お気楽、お四国巡り 車遍路の注意点(安全確保)

ブレーキ踏みすぎじゃない、私を谷底に落とすつもり。

「これから下山なんだけど、急勾配の九十九折りだから、注意だね。
確実にブレーキ踏まなきゃ、あぶねーよ。
踏み放しでもおかしくない状態だね。」
「ちょっと、ちょっと、それって危なくない、自動車教習所でならったよ。
ブレーキが効かなくなるやつ。
えーと、たしか「ヴェイパーロック現象」でしょ。」
「プリウス30系は、ブレーキ構造が違うから、大丈夫だって。」
「だれが、言ったのよ。」
「風の便りです。ハハ、Webでのうわさね。ハハ。」
「あのね、私を谷底に落とすつもり。」

九十九折りは、へたくそな運転なので、たびたびここでテンションあげるネタだったんですが、
離合のことばかりに気を取られ、ブレーキの事が忘れられて言いました。
確かに、自動車教習所で習いました。
だから、Bレンジのエンジンブレーキとフットブレーキを使っています。
しかし今一確信が持てません、断片的な情報だけです。
こんな時は、トヨタへ質問です。
結果は、プリウスでも起こるということでした、今後、気をつけます。

○質問と回答

・質問

標高が800mレベルの山から、九十九折りを下山するときに、ブレーキを頻繁に踏むと、
フェード現象やヴェイパーロック現象がおこりやすいのですが、プリウスの構造上でも、同じ事がいえるのでしょうか。
何かの記事に、プリウスのブレーキ構造が違うので、発生しにくいとありましたが、ほんとうなのでしょうか。
発生しにくいとしたら、どんな構造だからでしょうか。

・回答

Dレンジで、

アクセルをOFFにすると、電気的な回生ブレーキにより、車両の減速感を発生させます。

Bレンジにすると、

減速感を強めるために、強制的にエンジンを回転カさせ(燃料カット状態での回転)、その抵抗を加えることでエンジンブレーキをかけています。

故意にブレーキを踏んで山道を下らない限り、

Bレンジでの走行でフェード現象やヴェイパーロック現象が起きないことを全国の山道で評価しておりますので、ご安心下さい。

・再質問

しかし、Bレンジのみで、九十九折りを下山することは不可能です。
よって、ブレーキを踏まざるをえませんが、ブレーキを頻繁に踏めば、フェード現象やヴェイパーロック現象が起こるときがあるということでしょうか。

・回答

Bレンジ+通常のブレーキングでは起きません。

わざとブレーキを踏み続けた場合には、フェード現象やヴェイパーロック現象が起こりうるということです。

○ヴェイパーロック現象

フットブレーキを多用した場合、過熱した熱で伝達経路である液圧系統内部に蒸気 (vapor)による気泡が生じて、力が伝わらなくなる。
この状態でブレーキペダルを踏んでもブレーキは効かない。

○フェード現象

フットブレーキを多用した場合、摩擦により摩擦材が過熱して、極端に摩擦係数が小さくなり、ブレーキが効きにくくなる。