USバンダイ ANIMEコレクター・THEビッグオー


ストーリー

「私の名はロジャー・スミス。この街に必要な仕事をしている」
40年前に起こった『何か』により全ての人間が記憶を失った街、パラダイムシティー。
しかし、時に記憶は悪夢のように突然にその姿を現す事がある。
失われたはずのメモリー、そして旧時代のテクノロジーの産物『メガデウス』がこの街に危害を与える時
ネゴシエイター、ロジャー・スミスはメガデウス・ビッグオーでそれに立ち向かう。

独特のセンスと謎に満ちたストーリー展開で視聴者を魅了し
一度は終了したものの、続編と共にまさかの復活。
ファン層を大きく拡大したのは記憶に新しいです。
ラストも賛否両論ありそうですが「これが嘘であれ本当であれ、君が感じた事は事実だ」と
言うメッセージは、これまで氾濫していた物語世界の境界を曖昧にする作風とは
一線を隔するものがありました。

ですが玩具的にはプラモデルが発売されただけ。
完成品のビッグオーが欲しいなあなんて思っていると…実はあったのです。
それも日本ではなくアメリカに。

 

ビッグオー・ショータイム!

パッケージこそ日本語ですが、れっきとしたアメリカンTOY『ANIMEコレクター』シリーズ。
あちらで放送されたジャパニメーションのフィギュアシリーズなのですが
こちらにビッグオー、そしてビッグデュオがラインナップ。
海外製品とは言えUSバンダイ製なので作りも割と日本寄りで、満足感のあるシリーズであります。

パッケージは発売時期により2種類があります。
初期はビッグオー、アウトロースター、エスカフローネのラインナップで
台紙は白。背景にそれぞれのイラストが印刷されておりましたが
後にビッグデュオ、女神候補生、カウボーイビバップが追加されると同時に
台紙が黒、イラストは廃止され各製品共用となります。
写真は後期発売版。

 

我、神の名においてこれを鋳造する。汝ら罪なし

ご覧の通りかなりの好プロポーションで、モールドにも隙がありません。
フィギュアとは言え、全てがムクのゴム製ではなく
手足などには中空のプラパーツが使用されているので
関節が重みに負けるような事もありません。

 

全ての過去をなくした街、永久に誓おう

拳は3種類が付属。
とは言え2種類は平手と言うのがビッグオーらしいと言うか
こだわりが現れてます。
指を揃えた平手と指を開いた平手、この微妙な違いがポイント。
なぜこのアソートなのか、分かるかどうかが熱心なファンとの分かれ目。

一応全身フル可動なので、写真のように様々なポーズを取らせて遊ぶ事が出来ます。
股の開きと足首のスイングがあまり大きくないのはまあ、デザイン的に仕方ないですね。
その代わりと言ってはなんですが、腕は存分に可動。

 

孤独の胸に灯をともし、御言葉に我が身染める

平手A&B使用例。
ビッグオーには平手が良く似合う…

しかしホント惚れ惚れしますね、このデザインには。
TVのインタビューで「最近は手塚、石ノ森ラインが多く出回ってるけど
桑田次郎の格好良さってのもあったんだよ」と言うのを聞いて
妙に納得してしまいました。
そっかあ、桑田さんかあ。

 

WE HAVE CAME TO TEAM

ANIMEコレクターシリーズにはキャラクターフィギュアが
必ず付属してまして、こちらはロジャーとドロシー。
出来は…写真では分かり難いのですが、顔がちと怖いです。
ロジャーの目はロンパリ気味だし、ドロシーの顎も
形抜きの都合か首から垂直に伸びてしまって日本人形みたいです。

台座も付属…なんですがネームプレートらしいスペースがあるにもかかわらず
シール等は付属してません。なんでしょね?

 

プラモデル版との比較

左がプラモデル版、右がANIMEコレクター版。
プラモデル版の方がこうして見ると日本的アレンジが強いですね。
これはこれでカッコいいのですが、ANIMEコレクター版の方がTV版には近い印象。

最近になってやまとから
ワンコインフィギュアシリーズでビッグオーが発売されたり、可動フィギュアの
制作が発表されたりと、今になって活気付いているビッグオーの玩具事情。
ワンコインフィギュアも完売なんて店も良く見ますし、この先の展開にも期待したいですね。
オーサンダーやミサイルパーティー、果ては最終戦で見せた大型砲なんかも
再現されたTOYの発売を(差し替えでいいんで)期待したいところです。

しかしこのANIMEコレクターシリーズ、熱いです。
マイナー好きにはたまらないと言うか。
MIAみたいに日本で発売しても問題ない出来だと思うのですが
ラインナップ的に弱いのかなあ。もったいない。
ビッグオー辺りなら欲しがる人も多いと思うんですけどねえ。

−戻る−