北股岳(2024.9m)

平成20年9月14〜15日 曇り時々晴れ

連休は二泊三日で山に入る予定だった
奇しくも初日は雨に降られ断念・・・。
自宅に戻り仕切り直して、お天気をチェックして
山形県小国から飯豊連峰の稜線を目指すことにした!
春に歩いた梶川尾根の『おさらい』旅と称して
一人のんびり飯豊へ・・・。

雨に降られないかと目が覚めてからも心配で・・・。
自宅を出たのは5時半
天狗平には8時過ぎに到着
あぁ〜〜〜こんな時間で稜線に辿り着けるのか?
門内小屋まで大丈夫か・・・?
そんなことを考えて車から降りると
単独の女性が歩き出していた・・・。
8:22〜梶川尾根登山口スタート
言うまでもなく・・・急な登りが始まる
重いザックと一ヶ月振りの登山
ゆっくり、ゆっくりと言い聞かせ歩く
8:40〜登山者数カウント装置を見て
ここまで歩けた・・・
しかし、調子が出ずに直ぐにザックを投げ出して
休憩・・・いやぁ〜これじゃ〜無理かな???
残雪時に歩いた景色を思い浮かべ
湯沢峰までにしようかなぁ〜などとウダウダ考えながら歩く

それでも、ブナを眺めたりして
一人気ままに登り
だんだん、楽に歩ける?感じになってきた
9:30〜井上さんから教わった『オソ場』を通過
梶川尾根って最初は急だけれど
身体が慣れてくると歩き易いかも・・・。
春のおさらい登山で次の目標が解るのが良い!
10:00〜湯沢峰
ガスで飯豊の稜線ははっきり見えず残念
重いザックを下ろして
冷たい梨を頬張る・・・う〜ん水分たっぷりで美味しい!
10分休んで調子も戻り?先へと進む・・・。
湯沢峰を下って・・・そうそう春は残雪たっぷりだった
右手に梶川峰を眺めて歩くんだ
次は滝見場だなぁ〜
途中、単独の下山者とスライド


10:45〜滝見場
ぼんやりと梅花皮大滝を眺める
ガスに消え隠れするが石転びの雪渓も見えた
春は雪原で松の木だけが印象的だったのに
辺りは木々が生い茂り・・・改めて雪の多さを知る

次は五郎清水!
黙々と歩くのみ・・・。
ガスに覆われてカメラを出す気にもなれず
途中やはり下山の単独登山者とスライド

五郎清水までは長かった・・・。
まだかまだかと思いながら歩き
やがて登山者の声が聞こえ
五郎清水
今朝見かけた単独女性と3人グループが休憩
男性二人は冷たい五郎清水を汲んできていた

挨拶をして腰を下ろし休む
ザックから2Lの水を出すと・・・『力持ち!』と言われる
水フェチだけれどミネラルウォーターは捨てられず(笑)
五郎清水は下山時に持ち帰ろう
ここで残りの梨を食べる

4人の登山者は一足先に歩き出した
皆さん飯豊通な感じだ・・・。

11:45〜五郎清水をスタート
次は三本カンバへと登る
やっと花を撮ってみる
五郎清水から三本カンバまで急な登り

登って来た尾根を振り返ると・・・下方に小さく赤い屋根
飯豊山荘の屋根が見える
そこから上に目を向けると丸い形の山は・・・倉手山!
飯豊前衛峰の倉手山!
ガスが覆い飯豊の主稜線は見えない

12:15〜三本カンバに着く
蛇のお出迎え・・・。
先行した4人がランチタイム
蛇に苦戦していたら
女性二人が助けてくれた!
どうやら・・・マムシだったらしい(涙)
 
ガスで景色は得られず・・・。
腰を下ろしておにぎりを食べて休憩
『今日は何処まで?』と3人グループのリーダーに問われ
『門内小屋までの予定です』と答える
彼らは梅花皮小屋まで行き、明日は丸森尾根を下る計画
単独女性も梅花皮まで行く予定
それなら、今夜のお宿は梅花皮小屋に決めた!
旅は道連れ・・・。
まったり20分の休憩を取り
12:36〜三本カンバスタート


12:58〜梶川峰
ここまで辿り着けた事が嬉しい!
早くも草紅葉が始まっている
たおやかな飯豊の稜線が好い
そして、マツムシソウが咲いていた
 

マツムシソウ
少しガスが上がった・・・。
でもエブリサシ岳は見えず
上がるようで上がらないガス
飯豊の主稜線は見えない・・・。
ニッコウキスゲ、イワショウブ、キンコウカ、ゴゼンタチバナなどは秋姿に変身

ニッコウキスゲ

イワショウブ

扇ノ地紙

13:45〜扇ノ地紙
すっかりガスに覆われてしまう
15分ほど休憩

井上さんの雪上訓練を思い出しながら
ホットコーヒーを飲む
あれから3ヶ月が経過



トリカブト@バルタン星人

13:55〜扇ノ地紙からはいよいよ飯豊主稜線歩きが始まる!
お花も特大のトリカブトが群生でお出迎え!
花を撮りながら『バルタン星人』に似ている・・・と一人静かに微笑む

白い稜線歩きのなかにぼんやり見えた門内小屋
テント場には大きなテント&テント
 
14:20〜門内小屋

14:25〜門内岳

この先、ギルダ原〜北股岳〜梅花皮小屋までは非常に懐かしいのだ!
6年前に初めて歩いた飯豊の稜線!
あの時はニッコウキスゲ咲くギルダ原は素敵だった
今日はウメバチソウ、トリカブトの群生そして名残のマツムシソウ!

ギルダ原

トリカブト

北股岳

マツムシソウ

ず〜とガスの稜線歩きだった・・・。
ご褒美に束の間だけれど北股岳が姿を見せてくれた!
もちろん歓喜の声が上がる
北股岳の姿は見えても
まだまだ遠い道のり・・・。
北股から下って来る登山者も多い

北股岳

15:30〜北股岳
真っ白で眺望なし残念
6年前もそうだった・・・。
山頂にはお社があったはず?
今は鳥居だけ



イワインチン

北股の下りは疲れた足に堪える
足元に注意しながら下る
黄色い小さな花・・・イワインチを愛でながら
左手にはぼんやりガスの中から石転び沢が見えた
正面には今夜のお宿が見えた

梅花皮小屋@ガスの中

梅花皮岳

16:00〜梅花皮小屋着
まずは管理人さんの棟へ宿泊手続き
なんと・・・小国山岳会の若きエースこんちゃんの笑顔があった!
一泊1500円
早速小屋の二階へ・・・。
三本カンバから一緒に歩いた
胎内、新発田、黒崎の方達と宴会(^^)
ご馳走になりました!
旅は道連れ世は情け・・・
明日も一緒に丸森尾根を下ることにした!
二日目へ