ポピー(バンダイ) DX超合金・レオパルドン
ストーリー
オートレーサー山城拓也は宇宙戦艦『マーベラー』が地上に激突するのを目撃。
宇宙考古学者である拓也の父も調査の為に現場へ向かうが、
マーベラーを襲った謎の集団『鉄十字団』の手によって殺害されてしまう。
拓也自身も捕われの身となるが、先に捕らわれていたマーベラーの所有者、スパイダー星人の
ガリアの助けで蜘蛛の特殊能力を手に入れ脱出。父の仇、そして母星を滅ぼされたと言う
ガリアの仇を取る為に、拓也はスパイダーマンとして鉄十字団に戦いを挑む。
敵マシーンベムが巨大化すれば、スパイダーマンの声に応えてマーベラーが飛来、
巨大ロボット『レオパルドン』へと変形する。
とまあ、アメコミ版とはまるで違う設定で始まったのが東映特撮版『スパイダーマン』。
スパイダーマンにロボット?と思われるのは今ばかりではなく、当時も特撮ヒーローは等身大の戦いが専門
ロボットものとは別という考え方が一般的でした。しかしこの英断が功を奏し、超合金レオパルドンは
ヒット商品となり、後の戦隊ものなどにも巨大ロボットが登場するに至りました。
でもレオパルドンのヒットは絶対そのコンセプトだけじゃないよな〜
なんたってこのデザイン。今見ても惚れ惚れします。
ビルの谷間の暗闇に〜
全身に蜘蛛をイメージしたデザインに特徴的な口。これが何故かカッコイイ。
今でも友人達と前衛的でカッコイイものを見ては『レオパルドン的なカッコ良さ』
なんて話していたりします。
色味も一応当時のヒーロー色調なのですが、黒味が強いのが
ダークヒーローっぽくていかしてます。
チェンジ・レオパルドン!
本来はマーベラーからレオパルドンへ変形するのですが、ここではレオパルドン→マーベラーの順に
変形させてみます。まず上腕部を開きます。そのまま下腕部を折り畳んで上腕部へと収納します。
拳を取り外さなくてはいけないかと思ったのですが、なんとそのまま収納出来ます。
その他にも余剰パーツが出ることなく完全変形なのは嬉しいですね。
脚部の展開
次に脚部の装甲を90度上に展開します。このギミックが秀逸で、一方のアーマーを動かせば
もう一方のアーマーの連動して上がります。いわゆるクランク機構なのですが
そのクランクも内部メカニック的なモールドが施されていて、それが引き合う様は
実際に変形メカニズムを動かしていると言う気分を盛り上げてくれます。
マーベラー形態
胸部装甲を上げ、そのまま腹這いになるように倒します。頭部は胸部と連動して
背面にまで移動し左右に展開した艦橋に収納されます。
最後に垂直尾翼を脛から上げればマーベラー完成。
ふとホワイトベースってマーベラー似だなと思ったり。
最近のゴチャゴチャ変形に比べれば実にシンプルな機構ですが
単純ながらに良い効果を上げた仕掛けの数々、差し替え無しの完全変形と
傑作の部類に入る出来だと思います。
当時のポピー系の変形は「触って気持ちが良い」ものが多いですね。