世界を楽しもう 〜ルーマニア〜
2007・1・21
於:彦根市民会館
1月21日(日)、ルーマニア出身のとても素敵なステファナ・ヴィオレタ・アリナさんを迎え、ルーマニアの話を聞く機会を持つことができました。教わったルーマニアの情報を少し報告いたします。
皆さんはルーマニアと聞いて何を連想されますか? ドラキュラ? コマネチ? ドラキュラ伯爵はとっても有名ですよね。「ドラキュラ」には、モデルとなる人物がいました。それは、ヴラド・ツェペシュという人物で、独裁的専制君主を目指した彼は、自分の命令に背く者は、串刺しの刑にしました。これがドラキュラ伯爵の誕生と言われているようです。コマネチのモントリオール五輪での活躍は衝撃的でしたね。いまでも国をあげて体操を応援しているそうです。
ルーマニアは、日本の北海道とほぼ同じ緯度に位置しています。公用語はルーマニア語。首都はブカレスト。首都には凱旋門があり、“東のパリ”と言われていました。人口2200万人程の自然に恵まれた国で、ドイツに端を発し、ヨーロッパ諸国を流れ黒海に注ぐドナウ河の終着点はルーマニアです。黒海にそそぐ河口には大きなデルタ(ドナウデルタ)があり、デルタの容積の変化で国土面積も変わるそうです。そこには多くの野生生物が存在し大切に保護されています。また、国際河川であるドナウ河の水質汚濁を防止するため、各国が努力しています。
教育制度は4(小)・4(中)・4(高)・3(大)制で、義務教育は10年間。おやっ、高校の途中で義務教育を終えるのですね。
料理はやや酸味が効いた味がベース。サルマーレ(ルーマニア風ロールキャベツ)・ミティティ(ひき肉団子)・チョルバ(スープ)など、どれも美味しそう! 東京・中野に、本格ルーマニアレ料理を味わえるストランがあるとのこと。デザートは甘〜く、甘いものが好きな国民とか。
今年の一月にはEU加盟国となり、近代化を歩みつつあるルーマニアにとって、未来は明るく開かれています。
ルーマニアからの留学生が非常に少ない中、日本の文化や宗教に興味を持ち、高校で日本語を学んだヴィオレタさんが異国の地で健気に勉学に励んでいる。そんな彼女を心から応援したくなりました。 彼女から「ルーマニア人はとても親切ですが、日本人の優しさのほうが勝っている」とおほめの言葉をいただきました(感激!)。
ルーマニアの教育現場でボランティア活動をされてきた宇田朗子さんが、ルーマニアの民芸品(木製の民芸品が多い)を持参してくださり、また、ルーマニアの教育状況などを補足説明してくださり、さらに詳しく知ることができました。
質疑応答も活発に行われ、90分はあっという間に過ぎてしまいました。もっともっとルーマニアを知りたい。やはりルーマニアに行くべきですね。 (木永裕子)
ルーマニアについて話すヴィオレタさん
熱心に話を聴く参加者
宇田さん提供のルーマニアの民芸品
素朴でとても可愛いい