エブリサシ岳(1636m)
1日目 平成20年10月12日 曇り
9月初旬にkenrokuさんから嬉しいメールが届いた!
『10月の3連休11〜13日で大石ダムからエブリ行きませんか?
登りが権内尾根で下りが大熊尾根の予定です』
もちろん直ぐに参加表明!
それからと言うもの、10月の連休まで待ち遠しい日々が・・・。



大石ダムにて(kenrokuさん撮影)

大石ダム6時集合!
懐かしい人&初めての人・・・直ぐに和気藹々
早朝にも関わらず皆さん笑顔で既にテンション高い!
主催者kenrokuさんが点呼をとる
嬉しい事に飯豊を知り尽くしてる方・・・あの井上さんも参加!
それぞれ車に分乗して林道終点へ向かう

6:50〜林道終点スタート
直ぐに東俣第一橋を渡る・・・ネットで何度も見た橋である
井上さんがトップを歩いて案内
広々としたブナ林を歩き、やがて松の尾根を登る
飯豊大好きな健脚者ばかり・・・。
先週の平ヶ岳の牛歩登山とは違い・・・それなりのハイペース
たぶんそうなるだろうと予想し
ザックは平ヶ岳に比べかなり軽くした!

足元ばかり見ながら登ってると・・・前方を歩いてる人が二手に分かれた???
そのまま尾根を登ってる人と右手に進んでる人・・・。
右手には井上さんが!
尾根を登り始めた人達に
『そっちじゃないよ!』と声を掛けて
右手の屁つり道へと進む
少し下って川音を聞きながら
 
7:16〜東俣第二橋通過
本格的な登りが始まった
7:32〜急登を少し登ると・・・『休憩だよ』と前方から声が!
待ってました!・・・と誰かさん?ニンマリ(笑)
汗を拭いて一休み
ここでハプニング・・・なんとザックからおにぎりが転げ落ちた
山肌を下へ下へと・・・あぁ・・・。
10分ほど休憩
気持ちの良いブナ林の登り!
でも、急登なのだ・・・特に急な場所にはロープもある
大きなブナに負けないくらい大きなザック!
30キロ近いザックを担いで・・・凄い!

登りながら
『カモスの頭はまだ?』の声が聞こえる
傾斜が緩んで平坦になると
8:30〜カモスの頭!(標高847m)
ここから少し歩いて平らな場所で休憩
おやつが色々と手元に届く・・・梨、チョコレート、飴!
15分ほど休んで


8:44〜カモスの頭から下って
木々も色づき紅葉が綺麗だ
左手には綺麗な山が見える・・・大境山?

大境山
景色を楽しみながら
アップダウンを繰り返す
9:14〜権内ノ峰(標高1001m)
次の千本峰を眺め・・・ここからも下って登って
木々はさらに色づいて黄金色へと変わる

遠く大境山&紅葉の権内ノ峰&JOさん
前方の山々の稜線は見える
でも、陽射しが弱くて山肌の紅葉はパットせず薄暗い
前エブリサシ岳の紅葉は飯豊でも特に綺麗と聞いている
右手には雨量計の建物
9:53〜千本峰(1164m)
休憩!
先頭は既にまったり
大所帯のチーム・・・全員が揃うまでには少し時間が掛かる

『だいちゃんは?だいちゃんはまだ・・?』と心配の様子
まるで恋人を心配して待っているみたい
う〜〜〜ん、だいちゃんってどんな人なんだろう・・・。
『あ・・・!来た来た!だいちゃんが・・・おはぎが来たよ〜!』

その声に驚いて後方を振り向けば
スマートなお兄さんが爽やかな汗を拭きながら
大きなザックから取り出したものは!
おぉ・・・大きなおはぎ!
そして、もう一つの袋にも・・・きな粉つきおはぎ!
ひやぁ〜〜〜美味しい!
雅子さま手作りのおはぎ!だいちゃんが担ぎ上げてくれた!
ありがとう&ご馳走様!
この山旅は・・・ごっつお旅だぁ〜(^^)
メンバーを見守りながらラストを歩く・・・kenrokuさん&まりちゃん
おはぎを担いでくれた、だいちゃんの背中・・・ごめんね後姿で
10:25〜約40分もの大休止を終えて
それぞれのザックを再び担いで・・・いよいよラストの正念場へと向かう
目指すは前エブリサシ岳!


『直ぐ前に見えるのが前エブリでは無いですよ!
その右奥ですから騙されない様に!』
井上さんからご指摘
そうなんだ、山登りってのは・・・あれがピークと思えば、また次が出て来る・・・。
黄葉のトンネルを鞍部まで下って・・・。
ルンルン♪
正念場の登りへ・・・。
騙されるなよ・・・前エブリサシは奥だからね
左手の山に滝が見えた!
落差のある立派な滝
微かな陽射しが山肌を照らし
10:36〜歩みを止めて山肌に見入る
木々もだんだん低木へと変わり
無心に登りながら、風音に耳を傾け
午後からはお天気回復する予報なんだけど・・・。
吹く風は冷たい

10:48〜木々の葉は落ちて紅葉はもう終わり???
今年は少し進みが早いのかな?
わずかに残ったナナカマドの葉と赤い実が綺麗
振り向けば雨量計が遥か下に見え
登って来たことを実感
 
傾斜も緩んで来た

11:20〜前エブリサシ岳!(1534m)
残念ながら・・・ガスで眺望得られず

ここまで休憩を入れて4時間半のタイム
大所帯だけれど順調に登って来た!
15分休憩&写真タイム

嬉しくてニンマリ!
11:35〜前エブリサシ岳スタート
ここからエブリサシ岳までは
このルートで一番美味しい稜線歩きのはず・・・。

しかし、残念ながらガスは濃くなり・・・真っ白なり
足元に注意してアップダウンを繰り返す
 
11:58〜長者平
飯豊に残された数少ない高山湿原・・・エアリアマップより
ガスガスで残念

12:12〜エブリサシ岳!
今年はハクサンイチゲに続いて
二度目の登頂!
順調に5時間20分ほどでエブリサシ岳に到着!
思っているより早い登頂で驚き
みなさん元気で笑顔(^^)
さぁ〜小屋でお昼ですよ!


小屋には既に数名の登山者が休んでいる
今夜の寝床を一階に確保して
全員揃ったところで乾杯!
飯豊の山男は単に健脚&力持ちだけでなく
なんと料理の鉄人揃いだった!
鍋を持つのは皆男性陣で
とても山小屋で食べる料理とは思えぬものが
次から次とで出来た!
本当に美味しく頂戴しました
ご馳走様でした!

 
立案者のkenrokuさん
素敵な計画をありがとうございました!
飯豊を知り尽くしてる井上さん
案内ありがとうございました!

自己紹介も終え山の語らいで時間も忘れ
気分は上々!
ふと、小屋の窓から外を見れば
きゃぁ〜・・・ガスが上がって飯豊の山並みが見える!

15:20〜再びエブリサシ岳山頂!

ガスが上がって今日歩いた
前エブリサシ岳〜長者原が見えた!
山頂では『飯豊の山女』を聞かせてもらう
長者原まで散策に出掛けた輩も・・・。
何故か救助訓練も???(kenrokuさん撮影)
小屋に戻って山談義と夕食
そして
一階の寝床に戻れば・・・超満員状態!
最後に満天の星を眺め
海老のように丸くなって眠りについた・・・。

二日目へ