トーイックに用いた模試一覧

How to Prepare for the Toeic Test of English for International Communication: Test of English for International Communication (Barron's How to Prepare for the Toeic Test. Test of English for internationAl Communication (Book and Audio Cds), 3rd Ed)

コストパフォーマンス ★★★★★

難易度         ★☆☆☆☆

お勧め度        ★★★★☆

なんといっても6セットもPractice testがついているTOEICの教本は他にありません。それだけでもGoodです。しかし,問題はかなり易しめ。易しめの根拠は特にReadingの文法問題がセット毎に緩やかな設定があって,たとえば,suggest that S doなら,その類似問題が複数回出題されます。文法問題はあまり見られないような問題がないためスイスイと解けて,正解数も当然多いのですが,実際には様々な問題が出て,戸惑います。それから,最後のsectionも問題が短く,実際より簡単。私は一番初めにこの問題集をやって,時間が30分もあまり,正答数も多く「いい気」になりましたが,他の問題集に入ると間違いも多く,戸惑いました。

TOEICテストパーフェクト模試600問    東進ブックス

コストパフォーマンス ★★★★☆

難易度         ★★★★☆

お勧め度       ★☆☆☆☆

問題一つ一つのできはともかく,この問題集を購入するなら,他にも購入する問題集は多くあるだろうと思います。それはひとえにレイアウトの問題です。字が大きすぎて,実際の試験とはあまりに違いすぎます。それから問題の2色刷りの意図がわかりません。本番が2色刷りでもないのに,番号とか2色刷りにする神経がわかりません。そして,付属のマークは本番とはほどとおいレイアウト。少し,研究しているのなら,あんな[解答]マークを作成することはないと思います。あまりにレイアウトにこだわりがなさすぎ!

TOEICテストスーパー模試600問―模試3回分の予想得点付き

コストパフォーマンス ★★★★☆

難易度         ★★★★☆

お勧め度       ★★★☆☆

この本は「東大・京大生協売り上げNo.1」の帯で購入者が多そうです。売りは予想得点付き。最近TOEICを受験した人100人に集まってもらい,この模試を受験してもらい,その結果から本番の得点を予想する(回帰分析というらしいです)という手法で,模試の得点からの本番のスコアを+-20ぐらいの幅で予想しています。TOEICは問題は公表されないし,自分の素点(正解数)も知らされないし,返ってくるのはスコアだけ。英検や他の試験よりスコアがわかっていいと言いますが,これはかなり不親切。そして,素点→スコアには誰にも教えられていないCONVERSION TABLEが使われるらしいのですが,これは全くわかりませんので,「LISTENIGは満点でした」と多くの人が報告していますが,これは不正確な表現で「LISTENINGはフルスコアでした」と言い直すべきです。(これはタダ英語に置き換えただけ?違います!満点というと全問正解にように聞こえますが,全問正解ではない可能性が高いからです)
さて,この問題集は私が問題集の文句を言いたくなった最初の参考書で,いろいろと気に入りませんが。しかし,その後,何冊か問題集をこなしてみると,この程度の「意地悪な」問題は当たり前でした。TOEICの世界をあまりに知らなさ過ぎました。

TOEIC 公式ガイド&問題集 (日本語版)

コストパフォーマンス ★★★☆☆

難易度         ★★☆☆☆

お勧め度       ★★★★★

どちらもお勧め。なんといっても公式問題集なら問題は実際に出題されたものばかり。間違いはありません。どちらがどちらということなく,同じ構成だったと思います。まずミニテストがあり,その解説。そして問題が1セット。本当に英語の力のある方はこれ1冊だけやって,時間配分とか考えれば充分。ただ,すこし,問題が素直すぎるきらいはあります。これでは結構正解しましたが,他の問題集はよく間違えました。付録に予想スコアのCONVERSION TABLEがついていますが,これは大雑把。○〜○点の間。というように表示されます。

それから実際受験して思いましたが,実際の問題はA4。それで,受験のときは問題冊子を開き,マークシートのスペースを確保しようとすると,マークシートの置き場に結構難儀します。日本のTOEICの問題集はA5ですので,狭い机でも何とかなりますが,実践の問題を解くとなれば,やはり普段からかさばるA4版で慣れておく必要がありそうです。

とにかくこの1冊からはじめることを勧めます。

TOEICテストトータル戦略 模試&データブック

コストパフォーマンス ★★★☆☆

難易度         ★★★☆☆

お勧め度       ★★★☆☆

問題冊子,問題解説(これが本体),問題別ポイント・難易度・正解率の3分冊。さらにCDがかなり分厚い紙に入っているので,「バラバラ」する感じがします。購入するときの魅力は問題別の難易度や正解率ですが,この根拠が全く明示されていません。したがって,15%の正解率は難しいとはわかりますが,誰にとってかさっぱりわかりません。著者のプロフィールがないのも気にいりません。学歴を書けというのではなく,TOEICにどのような形でたずさわっているのか,くらいの情報は提供すべきです。巻末にCONVERSION TABLEがついていますが,つい最近まで気がつきませんでしたが,第1回のCONVERSION TABLEと第2回のそれとはずいぶん違います。第1回が問題が易しかったので,READINGがかなり厳しめ。1問間違っただけで10点さがります。第2回は問題が難しかったということで,こちらも1問間違えれば10点減ですが,その後は緩やかな減少になります。第1回はL-96, R-97と高得点で気をよくしましたが,第2回はL-96, R-88点と苦戦。このときは実は全く集中できない状況でやっていたのでそのためだと思っていたのですが,問題そのものが難しかったようです。(実は問題そのものもあまりよく覚えていないのです)

ロングマン完全パックTOEIC TEST 上級編

コストパフォーマンス ★☆☆☆☆

難易度         ★★★★☆

お勧め度       ★☆☆☆☆

この本ははじめ,洋書で購入しようと思い,一番易いテキストをアマゾンで購入したら,テキストだけ。答えやCDを一緒に購入すると日本語版よりも高くなってしまうとわかり,アマゾンで初めて返品したいわくつきの本。最初に自己診断テストが1セットついていますが,こればB5版。やはりA4にすべきです。それから,テキストがえんえんと続き最後にPRACTICE TESTが2セット。途中のテキスト部分は飛ばしましたが,文法のところは英語初級,中級の学習者には役立つかもしれませんが,解説がありませんので,どういうものでしょうか。第1セットのできが大変悪くてLISTENINGが85点。朝,3時半からやってまだ頭が眠っていました。問題はそれでも難しく感じました。それからREADINGの題材はあきらかに時代遅れ(電話の子機の設置,なんていうのもあったような…) 2000円前後の問題集で3セット演習ができる現在,この本の値段はあまりにも高すぎます。題材の古さからも推薦できません。

TOEIC Test 860点突破大特訓CD BOOK TOEIC Test 860点突破大特訓 CD book

コストパフォーマンス ★★★☆☆

難易度         ★★★★★

お勧め度       ★★★★☆

TOEICの問題集をやるようになって,この世界にもカリスマ的な人がいることを知りました。その語り口は人を選びますが,だれが書いても同じ解説よりは面白いです。それから,よく問題が研究されている,というのがTOEIC常連さんの声。私の場合も実は本番の問題で一つ同じような問題に出会いました。ただ,この本では選択肢に迷いそうなのが用意されており,私はまんまとそれに引っかかりましたが,本番では迷うような選択肢がありませんでした。ただ,数秒は得したかもしれません。合併の時の決まり言葉のようで,「両社の末永い安定と…」という感じの文でした。

ただし,この問題集はさすがに人を選びます。1問1問は難しくはないのですが,本番でありがちな「バカみたい」なやさしい問題がありません。そこで,これを1セットやると気を抜く問題がないために大変疲れます。それから,LISTENINGや文法問題が難し目の問題から入っていく感じがあって,あとから楽になる感じ。実際の問題では最初が易しめで後半にチラホラと難しい問題が登場する感じですから,実際の試験よりかなりの負荷があると思います。
私はこれを受験日の朝にやりましたが,それはやめたほうがいいと思いました。第1回L-87, R-94,第2回L-91,R-92.これでは長本氏のいう900点台にはいかないようです。(95%をめざせと書いてあります)

Cracking the TOEIC exam

コストパフォーマンス ★★★☆☆

難易度         ★★★☆☆

お勧め度       ★★★☆☆

なんとも不思議な本です。2003年の発売で,現時点(6月24日)では最新の問題集のはずですが,Reading Sectionは短いメモ,時刻表,案内など細切れで,他の問題集のような長い英文がほとんどありません。したがって,恐ろしく簡単。ところが,Listening Part IVは逆に英文の質問の理解もままならず,聞くのと,読むのと,応えるのは至難の技,といった問題が含まれています。Test 1のReadingでは,最近の話題が多く,さすが最新刊という印象でしたが,Test 2ではそれもなくなり,Part VIIに関する限り?? Test 2のPart Vでは,選択肢に難単語が続出。知らないか,どこかで見たことはあるが,記憶にない,という単語が10語以上ありました。(幸い,その単語が答えになることはなかったので,そのために間違うことはありませんでした)写真が不鮮明で,なんとも判読できないものがありました。答えは「骨董屋」とありますが,どうみても骨董屋に見えなかったり,背景に海(川)があるというのですが,どうみてもそれらしい(the water)ものがなかったり,この不鮮明さはかなりひどいものです。

 換算表が付属しますが,これがかなり厳しめ。旺文社と同じくらいの厳しさで,このconversion tableではフルスコアは無理です。