バンダイ Q極変形・キングスカッシャー


ストーリー

ゲーム好きの小学生馬場ラムネは、ある時街頭で買ったゲームをクリアしたことで
王女ミルクによって伝説の勇者、2代目ラムネスとして
異世界ハラハラワールドへと引きこまれてしまう。
ハラハラワールドは妖神ゴブーリキ復活を企む悪の魔導士ドン・ハルマゲによって
危機に陥っていた。ラムネはラムネスとして、ミルクとその姉ココア、勇者のアドバイサーロボット・タマQと共に
打倒ドン・ハルマゲを目指し冒険の旅へと出発する。

とまあ言ってしまえばお決まりの展開ながら、妙なノリと独特のデザインが
過去の作品と一線を隔しており、今にして思えばこの作品辺りが
良くも悪くも90年代アニメの先駆けとなったのではないかなあと言う気がします。

ここで紹介するのはその主役メカ・キングスカッシャー。ラムネは
メタルコインをタマQに投入することで守護騎士と呼ばれる様々なロボット(?)を
呼び出すことが出来ます。その中でもラムネの愛機となっているのがキングスカッシャー。
守護騎士はそれぞれ変形なり合体なりの機構を有していて
それを再現した玩具がこのQ極変形シリーズです。

 

俺は今、猛烈に熱血している!

金ぴかです。どうも主役メカはメッキでなくてはという考えがあったらしく
もう一つの主役とも言えるダ・サイダーの乗機クイーンサイダロンも
設定では黒であるにもかかわらず、つられて銀色っぽいメッキにされてしまってます。

プロポーション的にはそんなに悪くないと思います。
設定では二、三頭身なのですが、変形機構を考えるとね。
ただ、ちょっとした問題がありまして……

 

キングスカッシャーっ!

ポーズをつけるのもこれが限界。それどころか、腕に至っては
脇が左右に開かないので、脚の付け根に干渉してしまって、気をつけの状態にすることすら出来ません。
ゴリラみたいに腕を前にしたままなんです。これはちょっとトホホな作り。

右の写真は剣以外に付属するもう一つの武器であるクラブです。
本編でもちょびっと使ったことあったかな。

 

轟く雷鳴、闇を切り裂き

もちろんサムライオンへの変形が可能。
まず、シールドを取り外します。このシールドは余剰パーツではなく
後に変形に使用します。なんで中古で欠品してたりすると悲しいことに。

 

今こそ目覚めよ、伝説の戦士

背中と一体になっていた尻尾を下げ、胸を開いてライオンの頭を展開します。
続いて腕のカバーを開いてサムライオン時の爪を出して
拳に重ねます。その後、元通りにカバーを閉めます。

 

まばゆい日の光湛えて

次に足の変形なのですが、ここが目玉。
比較的簡単なキングスカッシャーの変形において何故ここだけ
こんなに凝ってるんだろうなんて気になります。
足からつま先の装甲をスライド移動させて
太ももにまで移動させるのですが、もちろん差し替え変形などではありません。

 

怒りの一撃だ、キングスカッシャー

展開した足の装甲がスウィングしながら90度角度を変えて
ピッタリ腿に被さってしまう壮絶ギミック。なんと言うか
Sガンダムの脚部を思い出しますな。今でこそSガンダムも
可変モデルが発売されましたが、90年当初にこんな機構が再現されていたとは……
驚きです。

 

サムライ、オーン!

背中にシールドを取り付けて翼を展開して完成。
劇中ではここから光に包まれて、敵に向かって体当たりします。

シールドの上部のたてがみパーツが説明書では別部品扱いなのですが
設定では付けっぱなしでよかった、はず。

この時期の玩具ってほとんどプラ製でどこか半端な印象を受けるものも
少なくないのですが、このキングスカッシャーは前述した足の装甲のスライド機構など
手にとって見て面白い部分もあり、それなりの満足感もあります。

シールなんかも細かく用意されているのですが
ただ細い部分が多く貼るのが難しく、また外れ易かったりもするので
購入の際にはお気をつけ下さい。

 

-戻る-