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私の地元、下沖町にある霊園から依頼された大型表札看板。雨風があたる場所に掲げるため、表面仕上げはラックニスで施行しました。また、文字は人工漆の塗り重ねで仕上げました。 材料はプレーナー仕上げを施されたスプルースという外材です。最初に墨で文字を書き(図1)、続いて人工漆の下地として「サーフェーサー」というドロドロの塗料で文字に合わせて塗り混んでいきます。(図2) 乾燥と塗り重ねを5回繰り返し、最後にカシュー漆の黒を上塗りします。(図3) ここまでの行程で特に注意する点は、塗り重ねの時間的間隔です。中途半端な乾燥で慌てて次の塗りをしてしまうと、その時点での環境(温度・湿度など)によっては下地塗料を引っ張る結果になり、皺が発生してしまうことです。 |
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充分に時間をかけて完璧な乾燥を確認しながらの作業となり、おのづと時間のかかる仕事にならざるをえません。 最後にラックニスを2回塗りして完成です。(図4) 塗り重ねた塗料の厚みが独特な存在感で、彫刻とはひと味違う趣があります。 |
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(図1) | (図4) | |||||||||||||||||||||||
(図2) | ||||||||||||||||||||||||
(図3) | ||||||||||||||||||||||||
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この表札看板は、檜に墨書き、仕上げにOP(油性塗料)という ごく一般的な工法で作成したものです。 板に直接文字を書く時の鉄則として、砥の粉を塗ります。その後、板の目地に擦り込ませるためによくこすります。 文字に使用する墨は、出来るだけ濃く摺ります。うすいと文字の周りに細かく墨が散るので、この点が重要です。 |
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