品していると少し寂しいかも。

でもこいつの拳とか銃とか、結構欠品し易いんですよね。

 

R7・ミクロモーゼル

R7ミクロモーゼルとR8ミクロマグナムは
ギミックは同じなのですが違う変形で武器モードにチェンジします。

しかしながら同じギミックだけに
どちらも互いの変形モードを再現することも可能であることは
マニュアルにも記載されています。

 

モーゼルミサイルへの変形

とは言えこのニ体の変形はめちゃくちゃ単純。
お辞儀をするようにミクロモーゼルを前屈させ、背中にミクロロボットVの
つま先パーツを取り付けます。
つま先パーツの発射機構部にライフルを取り付けて変形完了。

 

余剰パーツはちょっと、と言う方の為に

ここで使用したミクロロボットVのつま先はいわゆる余剰パーツですが
私のように余剰パーツはちょっと、と言う人間の為に
ミクロランダル、ミクロマグナム共にこのパーツを
背中に取り付けておく事が可能になってます。

これで事実上合体時に必要となるのは拳パーツのみ。
ちょっと嬉しい配慮です。

 

R8・ミクロマグナム

R8ミクロマグナムはR7ミクロモーゼルと機構は同様。
でも変形はマグナム用として書かれている方が
まだ少し変形っぽいかも。

 

マグナムミサイルへの変形

腕を後方に折り畳み、足をスライド収縮させます。
ミクロロボットVのつま先パーツを頭部に被せ
ライフルを取りつけると変形完了。
ただ、頭部とパーツのサイズがかなりキツキツなので
取り外しの時にポッキリいかないか不安。
合体系ミクロロボットは頭部をジョイントに使う事が多いので
こいつに限らず取り扱いには注意です。

 

ミクロロボットVへの合体

5体揃ったところで合体開始。
実はかなり凝った合体をします。

ミクロパイソンは顔と背中のウイングを入れ替えるようにして回転。
膝を曲げます。

ミクロランダルは途中まではランダルウイングへの変形と同じ。
取り外した足を分割した体の左右内側に取り付けます。

 

ミクロランダルとパイソンの接合

パイソンを前、ランダルが後ろとして両機を接合。
ランダルの顔がマスクを被り、ミクロロボットVの顔になるのが秀逸。

接合したらパイソンの足は後ろに折り畳みます。

 

上半身の完成

拳を取り付ければ上半身の完成です。

 

ミクロバズーカの変形

ミクロバズーカの変形も途中まではバズーカミサイルと同様。
ただ、Vへの合体の場合は拳を取りはずさなくても支障はありません。

 

腰部の完成

バズーカミサイルと違うのは、上半身を完全に前屈してしまい
二つ折り状態にする事と、かかとの固定具を下に向けるところ。
以上で腰も完成。

 

ミクロモーゼル&マグナムの変形

腕を後方に折り畳み、足をスライド。
太ももを脛に収納します。

別パーツのつま先パーツを履いて準備完了。

 

下半身の合体

モーゼル、マグナムの頭部をジョイントとして脚部を接合。
その後、膝の固定具をモーゼル、パイソンの胸にはめ込んで
完全に固定します。

 

完成、ミクロロボットV!

完成していた上半身と下半身を接合してミクロロボットVの完成です。

小サイズと侮れない変形合体のギミックと合体後のバランスの良さ。
各ミクロロボに必ず使われているダイキャストの為
それなりに高級感もありミクロマン全体の中でもかなりの完成度の高い
アイテムと言えます。
武器への変形ギミックも単純ではありますが、子供にとっては
遊び方は多い方が嬉しいものですし、ミクロマンの装備品へのチェンジという
コンセプトには結構やられてしまった自分がいたり(笑

ついでにこの辺からニューミクロマンの方向性が
これまでの独特のラインからいかにも玩具、アニメっぽいものへと
変わっていくわけですが、それでも
有形ブロック、フィギュアを絡めたプレイバリューの多彩さと言う基本は
変わっていないのは流石。やはりミクロマンなのだなあと言う感じです。

 

−戻る−