VOICE 日本語教室

日本語指導者講習会開催

82日、89日の二日にわたり、「外国人に日本語を教えるボランティアのための講座」と題して日本語講習会が開かれました。講師は私たちの仲間浅井華代先生です。受講者が5名だけと少しさびしい講習会でしたが、暑いさなかしっかり講習を受けました。

まず第1日目は、「中上級者がしてしまう基礎レベルの間違い」について研修を深めました。例えば、私は、王玉峰と申します。県立彦根大学入学し、来年大学卒業します。と中上級レベルの勉強をしている学習者がこんな日本語を使っているのをよく耳にする。その原因は初級文法がしっかり身についていないことがあげられる。つまり学校、建物、組織に入る時は「に」を使い、出る時は「を」を使う。これが定着していないための間違いである。初級指導でしっかり教えなければいけない。また自動詞他動詞の使い方の間違い例についてもたくさんの例文を用いて話していただきました。

2日目は、「日本語母語話者が説明しにくい文法事項」について講習を受けました。例えば日本語には、雨を表す言葉がたくさんある。霧雨、五月雨、時雨、秋雨、春雨、氷雨、にわか雨、雷雨、日照り雨、驟雨、小雨、梅雨、豪雨などなど。日本人は雨に対して繊細な心を持って生活してきた現われである。しかし、国や地域によっては雨の種類の少ない、また雨そのものがほとんど降らないところもある。そうした地域から来た学習者にこれらの違いを説明するのはなかなか難しいことである。また、よく言われる「は」と「が」の助詞の使い分けについても明確に教えていただきました。
日本語指導部内部だけの講習会であったため気軽に質問をしたり、お互いに意見を交換したりしながら、楽しい雰囲気の中で講習会を終えました。

浅井華代先生