フィギュアの作り方(ポリパテ)・アニメキャラ風
 
ポリパテなどのパテ類を使ったフィギュアの作り方を紹介します。
ご質問などありましたら掲示板のほうにどうぞ。
2009年11月22日(日)
第13回 顔の製作(2)

 眉間から鼻、さらに口の周りにかけてポリパテを盛ります(@)。ポリパテが固まったらカッターナイフで削ってやり形を出していきます(A)。
 続いてほほから頬骨周辺にもポリパテを盛りつけ(B)、硬化後に削って形出しをします(C)。
 ここまできたらサンドペーパー(耐水ペーパー)を全体にかけて表面を綺麗に仕上げてあげましょう(D)。この時、パテ同士の境目に段差や隙間ができていたら、少量のポリパテで埋めてからさらにペーパーがけをして滑らかな表面を作ってやります。
 この後、目や口を彫っていくのですが、工作箇所を見やすくする為にサーフェイサーを吹いておきました。実際に作業する時には必要ありません。

2009年11月21日(土)
第12回 顔の製作(1)

 ポリパテで作っておいた頭部パーツのあごの部分にポリパテを盛りつけます(@)。パテが固まったらカッターナイフやサンドペーパーで少し尖らせるように削って整形します(A)。
 次に目の(位置の)高さを決め(B)、その周囲を少し削って若干くぼんだ状態にしておきます(C)。基本的に目の位置は頭頂からあごにかけてのラインの丁度真ん中辺りの高さになります。真ん中より低い位置に目をもってくると幼い顔になります。
 おでこの部分にパテを盛りつけて(D)、硬化後にカッターで削って形を出します(E)。鼻やほほの肉づけをしてから綺麗に整形するのでこの段階では大雑把な形出しで充分です。
 

2009年11月19日(木)
第11回 細部の肉付け(3)

 前回と同じ要領で膝とくるぶし部分の肉づけをしていきます。小さく丸めたエポパテを必要な部分にくっつけて、エポパテが固まったら周囲にポリパテを盛りつけます。ポリパテの硬化後ペーパーがけをして脚の滑らかなラインがでるように整形しましょう。
 他にも肘や肩甲骨などの肉づけも同じ要領で出来ます。ただ、このような部分はあまり目立たないよう控えめに肉づけしていったほうがアニメキャラ風フィギュア(美少女フィギュア)には良いと思います。アニメ顔にリアル過ぎるボディではバランスがおかしくなってしまいますので。

2009年11月18日(水)
第10回 細部の肉付け(2)

 盛りつけたエポパテ(エポキシパテ)が固まったら整形していきます。当然エポパテを盛った周囲には段差ができています。この段差を埋めるようにポリパテを盛ってやり、パテが硬化したらサンドペーパー(耐水ペーパー)で削って整形してやります。

2009年11月15日(日)
第9回 細部の肉付け(1)

 続いて細かい部分の肉づけをしていきます。乳房や膝などの部分は本体を作り上げてから肉づけした方が失敗がありません。
 これまで同様ポリパテを盛って乾燥後に削って形を出していく方法でももちろん良いのですが、今回はエポキシパテ(エポパテ)を使った工作を紹介します。エポキシパテとはA剤とB剤の2種類のパテを練り合わせる事で硬化させる粘土状のパテです(画像・中)。全く粘土と同じように作業できるので、とても便利なマテリアルです。しかも化学反応で硬化する粘土なので、石粉粘土などの様に硬化後にヒケる(収縮する)心配もありません。硬化後はポリパテよりも硬く丈夫になります。エポパテは模型店やホームセンターなどで手に入ります。いろんな種類があるのでいろいろ試して使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
 今回は乳房と鎖骨部分の肉づけを行ないます。画像では本体パーツに分かりやすいようにグレーのサーフェイサーを吹いてありますが、実際に作業する時は必要ありません。
 エポパテのA剤とB剤を適量取り出し良く練り合わせます。A・B剤はそれぞれ違う色になっているので、2つの色が均一に混ざり合うまでしっかりと練ってやります。練り合わせたパテは形を作りながら本体にくっつけます(画像・下)。このまま固まるのを待ちましょう。エポパテの種類にもよりますが、だいたい数時間で完全硬化します。

2009年10月13日(火)
第8回 肉付け(6)

 大まかな肉づけが終った状態です。400番の耐水ペーパーで研いて表面を整えてあります。

2009年10月10日(土)
第7回 肉付け(5)

 さらにポリパテを盛っていき肉づけしていきます。腰や肩、肘、膝などの関節部分にパテを盛りつけます。パテが半乾きの状態の時にカッターナイフで削っていって大まかな形を出していきます。必要ならばもう一度パテを盛ってカッターで削り、イメージ通りの形にしていきましょう。形ができたらパテが完全に硬化するのを待ってから、ペーパーがけをして表面を綺麗にしておきます。

2009年10月7日(水)
第6回 ポーズ決め

 露出したアルミ線の関節を動かしてポーズをつけていきます。ここは自由に動かしていろんなポーズを試して決めましょう。イラストなどをもとにフィギュアを作る場合は、そのイラストと見比べながら同じポーズになるように関節の角度を決めていきます。
 今回は動きのあるポーズにしたかったので、ボールを打つ瞬間のテニスプレイヤーをモチーフにしてみました。試合中のテニスプレイヤーの写真を見たり、実際に自分でポーズをとってみながら関節の角度を決めていきました。
 ポーズが決まったら関節部分にポリパテを盛って固定していきます。

2009年10月6日(火)
第5回 肉付け(4)

 肉づけの続きです。アルミホイルを丸めて作った頭部の芯にもポリパテを盛ります。パテが固まったらカッターナイフで削って、またパテを盛って、また削って…を繰り返して球体(若干縦長の)に近づけていきましょう。球体の形を削って出すというのはなかなか難しいですが、綺麗な形になるまで頑張って作業を繰り返します。形が出来たら目の細かいペーパーをかけて表面を滑らかに仕上げます(画像・上)。ポリパテでフィギュアを作る時、私は耐水ペーパーという水をつけて削る(水研ぎ)タイプのものを使っています。水研ぎならパテの粉が舞って吸い込むことがないですし、表面がツルツルになってくれます。
 同じ要領で他の部分も仕上げてフィギュアの素体を作ります(画像・下)。いよいよ次はポーズをつけていきます。

2009年9月27日(日)
第4回 肉付け(3)

 画像(上)がポリパテを盛って30分程経ったものです。まだこの時点ではパテは完全に固まっていません。手で触っても形が変わらず手にもくっついてきませんが、パテ自体は完全硬化していない状態です。この状態ではカッターナイフで簡単に切ることができます。まるでチーズでも切っているかのような柔らかさです。なのでこの半硬化の状態のうちにカッターナイフで削って大まかな形を出しておきます(画像・中)。
 このような要領で胸・太もも・すね・足・上腕・前腕・頭と肉づけしていきます。図面と見比べながら必要なボリュームになるまでパテ盛り→削りを繰り返します。できればノギス(物の厚さを測る定規)などで確認しながら作業すると正確に肉づけできます。
 この後でポーズをつけるのでまだ関節部分にはパテを盛らないでおきます。まずはデッサン人形や操り人形のような物を作りましょう。

2009年9月24日(木)
第3回 肉づけ(2)

 ポリパテで肉づけをしていきます。ポリパテとは主剤と硬化剤を混ぜて使うタイプのパテで、硬化時間が比較的短いのと大量に盛りつけてもヒケない(縮まない)のが特徴です。画像・上にあるのが私がよく使うポリパテで車の修理用に売られている物です。ホームセンターやカーショップなどで手に入ります。もちろん模型店でも模型用として売られていて、内容量や色などで様々な種類の物が出ています。
 そのポリパテに表記されている割合で混ぜ合わせるのですが、多少の誤差があっても大丈夫です。何度かやっていくうちに丁度良い分量を混ぜれるようになります。 パテを混ぜ合わせる時は混ぜ残しがないようにしっかりと混ぜ合わせましょう。主剤や硬化剤が残っているとその部分が硬化不良を起こしてしまいます。
 混ぜ合わせたポリパテを骨組みに盛っていきます(画像・下)。どんなに厚く盛りつけてもヒケて変形する心配がないので、できる限り盛ってやりましょう。とはいっても画像にあるようにペースト状のパテなので、あまり大量に盛ると垂れてきてしまいます。そんな場合は好みの大きさになるまで何度もパテ盛りを繰り返します。

2009年9月15日(火)
第2回 肉付け(1)

 ポリパテで肉付けする前に骨組みにアルミホイルを巻きつけておきます。胴体や太ももなどのボリュームが必要な部分に、丸めて固めたアルミホイルをつけておいて使うポリパテの量を節約します。それとフィギュア軽量化する目的もあります。このアルミホイルは指で押さえてカチカチに固めておかないと、後でポリパテを盛って固まった後にグラグラ動いてしまうのでしっかり押さえつけて固めておきましょう。アルミ線とアルミホイルの接着は画像にあるようなG17ボンドが良いでしょう。瞬間接着剤を使う場合は粘りのある高粘度タイプがお勧めです。
 頭の部分もアルミホイルを丸めて芯を作っていきます。
爪楊枝などを刺して持ち手を作っておきましょう。

2009年9月12日(土)
第1回 骨組みの製作

 ポリパテ(ポリエステルパテ)やエポキシパテ等の模型用マテリアルを使ったフィギュアの作り方を紹介していきます。
 まずは図面を描きます。この図面と照らし合わせながら作業していくので、実際に作るフィギュアのサイズと同じ大きさの図面を描きましょう。アニメの設定画などを参考にして、方眼紙にイラストを描いていきます。大きさやプロポーションなどの把握ができれば良いので、イラストは簡単なもので結構です。
 描いた図面に合わせて骨組みを作っていきます。材料は1〜1.5o径のアルミ線を使います。ラジオペンチなどでアルミ線を曲げていきながら適当に作っていきましょう。あくまでも骨組みなので、腕・脚など各部の長ささえきちんと合っていれば骨組みの形自体はそれほど神経質にならなくても良いと思います。
 このあたりの作業は『フィギュアの作り方・石粉粘土編』でも説明していますので、そちらの方も参考にして下さい。


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